口腔内写真ってなに?

口腔内写真ってなに?

こんにちは!たなか歯科クリニック歯科衛生士の奥田眞由です。

最近蒸し暑い日が続いてますね。
まだおうちにいることも多いと思います。
体調に気を付けながらおうち時間過ごしていきましょう!

最近たなか歯科に初めて来院してくださる患者様が増えてきました。
クリーニング希望だったり、歯が痛いから診てほしいなど来院理由は様々です。
しかしどの患者様でもたなか歯科では、最初にカウンセリングを行い患者様のお話を伺ってからお口の今の状態をチェックするためにレントゲン撮影や口腔内写真を撮影したり患者様の資料を集めていきます。
資料を集める際の検査のひとつとして口腔内写真があります。

口腔内写真とは、お口の中を一眼レフカメラで撮影角度を変えながら8枚程度撮影していきます。

撮影する理由としては、患者様の治療計画を立てるためにスタッフ間で共有して計画を立てていきます。またチェアサイドで診ている時間は限られているため写真を撮影して記録に残すことにより再度見直しすることができ治療の必要な部位を見落とすことを防ぎます。
そして、患者様ご自身のお口の中を撮影した写真を見ていただき、治療への理解を深めていただくツールのひとつになります。
実際に自分のお口の中を見ることはあまりないと思います。
全部で何本生えているのか、虫歯はいくつあってどこにあるのか、歯茎の状態はどんな感じなのかなど写真を見せながらお話することで分かりやすく伝えることができ、患者様自身もお口の中に対して関心が高まるのではないかと思います。

口腔内写真からはどのようなことが観察できるのでしょうか。
撮影部位によって枚数は変わっていきますが、当院では8枚法の撮影を主にしています。
8枚法は、噛んだ状態の正面観、お口を少しあけて正面観、お口をあけて上顎の歯列、下顎の歯列、噛んだ状態での左右のかみ合わせをミラーありなし1枚ずつ撮影します。

撮影することによって以下のことが観察できます。

上下のかみ合わせの関係と歯並びの状態、歯茎の状態(発赤、腫脹、歯頚部のラインなど)、プラークコントロールの状態、歯の色調や形態などを観察することができます。

このように撮影させていただくことにより患者様にとってもメリットはたくさんあります。
口腔内写真は、治療経過ごとに定期的に撮影していきます。
記録を残して患者様にご説明することによって、患者様のメンテナンスのモチベーションにもつながると考えています。
撮影したお写真は当院で大切に保管しています。撮影に抵抗のある方はお申し出ください。

歯磨きでウイルス対策!!

やっと外出自粛が解除され、今までの生活が戻りつつありますね。
しかし、まだコロナウイルスによる感染が毎日のように報道されていたり、いまだに苦しんでいる人がいたりとまだまだ注意が必要ですね。
最近ではどこのお店にも消毒剤が置いていたりと、今回のことでより一層みなさんの中で消毒や手洗いへの関心が高まった期間だったのではないでしょうか?
これからも毎日、手洗い・うがい、消毒、マスク等で感染対策をしていきましょう!

この期間で皆さんは手洗いや消毒などの感染予防は気にするようになったと思います。
しかし、お口への関心は持っていましたか?
うがいだけでは十分とは言えません。
うがいをすることで、喉の奥に潜んでいた菌は除去できると思います。
しかし、歯についているプラークにも多くの菌がついているのをご存知ですか?  

プラークは細菌の塊なのです。
このプラークは毒素や酵素を排出します。
これらが喉の粘膜など至る所に飛んでいき炎症を起こしたりと悪影響をもたらすのです。

だからこそ、うがいだけでなく、普段からの歯磨きがコロナウイルスやインフルエンザ、風邪などの予防に繋がっていきます。

口腔内の細菌をゼロにするのは難しいですが、細菌数を減らすことが必要です。
減った細菌がもとの数に戻るには約48時間かかると言われています。
1回の歯磨きでできるだけ多くの細菌を減らしていきましょう。

では、多くの細菌を除去する歯磨きとはどうしたら良いのでしょうか?
これから簡単にポイントをお伝えします。
⑴歯と歯ぐきの境目を磨く。
この歯と歯ぐきの境目に汚れが溜まったままだと歯ぐきが炎症を起こしやすく、歯肉炎や歯周病へのリスクが高まります。
⑵歯ブラシの毛先が広がらないくらいの軽い力で動かす。
あまり力を入れると歯ぐきが傷ついてしまい、菌が体内に進入する入り口を作ってしまうことも考えられます。
⑶歯ブラシを小刻みに動かす。(5〜10ミリの幅)
大きく動かしてしまうと十分に汚れを除去できず、プラークがお口の中に残ってしまします。
⑷歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシなどの補助的清掃道具も併用する。
歯ブラシだけでは歯と歯の間まで綺麗にできません。フロス等でできるだけ多くのプラークを除去しましょう。

いかがだったでしょうか?
もちろんコロナウイルスへの対策としても歯磨きは大切ですが、将来、歯を失わないためにもプラークを除去し、歯周病や虫歯を予防していくことも大切です。
皆さんも毎日の歯磨きでウイルスや、虫歯、歯周病などを予防し、笑顔で生活していきましょう!!

歯科衛生士  常川 怜奈

口の中に水ぶくれが!これってなに?

こんにちは!たなか歯科クリニック歯科医師の島田実果です。

10〜20代の方に比較的よく見られるのですが、唇の内側にぽつんと水ぶくれのようなものができたことはありませんか?
この水ぶくれ、「粘液嚢胞」というものです。

唾液を分泌する組織には耳下腺、舌下腺、顎下腺の三大唾液腺がありますが、その他にも唇やお口の中の粘膜の中には、小唾液腺という組織もたくさんあります。
この組織から、口の中に唾液を排出する目に見えない細かい管がたくさん開いています。粘液嚢胞はこの管をかんだり、歯の先端が粘膜に当たって傷つけたりすることによって管が詰まり唾液が排出できないために、水風船が膨らんだように管の中に液溜まりができることが原因で発症します。
下唇にできることが多いです。

自覚症状はあまりなく、少し違和感を感じる程度です。
嚢胞が大きくなってくると、壁が薄いので破けます。簡単に破れやすく、中の液体が口の中に流れ出てきます。嚢胞が破れて腫れが一旦消えますが、再発することがあります。破れて消えては、またできるという繰り返しになります。

粘液嚢胞の治療法は、局所麻酔をして手術で切除をする方法が一般的です。その際には、嚢胞だけでなく原因のもととなった、小唾液腺も切除をします。唾液腺は小さいもので数多く存在するので、さほどの問題にはならないので、大丈夫です。検査の結果次第で凍結外科を用いたり、レーザーメスでの治療を施す場合もあります。

お口の中に、水ぶくれがある方いませんか?
気になる方はぜひ当院を受診してください。

たなか歯科クリニック 島田実果

マスクをつけた時、口呼吸していませんか?

皆様こんにちは!
千種区たなか歯科クリニック歯科衛生士の佐々木彩花です。

コロナ対策のひとつにマスクをして出かけるようになりましたね。
マスクをすると息苦しいため、口が開きがちになります。
それにより、もしかしたら
口呼吸が引き起こされ口が乾燥する原因となっている可能性があります。

鼻は、体に入れる空気をきれいに、かつ体に優しい状態にするために、いろいろな工夫がされています。まず鼻毛、それから頭蓋骨の中に左右で八つ存在する副鼻腔(びくう)、粘膜細胞にある線毛、そして粘液(鼻汁)、さらに鼻甲介(びこうかい)という巻紙様の構造物が鼻の中にあります。鼻甲介は血液が豊富で入り組んだ構造をしていますから、表面積も大きくなり、効率よく空気の調節を行えます。

 鼻の中の空気は、あちこちで乱流を巻き起こしながら肺へと運ばれていきます。いろんな障害物があると、その流れがスムーズにいきません。これを気道抵抗と言います。

 気道抵抗はふるいの目だと思ってください。ふるいの目が細かいと、より小さな物質を除去できますね。空気が肺に至るまでの気道抵抗は、鼻の部分で全体の6割程度を占めるといわれます。子どもや高齢者が口呼吸になってしまいがちなのは、筋力が弱かったり衰えたりするためです。この気道抵抗がネックになってしまいます。ですから鼻呼吸に戻していくときには、「面倒だ」とか「なんだか、かえってキツい」という感覚になります。

 口呼吸は、この気道抵抗をショートカットしますから気道抵抗が極端に少なくなります。これが口呼吸が“楽”な理由です。編み目の細かいマスクをすると、さらに気道抵抗が高まってしまいますから、口で息をしてしまうのは仕方がないとも言えますが、そもそも、人間以外の哺乳類は口呼吸をしないそうです。人間は言葉を覚えたことで口呼吸をするようになってしまいました。食事は口から、呼吸は鼻からが本来の体の使い方であり、口呼吸が習慣になることでさまざまな悪影響が生まれます。

ではどうして口呼吸がいけないのでしょうか?
空気中には、ホコリや細菌、ウイルス、花粉、有害な排気ガスなど体に有害な物が含まれています。
鼻呼吸ではその大部分が自然にろ過されますが、口呼吸では直接喉を通り肺に入っていきます。さらに、口や喉が乾燥しやすく、唾液の分泌が悪くなり、歯や歯茎にも大きな影響があります。
更に詳しく言いますと・・・
口や喉の乾燥は
・だ液の分泌が悪くなり、ムシ歯や歯周病になりやすい
・口臭やいびきの原因にもなります
・喉のリンパが炎症を起こしやすくなる
・体が緊張状態と勘違いして、睡眠中も体が休まない
という事があります。
免疫機能の低下もあります
・風邪を引きやすくなる(自律神経を乱す)
・アトピーや高血圧、喘息やアレルギーなどが起こる引き金となる
舌や口の筋力の低下も出てきます
・舌の位置が正しくないと、前歯を舌で押す状態になるため「ポカン口」になったり歯並びが悪くなる原因にもなる
・顔のたるみ・シワ・二重アゴの原因になる
口呼吸というだけで色々な症状が出てきてしまいます

体を守るために使用しているマスクをすることにより、自分自身の抵抗力を弱めてしまっては本末転倒。
正しいマスクの使い方に注意しながらこれからもしっかりと対策を行なっていくようにしましょう!

千種区たなか歯科クリニック
歯科衛生士 佐々木彩花

飲み物と虫歯のリスク

こんにちは(^^)♪
たなか歯科クリニック歯科衛生士の堀毛南実です。
色鮮やかに咲くあじさいが綺麗な季節になりましたね♪今年も、早くも半分が過ぎようとしています。日中は気温が上がってきているため来院されるときは水分補給をしっかりして熱中症には気をつけてお越しくださいね。

では今回のブログでは今年の夏にみなさんのお口の中の虫歯リスクを少しでも下げられるようなお話をしていきたいと思います。
暑くなるとこまめに水分を取らなくてはならなくなりますが、毎日飲むものによってとてもお口の中の虫歯のリスクは変わります。
まずは飲み物のpHを知ることが必要です。
pHとは水素イオン指数で酸性、中性、アルカリ性を14のメモリで分けて表示します。pH7が中性になります。
お水やお茶は中性になります、ビールやコーヒーはpH5でやや酸性を示します。オレンジジュースやワインなどはpH4でされに酸性に傾きます。食酢、レモンジュースはpH3程度、コーラはpH2.2を示すそうです。
では歯と飲み物のpHの関係とはどうなっているのかというと、実はエナメル質には臨界pHというのがあり、このpHから酸性になると、エナメル質は溶けていくという目安になるのですが、そのエナメル質臨界pHは5.5と言われています。このpH5.5以下の酸性の液体に歯をつけておくと歯は溶け始めるということです。
炭酸飲料に歯を一晩漬けておく実験では翌日歯の表面は溶けかけていたのです。
ただ実際のお口の中では1回の炭酸飲料を飲んだだけではそんなことはありえませんよね。それはお口の中が酸性に傾いた状態を唾液の力により中性に戻してくれるからです。唾液が歯を守ってくれているということです。
それでも虫歯になるのはなぜかというと、唾液が虫歯になりにくいpHまで働いてくれるのには時間がかかるため、それを待たずにまた酸性の飲み物を口にすると常に酸性の状態が続いてしまうからです。
酸性の飲み物は一日中ダラダラ飲むのはとても虫歯のリスクをあげてしまい危険のため、こまめに水分補給をするときは酸性の飲み物は控えることをお勧めします。
熱中症には気をつけて水分補給はしっかりしながら虫歯のリスクを上げないように飲み物は選ぶようにしてあげてくださいね(^^)

千種区たなか歯科クリニック
歯科衛生士 堀毛南実

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