歯ぎしりと、うまく付き合っていこう!

歯ぎしりと、うまく付き合っていこう!

こんにちは! 千種区たなか歯科クリニック 歯科医師の 満田 誠です。

新型コロナウイルス緊急事態宣言が解除され、少しずつ普段の生活が戻ってきましたね♪ まだまだ感染に対して気がぬけない状況ですが、皆さまはストレス疲れ 大丈夫ですか?

ストレスや体調低下は、『歯ぎしり』 と大きく関係する と言われています。
たかだか歯ぎしり、と思ったら大間違い! 歯ぎしりは、口腔組織にとって 様々なトラブルを引き起こすものです。診療の中でも、患者様の訴える痛み・違和感の症状の多くが、歯ぎしりに起因している事がよくあります。
今回は、そんな身近にある『歯ぎしり』についてのお話です。

一概に、歯ぎしりといっても、
・グライディング …… 顎を左右に動かして、ギリギリと歯をすり合わせるもの
・クレンチング  …… 顎を動かさずにグッと咬みしめて、食いしばるもの
・タッピング   …… 上下の歯を、カチカチと咬み合わせるもの
と、3つのタイプに分類でき、この総称を 『ブラキシズム』 と言います。実際にはそれぞれが単体ではなく、混ざって起こる場合が多いようです。

このブラキシズム、実は………誰にでもあります!(◎_◎;)
「えっ!私は歯ぎしりなんかしてないですよ~」という そこのあなたも、実は程度・頻度の違いこそあれ、ほとんどの人が自覚も無しに行っているものなのです。
よって、ブラキシズムは 多かれ少なかれ誰でもしている 一種の「癖」と考えてよいでしょう。ですから、特に問題を起こさない限り放置してもかまわないのですが、時には その過大な “力” が問題を引き起こします。

例えば、睡眠中の歯ぎしりは 誰にでもみられる現象です。健康な人でも疲れているときなどには、ひと晩に1回くらいは歯ぎしりをしますが、通常は10~15分程度で収まります。
ところが 歯ぎしりが常習の人の場合、毎晩のように、それも1時間以上も続くことがあります。しかも、非常に強い力(人によって違いはありますが、自分の体重同程度~その数倍の荷重)で、歯をこすり合わせています。
そんな過大な力が歯にかかると、起きている時は 神経の反射が起きてこれを感知し、反射的に力を緩めるようになっています。ところが、眠っている時は、この機構がうまく働かず、睡眠中に歯にかかる力は、起きている時に比べて非常に大きなものになってしまいます。
また、起きている時に、歯と歯が接触している時間は、 数分~数十分だと言われているのですが、ブラキシズムのある人では、夜の間に、この数倍以上の時間、歯に力をかけていることになります。

そんな過度な力が、歯や歯周組織にかかり続けていたら……(>_<) ブラキシズムが、悪影響を生じさせる原因になるのも分かりますよね。
具体的な症状としては、
・歯の咬耗、摩耗
・歯の破折
・被せ物の脱落
・顎関節症
・知覚過敏
・咬合痛
・舌、頬粘膜の痛み
・歯周病の悪化
など、沢山あげられます。

このように、歯ぎしりは色々とトラブルの要因となるものなのですが、もう一つ厄介なのが 「歯ぎしりが無くなることはない」 という事です。
前述のように、歯ぎしりは誰にでもある一種の癖です。病気という訳ではありません。ただ、それが悪影響を及ぼすのなら、その “力” を上手くコントロールしなければならないのです。
特に、歯並び・骨格・生活状況により、どうしても歯ぎしりをしてしまいやすい方がいらっしゃいます(私自身もそうです)。そのような方は、就寝時以外であれば 自分自身の行動変容(なるべく上下の歯をくっつけない、顎の力を抜く、などの意識をもつ)、無意識下である就寝時は マウスピース装着による外力の制御、などが有効です。

自分の歯ぎしりを上手くセルフコントロールして、悪さをしないよう付き合っていきましょう!

← 歯ぎしりで擦り減って、噛み合わせの面が平らになっている歯

千種区 たなか歯科クリニック
歯科医師 満田 誠

歯周病と糖尿病の関係

皆さんこんにちは!歯科医師の木方です。

今日は歯周病についてお伝えしたいと思います。

皆さんは最近、コロナのニュースで「基礎疾患があるとコロナに感染した時、重症化しやすい」と聞きませんでしたか?歯周病も同じく全身状態とかかわりがあります。

そもそも基礎疾患とは、糖尿病、心不全、呼吸器疾患(COPD 等),透析を受けている方、免疫抑制剤や抗がん剤等を用いている方を指します。特に糖尿病は密接に関係しています。

基礎疾患以外に歯周病と関連しているものとしては、喫煙、誤嚥性肺炎、妊娠等です。

今回は、糖尿病と歯周病とのかかわりについて説明していきます。

Ⅰ:糖尿病とは

血糖値やヘモグロビンの値が一定値を超えている代謝疾患です。大きく分けて2種類あり、1型と2型に分類されます。1型は膵臓がインスリンを作ることができない方、2型は量が十分でないか、作用していない方です。ほとんどの方は2型糖尿病で原因は環境と遺伝の組み合わせと言われています。

Ⅱ:歯周病と糖尿病

歯周病と糖尿病は相互に関係すると言われています。歯周病により炎症細胞から炎症性サイトカインが放出されます。炎症性サイトカインはインスリンの効きが悪くなります。歯肉には血管があり、歯周病で歯肉から出血がおこると歯周病菌や炎症性サイトカインが全身に行きます。結果、血糖値が上がり糖尿病が進行してしまいます。

逆に、糖尿病があると白血球の機能が低下し、感染しやすくなります。それにより、歯周病菌に感染し、歯周病が進行します。

歯周病治療を行うことで血糖値のコントロールができ、糖尿病が改善されたり、逆に糖尿病の治療を行うことで歯肉の炎症が改善されることもあります。

今回歯周病と糖尿病の関わりについて書かせいただきましたが、糖尿病以外にも歯周病を悪化させる全身疾患や、逆に歯周病により悪化する全身疾患も存在します。その為、全身の健康管理だけでなく、口腔内の管理もとても大切になってきます。歯周病の治療は虫歯の治療と違い一回の治療で改善するものではないです。しかし、治療と日々の口腔清掃を続けていくことで改善するケースが多いです。治療前後での口腔内写真を比較すると歯茎が引き締まってみえます。

仕事や学校、運動、遊びで疲れてついつい歯磨きがおろそかになってしまう日もあると思います。ですが、歯を守る為だけでなく、ご自身の身体を守るためにも、口腔清掃をがんばりましょう!

たなか歯科クリニック 歯科医師 木方 奨

夏野菜

こんにちは。歯科助手・管理栄養士の三田村です!
だんだん日中の気温もあがりつつあり、夏が近づいてきましたね♪
夏野菜といえば、トマト、ナス、とうもろこしなど色鮮やかなのが特徴ですね。今日はこの3つの野菜を紹介したいとおもいます。
☆トマト☆
トマトには、β-カロテン、ビタミンCなどの栄養が含まれています。特に注目なのが、トマトの赤い色を作り出すリコピンという色素。リコピンはカロテノイドの一種で、熱に強く油に溶けやすい性質があります。油と一緒に調理することで体内への吸収量がアップするので、炒め物などで効率よく栄養を摂るのがおすすめです。
選ぶコツは、真っ赤に熟しているものほど栄養価が高いといわれています。全体の色が均一で、ずっしりと重く、ヘタの緑色が濃い、ツヤとハリがあるものを選びましょう。しおれていたり、黄色っぽくなっていたりするものは、鮮度が落ちている証拠です。
☆ナス☆
なすの主な成分は水分と糖質。ビタミンとミネラルの含有量は少なめです。あたたまった体温を下げる作用があり、暑い夏をのりきるには最適の野菜。また、紫紺色の成分であるアントシアニン系の色素ナスニンはポリフェノールの一種です。なすはアクが多く、その正体はほとんどがポリフェノール類であり、切ると色が変わってしまうので、切ったらすぐに水にさらすか油で調理すると、色よく仕上がります。
選ぶコツは、へたの切り口が新しく、ガクの部分についているトゲが鋭くとがっているものほど新鮮です。果皮の色が濃く、表面はなめらかでキズがなく、ツヤ・ハリのあるものを選びましょう。水分が多い野菜なので、持ってみてしっかり重みのあるもののほうがよいでしょう。
☆とうもろこし☆
とうもろこしは、米、麦に並ぶ世界三大穀物です。野菜の中ではカロリーは高めで糖質が主成分のため、エネルギーの補給源となります。胚芽部分にはビタミンB群を豊富に含み、ビタミンE、ナイアシン、葉酸、食物繊維などを含む野菜です。また粒の皮は、セルロースという不溶性の食物繊維でできています。
選ぶこつは、皮付きの場合、皮は緑が濃く、先端のひげは褐色あるいは黒褐色のものが完熟しています。また、ひげは1本1本粒とつながっているので、ひげが多いものほど粒が多いものにあたります。実が先までぎっしりと詰まってすき間のないもの、粒が大きくふっくらしてそろっているものが良品です。
旬とはその野菜をおいしく食べられる時期のことを言います。
旬の時期には、味がおいしくなるだけでなく、含まれる大切な栄養素の量もぐっと増えるのでそれぞれの野菜の旬を知って、おいしく健康な食生活を目指しましょう!

唾液のひみつ

こんにちは!たなか歯科クリニック歯科衛生士の奥田眞由です。
六月に入り、じめじめした時期がやってきましたね・・・
梅雨に入るとわたしはおうち時間が増えるので、映画を観たり、調べものをしたり、今までしていたことを引き続きしていこうと思います!
みなさんのおうち時間も当院に来院された際教えてくださいね!

最近おうち時間が増えて、だらだら過ごしてしまいがちで気づいたら寝てしまっていたなんてことも・・・
そんな睡眠中の唾液について今日はお話しますね。

わたしたちのお口は常に唾液で保たれています。
唾液の分泌量は、1日1.0~1.5Lですが、安静時では1時間あたり平均19mLであるのに対して、睡眠時には1時間あたり平均2mLとかなり少なくなります。
つまり睡眠時には唾液の役割が発揮することが難しくなります。
唾液には食べかすなどを洗い流してくれる洗浄作用やpHを元の状態に保とうとする緩衝作用などがあります。
唾液の分泌が低下することによってpHが低下。低下することによりミュータンス菌という虫歯の原因のひとつである菌を活発化させる要因となる酸の供給だったり、菌の増殖を促してしまいます。
そのため就寝前にはよりていねいなケアが必要になります。

pHの回復には、唾液の分泌量が上昇することによってpHも上昇し回復します。
分泌量をあげるには、ストレスを溜めない、疲れをとるなど方法はさまざまですが、
食事の際はよく噛むことも大切です。

また、唾液腺をマッサージすることも効果的です。
唾液腺のある場所を軽くマッサージしたり、舌を意識的に動かしたりすることによって唾液の分泌を促すことができます。
耳下腺は左右の耳の付け根あたりにあります。人差し指から小指までを頬と耳たぶの間にあて、奥から円を描くように回します。
顎下腺は、あごの骨の内側のやわらかい部分です。耳の下からあご先まで、あごの内側の何か所かを指先で押します。
舌下腺は、あごの先のとがった部分の内側、舌の付け根にあります。両手の親指をそろえ、あごの真下から舌を突き上げるようにゆっくりと押し上げます。
舌のストレッチには、舌をできるだけ前に出して、上下左右に動かしてみたり、舌先で円を描くように大きく回してみましょう。
マッサージすることによって唾液促進を期待できます!
また唾液には殺菌効果もあります。健康を保つためにも大事な役割を果たしてくれます。
ぜひおうちでやってみてください!!
就寝前の歯磨きも唾液の分泌低下予防だけでなく虫歯予防に最大の効果を発揮します。
寝る前には、ご家族みんなで一緒に歯磨きタイムをつくって楽しく虫歯予防していきましょう!

歯科衛生士 奥田眞由

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