学校歯科健診 と 歯科医院健診

学校歯科健診 と 歯科医院健診

こんにちは! 千種区たなか歯科クリニック 歯科医師の 満田 誠です。

夏休み真っ盛り!ですね。
今年はコロナの影響で、お子さんたちにとって 例年とは異なる夏休みですが、キッズクラブのみんなは 今日も元気いっぱいの笑顔♪♪
体調に気をつけて、楽しい夏を満喫してください!!

ところで、夏休みは 子供たちが 「学校歯科健診」 結果の紙をもらって来院することが多い時期です。
「学校歯科健診」 と 「歯医者さんでの歯科健診」は、どんな違いがあるのでしょうか?

まずは、『対象』 です。
学校健診はその対象が 「集団」 なのに対し、歯科医院は 「個人」。

そして、『目的』。
学校健診は「集団」の中から、お口の健康に問題がありそうな子を 大勢の中から見つけだし、きちんとした治療を促すための いわば “ふるい分け”。
一方、歯科医院での健診は、各「個人」の治療や予防処置の方針を決めるものです。

あと、『環境』 も異なります。
思い出してみてください。学校健診って、どんな感じでしたか? 保健室や体育館などに集まって、1人につき1~2分位のチェックをしてもらいましたよね。歯科医院での健診のように、専用のチェアで明るいライトを照らし、30分かけてクリーニングしつつ 丁寧に検査する訳ではありません。見た目で判別しにくい所をレントゲンで調べることもできないので、正確な診断も困難です。

だから、学校健診では「疑わしいな…」「ちょっと心配だな…」という点があれば、『要観察』 『要治療』 というチェックをし、改めて歯科医院での診査・治療をおすすめします。
それが、もしかしたら食べカスによる着色かもしれません。ごく初期の虫歯だったら、まだ経過観察で良い可能性もあります。
でも、歯科医院で実際に診てもらって、そうだったら「よし、治療しなくて済んだ。ラッキー!」で良いじゃないですか。それよりも、悪い所、悪くなりそうな所を 早期のうちに発見・治療するほうが安心です。

そこで たまにあるのが、歯科医院で定期健診を受けているのに 学校健診で虫歯と言われたり、虫歯の治療が終わった直後に また虫歯と言われて、お子さんや親御さんが戸惑う、という状況です。
これは必ずしも、定期健診で見落としがあったり、虫歯の取り残しがある訳ではありません。前述のように、学校健診は 歯医者さんに行くべきかどうかの “ふるい分け” なので、 疑わしきことがあったら「もう一度歯医者さんで詳しく診てもらってね」と、チェックを入れて受診を促すからこそ起こるのです。

夏休み前に、学校健診の紙をもらったみんな! 待っていますよ~!!

千種区 たなか歯科クリニック
歯科医師 満田 誠

高血圧とは

こんにちは!歯科助手・管理栄養士の三田村です。
ただ今受付にてコロナウイルスの感染拡大防止のため、来院時は問診表を書いて頂いてます。
そのなかでも基礎疾患、免疫疾患の項目でチェックをつける欄がありますが、私が見ているかぎり高血圧にチェックをつける方が多いと感じます。
そこで今日は高血圧についてのお話をしようと思います。

高血圧とは、安静時の血圧が継続的に高い状態をさし、脳卒中や心筋梗塞、心疾患、慢性腎臓病の罹患率を高くする重要なリスクファクターです。
高血圧症の種類は大部分を占める本能性高血圧と二次性高血圧に分けられ、高血圧の人の90%以上が、原因疾患が不明であり、遺伝因子と生活習慣が原因となる本能性高血圧と言われています。
ちなみに収縮期血圧140mmHg以上、または拡張期血圧90mmHg以上の人は高血圧症に該当します。
気をつけていただきたいのが、高血圧治療薬であるカルシウム拮抗薬をお飲みの方はグレープフルーツと一緒に摂取するのを避けて頂きたいです。薬が分解されずに効きすぎてしまって、急激な血圧低下、めまいなどが起こる恐れがあります。

栄養指導としては、適度な運動、規則的な食事、十分な睡眠、休養と基本とし、食事面では、食塩の過剰摂取を改めて薄味に慣れさせ、さらに過食を避けて肥満を防止しましょう。
生活面では喫煙、飲酒、ストレス、過労、不眠、寒冷などに対する意識な必要です。
●エネルギーコントロール
肥満を伴うときは、標準体重を目標に減量すると降圧効果があります。
摂取エネルギー量を減らし、適正体重の維持を心がけましょう。(BMI25を超えないように)
また、アルコールの制限としエタノール量1日日本酒役1合を目安にしましょう。
●食塩制限
食塩摂取量と高血圧症が密接な関連をもっていて、制限すると降圧薬の量を少なくできます。6g/日未満が目安です。漬物や塩分の高い汁物は避けたり、野菜の旨味などを利用した 、塩分を控えましょう。
●カリウム・カルシウム・マグネシウムの摂取
植物性食品に多く含まれており、降圧に関連している栄養素です。
ただし、重篤な腎障害を伴う方は高カリウム血症をきたす可能性があるので推奨されません。
●食物繊維の摂取
インスリンの過剰分泌を抑え、血圧上昇を抑えます。また低エネルギーであり、水溶性食物繊維がナトリウムの排泄を促進するためとても良いです。
●適度な運動
有酸素運動を毎日30分以上を目標に定期的に行いましょう。

受付にて来院された皆さまに検温を実施しておりますのでご協力お願い致します。

歯科医から見てイソジンのうがいは良いのか?

歯科医の視点からポビドンヨード製剤のうがいはどうか?

答えは「過度のうがいは避けて!」です。

 

コロナ対策の一つにイソジンなどのポビドンヨード製剤(以下ヨード製剤)のうがいが報道され薬局から次々とイソジンなどのうがい薬が消えています。

このヨード製剤は手術など局部の消毒に頻繁に使われる薬でその効果は証明されています。

 

しかし過度のうがいを避ける理由は3つあります。

1つ目は虫歯の様に歯が溶ける

2つ目は歯に色がついて取れなくなる

3つ目は口腔内の常在菌まで殺してしまう

 

1つ目についてですが、ヨード製剤はコカコーラほどの酸性を示し、口腔内に残留することで歯の表面の美しいエナメル質が溶けてしまいます。

酸により歯が溶けることを「酸蝕症(さんしょくしょう)」といい症状が進むと冷たいものがしみたり虫歯の様な痛みが出ます。更に症状が悪化すると神経を取り冠をかぶせる必要が出てきます。

この酸蝕症は1本だけでなく全体の歯に見られるため治療本数がとても多いのが特徴です。

 

2つ目は歯に色がつくこと。

ヨード製剤は黄色に着色する性質を持ちます。

先ほど述べたように、溶けた歯の表面はザラザラになります。そこへヨードの黄色い色素が入り込み取れにくい着色となります。

考えてもみてください。黄色く着色し、溶けて薄っぺらくなった歯を。おまけに冷たい物がしみるのです。こうなりたくないですよね?!

 

3つ目の常在菌を殺してしまうことですが、お口の中は善玉菌もいれば悪玉菌もいます。

それらの菌がバランスをとりながら生きているのですが、外部から侵入した雑菌の繁殖を防ぐ効果があります。

常在菌が死滅してしまい、後から悪い菌が侵入・増殖してしまうと治りにくい病気になってしまいます。

 

以上が、感染者以外はコロナ予防としてヨード製剤の長期うがいを避けて欲しい理由です。

新型コロナウイルスを怖がるあまりに、大切な歯を失い苦しんで欲しくないと思います。

田中伸尚

歯科と金属アレルギーについて

皆さん、こんにちは!たなか歯科クリニックの木方です!東海地方もようやく梅雨明けしましたね!今年の梅雨は長かったですね。過去3番目に遅い梅雨明けみたいです。これから、さらに暑くなりそうなので、皆さんこまめな水分補給など熱中症対策していきましょう。

さて、今回は歯科治療と金属アレルギーについて書かせていただきます。

歯科治療では金属を使う場面が被せ物や入れ歯、インプラント等様々あります。特に被せ物が頻度としては多いです。口腔内の金属が金属イオンとして溶けだし、少しずつ蓄積する事でアレルギーが引き起こされます。

金属の中でも金属アレルギーを引き起こしやすいものとそうでないものがあります。歯科で使う物の中では、インプラントで使われているチタンや被せ物等で使う金は比較的金属アレルギーを引き起こしにくいです。

1:金属アレルギーの症状

金属アレルギーの症状としては、以下の2種類があります。

接触性皮膚炎

金属が触れている部分が赤く晴れたり、かぶれたりします。

全身型金属アレルギー

金属イオンが体内に取り込まれる事で手のひらや足の裏に症状が出てきます。掌蹠膿疱症という手や足に水疱や痂皮を認める病気を発症する事もあります。

2:検査方法

金属アレルギーの検査としてはパッチテストがあります。パッチテストとは、皮膚にアレルギーの原因と思われる物質を含んだ検査用絆創膏を貼り、その部分にアレルギー反応が見られるか調べる検査法です。

他にも歯科金属検査、口腔内検査、リンパ球刺激検査などがあります。

3:金属アレルギーの予防と治療

金属アレルギーの予防として、メタルフリー治療と言うものがあります。メタルフリー治療とは文字通り金属を使わない治療法の事です。メタルの代わりにレジンやセラミックの被せ物で詰めたり被せたりします。また入れ歯の場合、ノンクラスプデンチャーという金属のバネを使わない入れ歯もあります。
メタルフリーの目的としては3つあります。

Ⅰ:金属アレルギーを予防する為

Ⅱ:金属アレルギーがあり、治療の為に口腔内の金属を外し、金属以外の物にする為

Ⅲ:審美性向上の為

被せ物で金属以外を使う場合強度が心配と思われる方もいると思います。今はジルコニアと呼ばれる非常に硬度の高いセラミックがあります。ジルコニアは化学的に安定しており、生体親和性も良く、歯科以外にも人工股関節に用いられたりもしています。

今回は、アレルギーの中の金属アレルギーについて絞って書かせていただきました。しかし、歯科に関わるアレルギーは、金属アレルギーだけでなく、レジンアレルギーやラテックスアレルギーなどもあります。なので何か異常があった時に金属アレルギーと決めつけるのではなく、色々な可能性を考え、検査を行うことが重要です。

もし何か気になる事がある時は、お気軽にご相談下さい。

たなか歯科クリニック 歯科医師 木方 奨

お子さんの歯を守ろう

こんにちは!たなか歯科クリニック歯科衛生士の奥田です。
最近、3歳のお子さんを歯磨き指導しました。
3歳だと乳歯も生えそろってきている時期で、歯磨きも大事な時期です。
しかし歯磨きが苦手なお子さんも多いです。
そして親御さんの協力が必要不可欠です。

親御さんと一緒にお子さんに声をかけながら歯磨き指導しました。
3歳になるとたくさん話すようになり、自己主張も強くなります。仕上げ磨きも嫌がることもありますが、必ず保護者による仕上げ磨きは重要です。本人のみでは、十分に磨けず虫歯リスクは高くなります。しかし、保護者による仕上げ磨きが正しく磨けてないと意味がないものになってしまいます。検診や歯磨き指導で正しい磨き方をレクチャーしてもらうことはとても大切なことなのです!!

この時期の親御さんは、虫歯に対する強い不安があり、「歯を磨かないと虫歯になる」という使命感に燃えて歯磨きを行おうとすることが多いです。
無理に行おうとすると、歯磨きが楽しくなくなり歯磨き嫌いの子供に育ってしまう可能性があります。
歯磨きは楽しいものだと理解させることが大事です。
例えば、歯ブラシを好きなキャラクターものにしたり、家族で楽しそうに歯磨きをする姿をお子さんにみせることで興味をひくなど、工夫が必要になります。
お子さんに合わせて対応していくことが大切ですね!わたしたちも一緒に考えて提案させていただいています。ご相談ください。

仕上げ磨きをするときに時間をきちんと決めてお子さんに声をかけながら行います。
仕上げ磨きの時間が長いと飽きてしまい集中力が切れて嫌がってしまいます。
短い時間でポイントを押さえて磨くためにも正しい磨き方をレクチャーしてもらうことが大切ですね!
3歳からは、歯と歯の間が特に虫歯になりやすいです!フロスを通すことがとても大切です!この年齢からフロス使うの?と驚かれる保護者の方も少なくありません。歯が生えそろうこの時期だからこそ食生活や歯磨きの環境が相まって虫歯のリスクが高くなるため、保護者のかたがお子さんにフロスを通すことが必要なことなのです。

また食生活も虫歯リスクがあります。3度の食事と1日2回の間食を規則正しくとる習慣をつける必要があります。
とくに間食では、スクロースを含まない食品で、3度の食事に影響しない程度の量を与えてあげることが大切です。
この時期に甘味嗜好を覚えてしまった幼児は、保護者のかたが虫歯予防にあまり注意を払わないこともあり、虫歯リスクも高くなりやすくなります。
知識と技術を覚えることによってお子さんを虫歯から守っていきましょう!
検診でお待ちしております!

たなか歯科クリニック 奥田眞由

1 2

Pick up contents

ページトップへ