唾液の働きはたくさん!!

唾液の働きはたくさん!!

千種区の皆さん、こんにちは。
まだまだ、乾燥して寒暖差が大きい日が続いていますね。
コロナウイルスだけでなく、風邪をひきやすいので体調管理をしっかりと行いましょう。
そこで今回は乾燥を感じる唾液の働きについてお話しをしていきたいと思います。

ほとんどの人にあるのがあたりまえの唾液。
しかしたくさんの働きがあるのです。

まずはお口の中での役割についてお話ししていきます。
①お口を清潔に保つ。
 唾液には、食べかすや細菌を洗い流して、お口を清潔に保つ自浄作用があります。
 唾液が減り、お口の中が汚れがちになると細菌が繁殖しやすくなり、虫歯や歯周病などにかかりやすくなります。
②お口の粘膜を守る
 ネバネバ成分が粘膜を保護します。
 唾液が減ると粘膜の潤いが減り、傷ついて口内炎などになりやすくなります。
③お口の中を中性に戻す
 お口の中の細菌が出す酸や、飲食物の酸により酸性に傾いたお口の中のpHを、元の中性に戻します。
④歯を補修する
 唾液中に溶け出した歯の成分は、時間をかけて唾液から歯に戻り、歯が保有されていきます。(再石灰化)
⑤細菌感染から守る
 大気の自浄作用と、唾液中のIgA(免疫グロブリンA)、ラクトフェリンなどが、お口の中の細菌の活動を抑制します。
⑥食べ物をまとめる
 細かく噛み砕かれた食べ物をまとめて飲み込みやすくします。
⑦消化を助ける
 唾液中のアミラーゼがデンプンを分解し、消化を助けます。
⑧味を感じさせる
 食べ物の成分が唾液に溶けることで、味を感じやすくなります。

唾液の働きはお口の中だけにとどまりません。実は全身の健康にも影響しているのです。
①感染症を予防する
 唾液に含まれる抗菌物質IgA(免疫グロブリンA)が、細菌やウイルスが体に侵入するのを防ぎます。
 風邪やインフルエンザ、肺炎などの呼吸器疾患を予防します。
②食道の粘膜を保護する
 お口の粘膜を保護する成分が同じように食道の粘膜も保護します。
 食道と胃の境目の弁を保護することで、逆流性食道炎の予防にもなります。
③胃の粘膜を保護する
 唾液に含まれる成長因子が粘膜の保護や修復、胃酸の抑制に影響します。
④消化を助ける
 唾液中の消化酵素アミラーゼが食べ物の消化を助け、胃や腸の負担を軽減します。

こんなにたくさんの役割がある唾液。
この唾液の力を高めるには以下の3つのポイントがあります。
①水分をとる
 唾液は血液が姿を変えたものです。
 血液の大元は水分なので、唾液をふらすには、水分が必要なのです。
②よく噛んで食べる
 噛めば噛むほど唾液腺が刺激され、唾液が出てきます。
③噛めるお口を大切にする
 よく食べるために大切なことといえば、噛めるお口が維持されていることです。

定期的に歯科医院に通って、チェックしましょう。
いつでもお待ちしております。

たなか歯科クリニック 歯科衛生士 常川 怜奈

マイナンバーカードの保険証利用について

千種区覚王山のみなさんこんにちは、たなか歯科クリニックの長谷川です。
3月に入り、昼間はだんだん春らしく暖かく感じるようになってきましたね。
今回は受付からマイナンバーカードの保険証利用についてのお話です。

医療機関では令和3年3月から保険証のかわりにマイナンバーカードを使用できるように厚生労働省から準備が進められている事は皆さんご存知だと思います。
当院では受付にもポスター掲載をしてある通り、保険証での受診をお願いしておりますが今後医療機関等での導入が増えてくることを見込んで、今回は厚生労働省のホームページを参考にマイナンバーカードの利用で受診される際のメリットや手順等を簡単に説明していきます。

Q.マイナンバーを健康保険証として利用するメリットはなんですか?
A.転職・結婚・引越しをしても、健康保険証の発行を待たずにご自身でお手続きが完了次第、マイナンバーカードで医療機関等を利用できます。
また、マイナンバーカードを用いて、特定の医療情報を閲覧することができるようになり、より良い医療が受けられるようになります。

Q.医療機関や薬局での受付はどのようになりますか?
A.今までは保険証をお預かりし、スタッフが確認していましたが、マイナンバーカードでは受診時に患者様自らがマイナンバーカードを窓口に設置されたカードリーダーへ置き(顔認証または暗証番号での確認の場合もあります)ご本人様が確認作業を行います。混雑時に受付をお待たせすることが減り、スムーズな対応が行えるといったメリットがあります。

Q.医療機関等がマイナンバー(12桁)を取り扱うのですか?
A.医療機関等が取り扱う事はなく、マイナンバーカードのICチップ内の利用者証明用電子証明書を利用します。(利用者証明用電子証明書とは…マイナンバーカードに搭載されているインターネットのウェブサイトやコンビニ等の端末にログインする際に利用する電子証明書)
(厚生労働省ホームページより)

マイナンバーカードは市町村窓口へ事前に申請が必要です。スマートフォン、パソコン、郵便など様々な方法で手続き可能な様です。厚生労働省では“令和5年3月末には概ね全ての医療機関等での導入を目指す”とのことでしたので、(厚生労働省ホームページより)どんどん便利な時代に変わっていきますね。私が見た限り現在愛知県の医療機関等で運用している機関はありませんでした。厚生労働省のホームページに詳しく掲載されていますので興味のある方は一度ご覧になって見てください。

なお、当院では現在検討調整中のため保険証での受診をお願いしております。


お手数ですが皆様のご協力をよろしくお願いいたします。

千種区覚王山 たなか歯科クリニック
受付・歯科助手 長谷川麻央

カルシウムって歯を強くするの?

こんにちは!千種区 たなか歯科クリニック歯科医師の島田実果です。
まだまだ寒い日が続いていますが皆さん体調管理にお気をつけてお過ごし下さい。

さて、時々患者様から「カルシウムを摂っていれば虫歯になりにくくなりますか?」と聞かれることがあります。
実はこれ、少し間違っています。大人になってから完全にできあがってしまった歯はカルシウムの移動がほとんどないと言われていて、カルシウムを摂取してもそれ以上歯は強化されません。

しかし、歯とカルシウムが大きく関係する時期があります。それは乳幼児期や乳歯が生え変わる時期です。
歯の象牙質と言われる組織にはカルシウムが多く占めています。なのでカルシウムは、大人の歯が作られる過程で重要な栄養素となってきます。

また、カルシウムは歯の一番表面にあるエナメル質という組織の「再石灰化」でも重要になってきます。
再石灰化とは、歯が脱灰(溶ける)することから守る唾液の自然治癒のメカニズムです。初期むし歯に対して、唾液がカルシウムイオンとリン酸イオンを補給し、エナメル質を新しく形成し、元の健康な状態に戻す現象です。
初期むし歯は酸によって歯からミネラル(リン酸イオンやカルシウム)が溶け出し、脱灰が見られる、つまり白濁は見られますが実質欠損がみられない状態のことです。初期むし歯が進行するか改善するかは、脱灰と再石灰化のバランスによります。

子どもの場合は大人の歯が生えてきても、まだエナメル質が薄いため、一度初期むし歯になると進行が早いと言われています。そんな時、唾液に含まれるカルシウムで再石灰化ができるようにカルシウムを摂っておくことが重要になってくるのです。
お子さんの歯を強くするためにも、特にカルシウムを十分に摂取できるメニューを実践し、丈夫で健康な歯に育てていきましょう。

千種区 たなか歯科クリニック
歯科医師 島田実果

虫歯リスクが低い果物とは?

千種区の皆様こんにちは!
千種区たなか歯科クリニック歯科衛生士の佐々木彩花です。
冬になると店頭に並び始める真っ赤な果実、いちご。口いっぱいに広がる甘みがあり、美味しいですよね♪ そんないちごの季節がそろそろやってきました!
3月から4月くらいの春後半にかけてがもっとも甘くて香りもよく、しっかりと熟した食べ頃だそうです。
そんないちごですが甘いのに虫歯になりにくい果物だということを知っていますか?

皆さんの中には、いちごは甘いのにどうして虫歯になりにくいの?と、疑問を抱いた方も多くいるのではないでしょうか?
虫歯になりにくいポイントが2つあります。
①いちごにはキシリトールが多く含まれている
②水分が多く食物繊維も入っていてお口の中に残りにくい

以上のことから甘い果物の中でも虫歯になりにくい果物だといえます。ですから間食にいちごはおすすめのようです。
おやつや小腹が空いた時に、ついつい手を出してしまうお菓子ですが、こちらも考えながら摂取する事で虫歯予防に繋がります。そこでケーキやチョコレートなどを食べるよりは虫歯になりにくい果物を選んでみるのもいいかもしれないですね!
甘くて歯につきやすいキャラメルやチョコレートなどはやはり虫歯になりやすいおやつといえます。また、酸性の高いヨーグルトドリンクやグレープフルーツも注意しなければなりません。
キシリトールが多く含まれている果物はいちごの他にプラムやラズベリーなどがあります。また、果物だけでなく野菜にもキシリトールは含まれます。

そして、りんご、桃、梨、ぶどう、キウイといった果物も、甘さがあるから歯に悪そうだなと思われてしまうことが多いのですが、水分がたっぷりと含まれていて食物繊維も入っていますので口内に残りにくいのが大きなメリットです。口内に残らなければ虫歯リスクは小さくなります。
果物でも少しだけ注意しなければならないのはバナナのようなタイプであり、糖度と粘度が高いために水分たっぷりの果物よりもリスクが大きくなります。

今回はキシリトールが含まれていることとお口の中に残りにくいものの2つのポイントから虫歯になりにくいということでいちごをご紹介しました。
間食の取り方で一番重要なのは虫歯の原因である糖質の量よりも糖質のとり方です。
お砂糖のたくさん使われたお菓子を短時間で食べきるよりも少量でも、口の中に糖質が留まる時間が長い食べ物ほど、むし歯になるリスクは高まります。
虫歯になりにくい果物でも食べている時間が長ければやはりリスクは高まると思います。
ですからダラダラ食べをしないこと、おやつを食べたら歯磨きをすることも忘れずに楽しく間食タイムをお過ごしください!

千種区たなか歯科クリニック 歯科衛生士 佐々木彩花

1 2

Pick up contents

ページトップへ