折れると痛みの原因に!中心結節って何?

折れると痛みの原因に!中心結節って何?

こんにちは!名古屋市千種区たなか歯科クリニック 歯科医師の島田 実果です。

皆さんは「中心結節」という言葉を聞いたことはありますか?中心結節とは、11歳から12歳の子供に多くみられ、第二小臼歯や第一小臼歯のかみ合わせの部分にある角のような突起(形態異常)のことを言います。

この突起は、痛みなどがなく気づかないこともあるのですが、まれに硬いものをかんだり、かみ合わせが強くかかると破折してしまうことがあります。突起した部分の根本がひょうたんのようにくびれていて折れやすかったり、中心結節は破折の危険が高いです。

このとき、突起した部分にも神経が通っているため、突然折れてしまうと神経が出てしまい、しみたり痛みを生じる場合があります。最悪の場合は神経が死んでしまうことも考えられるため、早めの対処が必要です。この場合、レントゲン写真を撮ると根の先に黒い影が写る場合が多く見られます。

また、破折によってかみ合わせが変化してしまうこともあります。かみ合わせの悪化は歯並びやプラークコントロールに影響し、歯垢が溜まりやすくなるなど口内環境の悪化につながります。

では、中心結節が折れてしまうのを防ぐにはどうしたらいいでしょうか?長さや形などは個人差があり、治療法は症状によってさまざまです。治療は基本的に2つで、補強するか少しずつ削るかのどちらかです。1つは、根本部分を樹脂(プラスチック)の材料で補強します。次に、突起の先端部分を少しずつ削ることで神経を傷めることなく高さを減らして丸めていきます。

小さな中心結節の場合、気がつかない間に神経を傷めている場合もあります。痛くなってからの治療ではなく、3・4か月に1回の定期検診で予防をするように心がけましょう。

たなか歯科クリニック

歯科医師 島田 実果

根っこの治療について

こんにちは!たなか歯科クリニック

歯科医師の木方です!

 

前回は知覚過敏の事について書かせていただきましたが、今回は神経の治療について書かせて頂こうと思います。

根っこの治療が必要になる理由は歯の中の神経が炎症を起こした場合や根っこの先に膿がたまってしまっている場合です。

神経に炎症が起きる原因としては、虫歯が大きく細菌が神経まで到達している場合や歯周病が進行し外から細菌が神経に到達した場合などです。

 

神経の治療は大きく分けると以下の2種類に分けられます。

ファーストトリートメント:根っこの治療を一度も受けてない歯の治療。

リトリートメント:今までに根っこの治療を受けたことがあり、薬が根管内にある歯の治療。

治療の難易度はリトリートメントのほうが困難な場合が多いです。その理由としては、歯に被せものや土台が入っており、それを外し、そのうえ根管内の薬を取り除かなければ治療できない事、すでに根管内が削られており、それ以上根管を器具で掃除できない事がある事などが挙げられます。

その他に治療の難易度が上がる原因としては、根管が細くなっている場合や曲がっている場合、枝分かれしている場合、根管の数が多い場合、親不知などです。根管の数は前歯であれば1根管ですが奥歯であれば3根管や4根管あります。

 

根っこの治療ではファイルと呼ばれる針金のような道具を用いて根管内をきれいにして、薬液を用いて、根管内を消毒していきます。根管内をきれいにして細菌の数を減らす事が重要になってきます。その為に治療中はラバーダムというゴムのカバーを歯にかけて、唾液が根管内に侵入するのを防ぎます。

根管内の洗浄後は封鎖するために根管内にゴム状の薬をつめたり、MTAというセメントで封鎖したりします。

 

根っこの治療が終わったら、土台を立てて、被せものをかぶせることで治療が終わりになります。

 

虫歯が大きい場合根っこの治療では治せない場合があり、抜歯になってしまいます。ですので、普段からのブラッシング、定期健診による虫歯の早期発見が大切になってきます。また、根っこの治療をおこなったからといってその歯が虫歯にならないわけではないので頑張って口腔ケアをしていきましょう!

 

たなか歯科クリニック 木方 奨

歯周病にかかると認知症になりやすい?

皆さんこんにちは!名古屋市千種区たなか歯科クリニック 歯科医師の島田 実果です。最近、歯周病と認知症の関係について、ニュースなどで耳にする機会が 増えてきました。認知症の中で最も多い、アルツハイマー型認知症。脳の委縮が特徴のアルツハイマー病によって起こる認知症のことで、症状はもの忘れなどの 記憶障害や判断力の低下などです。

なぜ歯周病になるとアルツハイマー型認知症にかかりやすくなるのでしょうか?
それは歯周病菌が出す毒素によって歯肉に炎症が起き、炎症物質「サイトカイン」が血液に運ばれて脳に流れ込むと、脳の中で「アミロイドβ」という”脳のゴミ”が増えます。それがアルツハイマー型認知症の大きな原因だと言われています。

さ らに、「脳のゴミ」がたまること以外にも、歯周病が脳に悪影響をもたらす理由がもう1つあります。それは、歯を失ってしまうということです。歯でものをか むと、ひとかみごとに脳に大量の血液が送り込まれます。歯の下には歯根膜というクッションのような器官があって、歯はそこにめり込むようにして立っていま す。そのほんのわずかな圧力で、歯根膜にある血管が圧縮されて、ポンプのように血液を脳に送り込むのです。
ところが、歯の本数が少なくなればなる ほど、歯根膜のクッションにかかる圧力が減って、脳に送り込まれる血液の量が少なくなります。脳への刺激が減って、脳機能の低下につながるわけです。脳機 能の低下は、ヤル気の喪失や、もの忘れを引き起こし、やがては認知症へとつながっていきます。
大人が歯を失う原因の第1位は、むし歯ではなく歯周病です。そして歯周病にかかっている期間が長ければ長いほど脳にたまるゴミは増えていると考えられます。

で は、すでに歯周病にかかっていたら認知症予防に関して手遅れなのでしょうか。いえ、そうではありません。歯のケアで脳のゴミを減らすメカニズムは2通りあ ります。一つは歯周病菌を減らすこと。もう一つはよくかんで歯根膜を刺激し、脳の血流を良くすること。これによりアミロイドβを減らすことができます。歯 周病やかめない状態をそのままにしていませんか。
まずはかかりつけの歯科医院で歯のケアをし、認知症を予防しましょう。

たなか歯科クリニック
歯科医師 島田 実果

歯がしみる症状について

皆さんこんにちは!たなか歯科クリニック歯科医師の木方です。

年が明けて2週間ほどたちましたが体調を崩したりされていませんか?インフルエンザもはやり始めているようなのでお気を付け下さい。

 

さて今回は知覚過敏について書かせていただきます。この時期、水道の水が冷たくて、うがいをしたときにキーン!と痛むことありませんか?なぜ痛みが出るのか?どうしたら治るのかについて、書かせていただきます。

 

健全な歯はエナメル質におおわれています。しかし、色々な原因により象牙質が露出することにより、しみることがあります。象牙質には、中と外をつなぐように、細い管がたくさんあります。その為、刺激が神経に伝わり、しみるような症状が出ます。

象牙質の露出原因としては以下のものがあります。

歯ぎしりや食いしばりによる歯のひび割れや、咬耗による象牙質の露出。

歯ブラシなどによる歯頸部の摩耗、くさび状欠損

歯周病で歯茎が下がり、歯根の象牙質が露出

酸蝕症による象牙質の露出

知覚過敏のリスク

歯ぎしりや食いしばり

過度なブラッシング、研磨剤が多く入っている歯磨き粉の使用

歯磨き不足、酸性食品の過剰摂取

 

次に知覚過敏があるときの歯磨きについて書いていきます。

知覚過敏がある歯は歯ブラシをかけるとしみる事が多いと思います。その為、痛い部分をよけて磨く方もいらっしゃいますが、そうすると歯垢が溜まり知覚過敏が悪化してしまう可能性があります。歯垢の中の細菌が酸を出すことにより歯の表面が溶かされてしまうからです。かといって痛いのに今まで通り磨くのは苦痛ですよね。ですので、歯ブラシの毛が軟らかいものに変えたり、歯間ブラシやフロスだけ通したり、ガーゼで汚れを拭うなどできそうなことだけでも行っていきましょう!

 

知覚過敏の治療は段階的に進んでいきます。しみる症状が軽い知覚過敏なのか歯の内部で炎症が起きているのか鑑別するために経過を見ながら進んでいきます。

第一段階:問診、検査、生活習慣指導、食事の指導、歯磨きの指導等行っていきます。

第二段階:症状を抑える薬を塗布したり、薬剤で歯をコーティングします。

第三段階:さらにしっかりとしたコーティング、レジンで歯を覆います。マウスガードで歯ぎしりの影響を和らげます。

第四段階:噛み合わせの調整、詰め物の詰め直しを行います。

第五段階:歯の神経を抜く

 

知覚過敏が気になる方はぜひ一度相談してみてください!

たなか歯科クリニック 歯科医師 木方 奨

歯の詰め物や被せ物はどれくらいもつの?

皆さんこんにちは!千種区たなか歯科クリニック 歯科医師の島田 実果です。

最近、患者様からよくご質問をいただくのは「頑張って通院して治した虫歯に被せる詰め物や被せ物は、どれくらい持つのか」というものがございます。

被せ物や詰め物は保険が適用される素材や、保険が適用されない自費診療の素材まで様々ございます。

そして素材ごとに寿命も変わってきます。大まかに分けると次のようになります。

プラスチックの詰め物:約5年

金属の詰め物:約5年

金属の被せ物:約7年

ブリッジ:約8年

セラミック(自費診療):約10年

ここで記載した年数は「平均使用年数」という、装着してから何らかの異変が出てくるまでの平均的な年数です。

相対的に見ると、保険が適用されない素材の方が長いのがわかります。もちろん個人差があるので、何十年も問題なく使用している方もいれば、平均年数より少ない年数で外れてしまうケースもあります。

 

では、被せ物や詰め物はなぜだめになってしまうのでしょうか?お口の中の状態や食習慣、不十分な歯磨き、かみ合わせによって被せ物や詰め物はダメージを受けたり、接着剤が劣化していきます。

特に保険適用の銀歯はどれだけ精巧に作られていても、歯と詰め物との間にはごく微小な隙間があったり、使われたセメントが徐々に崩壊し隙間がで きたりして、そこからまた虫歯(二次カリエス)になることがあります。隙間から細菌が入り込むため、詰め物や被せ物の入っていない健全な歯に比べ虫歯にな りやすいのです。

 

では、どうすれば被せ物や詰め物は長く使えるようになるのでしょうか。

最初に述べた被せ物の寿命はあくまで平均であり、毎日のケアなどで寿命は異なります。そして歯科医院で定期検診を受けることが大切です。銀歯に問題はないか、二次カリエスの傾向はないかどうかなどを確認し、異常が見られた場合は速やかに治療を行います。

なお銀歯に比べてセラミックの寿命が長いのは、虫歯の原因であるプラークが付きにくく、歯との密着性が優れているためです。銀歯の治療を何度もやりかえるより、少々高くてもセラミックを選ぶほうが、歯が長持ちします。

虫歯にならないよう、日ごろのケアを念入りに行い、定期検診は必ず受診するようにしましょう。

 

 

たなか歯科クリニック

歯科医師 島田 実果

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