歯ブラシを見直そう

歯ブラシを見直そう

皆さんは歯ブラシを購入するとき、何に注目していますか?
「昔からこれを使っているから…」、「親が勝手に買ってくるから…」とずっと決まった物を使っていませんか?
歯ブラシは年々新商品が発売していたり、皆さんのお口の状態も日に日に変化しています。
だからこそ、ずっと同じではいけないこともあるのです。
そこで今回は歯ブラシについてお話していきます。

①毛の硬さについて
硬さは「やわらかめ」「普通」「かため」の3つあります。
商品によって毛の硬さは多少異なります。
「やわらかめ」:歯茎が腫れている、出血がある人におすすめ。
「普通」:一般的な硬さで、効率よく歯垢を落とすことができる。
「硬め」:しっかりした磨き心地が好きな人には良いが、力加減には注意が必要。

②年齢による選択
・乳歯期:小さい口にあった大きさのヘッドで持ちやすい太めのハンドル。
     お子様の好きなキャラクターがついている物でやる気をUP!
・仕上げ磨き用:子供の歯茎を傷つけないようやわらかめがおすすめ。
・生え変わり期:生え変わりの時期が一番凹凸ができ、磨きにくい時期ですよね?
        特に、6歳臼歯と呼ばれる歯は乳歯の奥に生えてきます。
        そこにしっかり届くネックの長さがある物がおすすめ。
・中高生~大人用:歯や歯茎の状態など目的に応じて選択することが必要。
         毎日、何回も使用するので、磨きやすく握りやすい物が良い。

③交換時期
歯磨きチェックを行っている時、患者様に「歯ブラシはどれくらいの頻度で交換していますか?」と質問すると「2か月くらいかな?」「考えた事ないな。毎回バラバラ」といった答えが返ってきます。
実は交換時期の目安は1か月なのです。
使っていくにつれ、毛先が開いていきますよね?
毛先が広がっていると、歯にきちんとあたりにくくなり、歯垢が落としにくくなってしまいます。また、歯茎を傷つける原因になることも…
毛先が広がっていないからと言ってまだ使えると思ってはいけません。
毎日、しっかり洗って乾燥させていてもどんどん菌がたまっているのです。その歯ブラシで綺麗には出来ないですし、そんな歯ブラシは使いたくないですよね?
だから、たとえ毛先が広がっていなくても1か月ごとに交換してくださいね。

④持ちやすい歯ブラシ
皆さんは歯ブラシをどのように持っていますか?
おすすめは鉛筆と同じ持ち方です。
この持ち方にすると余計な力を入れることなく、隅々まできれいにできます。
すぐ毛先が広がってしまう人や圧が強いと指摘を受けた人は試してみてください。

歯ブラシの種類も増え、どれが良いか迷うこともあると思います。
そんな時はどんどん私たちに相談してくださいね。
ひとりひとりにあった歯ブラシを勧めていきます。

たなか歯科クリニック 歯科衛生士 常川怜奈

よく噛むといいことって??

皆様こんにちは!
たなか歯科クリニック歯科医師の三輪万里子です。
最近は昼夜問わずとても暑くなりましたね。皆様熱中症には気をつけてくださいね。

さて話は変わりますが皆様子供のころに
『食べ物は最低30回は噛んで食べるようにしなさい!』とお母さんやお父さんに言われたことはありませんか?
食べ物をよく噛んでたべるのはとても大切なことなのですが、どうして大切かご存知ですか?
実はよく噛んでたべるといいことがたくさんあるからなんです☆!
ではどんないいことがあるのかお話していきましょう。
①《唾液がたくさんでる》
食べ物が口に入ると、筋肉の働きとともに食べ物を飲み込みやすくするために唾液の分泌がはじまります。
その唾液の作用は
・歯や粘膜の汚れや菌を洗い流し、虫歯予防になる
・消化を助ける
・アレルギーや発がん性物質などを無害化する   などです。
しっかり噛むことで栄養が吸収できて体の成長を助け、虫歯予防になるんです!

②《よい顔になる》
口の周りの筋肉は目や頬の筋肉とつながっています。
しっかりかんで口を動かす、前歯でかむ、口を閉じる、ことによって顔の筋肉が発達してよい顔へと導かれます。
ちなみに次のことが当てはまる場合は顔の筋肉がしっかり発達していない可能性があります。
・口がぽかんとあいている
・頬がだらんとしている
・食べ物が口からこぼれる
・風船を膨らませられない
これらがあてはまる場合はしっかりかんで顔の筋肉を発達させましょう!

③《骨が成長する》
噛む筋肉で大きなものは2つあります。
一つはこめかみにある『側頭筋』、もうひとつは頬にある『咬筋』です。
かむことでこれらの筋肉が働き、さらにそれによって血流がよくなり、骨に栄養と刺激を送ります。
これらの筋肉は脳や頭、顎の骨に刺激をあたえて成長させるポンプのような役割をもちます。
6歳までに顔面の骨の約80パーセントが成長し、そのほとんどが頭と中顔面です。
残りの部分は10歳くらいから下顎を中心に成長します。
なのでこの成長時期に筋をしっかり働かせ、骨に栄養と発育刺激を与えることが大切になってきます。

毎日の食事でよくかむことが口の働きを活発にして、その刺激が歯だけではなく顔などにも影響し骨格や筋肉を成長させるってすごいと思いませんか?
もちろんお子様だけでなく大人の方も、食事はしっかりかんでするようにしましょう♪

たなか歯科クリニック 
歯科医師 三輪万里子

入れ歯ってどうやってできるの?

こんにちは!たなか歯科クリニック 歯科医師の島田実果です。
梅雨空が続いていますが体調を崩されたりしていませんか?

本日は入れ歯(義歯)ができあがるまでの流れについてお話したいと思います。

①概形印象
既製のトレーを使って型をとり、大まかな模型を作製します。
この模型を元にして、患者様一人一人のお口に合ったオーダーメイドの個人トレーを作製します。

②個人トレーによる精密印象
できあがった個人トレーを使って、より精密な型取りをします。
顎堤や残存歯の状態、筋肉や舌の動きなどをより正確に記録し、模型にします。
支台となる歯で、義歯の金具のかかる部分は少し表面に溝を入れるため削合します。噛み合わせとなる反対側の歯型もとります。

③咬合採得
精密な模型を元に、蝋(ワックス)と樹脂(プラスチック)でできた義歯の土台が出来上がるので、それを用いて咬み合わせの型取りをします。唇の膨らみや顔貌もチェックします。

④試適
実際に歯を並べて試し入れを行います。

⑤装着
いよいよ義歯の完成です。土台の部分がしっかりとした素材に置き換わっているため、初めての装着は痛みを伴うこともあります。
義歯の内面や咬み合わせ、金具の調整も行います。

<義歯の使用>
義歯は慣れるまで時間がかかります。装着後も歯科医院での調整が必要です。
1日1回(就寝時など)、一定時間は義歯をはずすようにして下さい。義歯の下の粘膜に安静と回復を与えるために重要です。
義歯の使用により潰瘍(口内炎のような傷)ができて、痛みがある場合は使用を中断し、義歯調整のためにかかりつけ歯科医院を受診して下さい。
食事はやわらかいものから徐々に始めて下さい。ご自身の歯のように固いものを食べるのは難しいかもしれません。
義歯を新製してすぐは話しにくく、またご自分の声と違うような気がすることがありますが、使っているうちに慣れて気にならなくなります。

<義歯の洗浄・管理>
義歯は汚れやすく、義歯使用者は義歯性カンジダ症にかかりやすいです。放置すると抵抗力の弱い高齢者の場合、カンジダ性口内炎に移行します。
洗浄は義歯用ブラシと義歯洗浄剤の併用が理想的です。洗浄は表面のぬるぬる感がなくなるまで行って下さい。義歯洗浄剤は、少なくとも1週間に2回は使用しましょう。義歯は就寝前に、水や義歯洗浄剤につけて保管して下さい。乾燥したままでは変形の原因になります。
保管場所はきちんと決めておいた方がいいでしょう。踏んだりしにくい場所に保管し、破損・紛失に注意しましょう。

3~6か月おきの定期歯科検診をお勧めします。気がつかないうちに、噛み合わせが悪くなったり、歯がすり減ったりすることがあります。良い状態を長く保つために問題がなさそうな場合でも定期的に歯科受診をしましょう。

たなか歯科クリニック 歯科医師 島田実果

虫歯が進んでしまうと…

こんにちは、たなか歯科クリニックの歯科医師の岡島多翔幸です。

皆さまは、虫歯が進行してしまい、神経が入っている小部屋まで感染してしまうと、どのような治療を行うかご存知でしょうか。

歯の頭はエナメル質でできており、そのエナメル質の下は象牙質でできております。
象牙質には、神経と血管が入っている小部屋があり、これを歯髄腔(しずいくう)と言います。

歯にできた虫歯が進行して歯髄腔まで感染が及んでしまうと神経をとる必要が出てきてしまいます。

神経をとったあとは、取りっぱなしというわけにはいきません。神経の代わりとして防腐剤を置いて細菌が根の下にいかないようにする必要があります。

しかし、この防腐剤を置く工程、なかなか一筋縄ではいきません。
防腐剤が置けるよう小部屋を拡大しなければならないのですが、歯髄腔は複雑な形をしていることが多いのです。

特に大臼歯は歯の根っこの数が1本ではなく、2本、3本とあり、1つの根っこの中にさらに歯髄腔の管が2つあることがありますので、拡大には手間がかかります。

歯科医院に同じ治療に何度も通う-という状況はこうして生まれます。

拡大には、さまざまな機器や器具を使います。
従来は、手用のステンレススチールのファイルと呼ばれるヤスリのような器具を使うのが主流でした。今もこのファイルは日常的に使われるのですが、現在は、ニッケルチタン製のファイルを使うことも増えてきました。

このニッケルチタンは力を加えるとグニャっと柔らかく曲がります。複雑な根管を追随してくれるスグレモノなのです。
このファイルは手用のものもありますし、専用の機器につけて使用することもできます。

最近の臨床では、マイクロスコープと呼ばれる8〜20倍近くの顕微鏡を使って治療する場面も増えてきました。
また先のファイルと呼ばれる器具には、いくつもの動かし方があります。

日進月歩する歯科医療に応えるために、私たちが日々精進することは必要不可欠です。

これからも鍛錬は積んでいきたいと思います。

たなか歯科クリニック
岡島多翔幸

夏野菜を食べよう

みなさんこんにちは! 
千種区 たなか歯科クリニック 受付・管理栄養士の水野友梨です。

梅雨で雨が続き、じめじめした気候が続きますね。
気温の変化に体調はついていけてますでしょうか?

夏は、食欲が落ちるとよく言いますが、栄養もあるものを食べないと余計に体調不良になってしまいます。

夏が旬の食材を紹介していきます。

この季節になるとよくスーパーで見かけるようになる「モロヘイヤ」は、王様の野菜と呼ばれるようです。その理由は、栄養価の高い野菜であるからです。
ミネラルやビタミンを豊富に含んでいるので、外食やインスタント食品が多い現代人にはおススメの野菜だと言えます。

モロヘイヤは、老化の原因である活性酵素の働きを抑える効果のあるカロチンの含有量が野菜の中ではトップクラスなので、細胞の老化を遅らせて、血管や粘膜を丈夫にしてくれます。
そして、カルシウムを多く含んでいることでも有名で、カルシウムとビタミンKのコンビで、骨粗鬆症の予防効果があります。

様々な栄養をモロヘイヤはバランスよく含んでいます。

モロヘイヤを刻むとネバネバが出てきますよね。このネバネバは、「ムチン」という成分で、オクラやになめこ、里芋などのネバネバ野菜に共通して含まれています。
ムチンは糖とたんぱく質からできた物質で、糖の吸収を遅らせ、血糖値の上昇を抑える働きがあり、糖尿病などの予防に効果があります。
また、胃壁を保護してくれるので、消化不良や食欲不振を防いで胃のトラブルを予防してくれます。

ネバネバ野菜を食べて暑い夏を乗り越えましょう!

千種区 たなか歯科クリニック
受付・管理栄養士 水野友梨

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