歯をぶつけた!どうしよう…

歯をぶつけた!どうしよう…

千種区のみなさんこんにちは、たなか歯科クリニックの長谷川です。
すっかり春の陽気ですね!新生活、新学期始まる皆様はいかがお過ごしですか?
不安だったり、少し楽しみだったりが混じった気持ちが懐かしいです。

今回は気温も暖かくなり公園等で遊ぶ機会も多くなったであろう小さなお子さんが、歯を強くぶつけてしまった時どの様に対応したらよいかお話していきます。
小さなお子さんが歯を強くぶつけた時“血が出ている、痛いと泣いている”といった場合、保護者の方は間違いなく歯医者さんに受診されると思います。
ですが、血が出なかったり、痛みが引いていた場合どの様に対応すればよいか迷うこともあるのではないでしょうか。見た目に現れていないから大丈夫かな〜とそのまま様子をみるのは要注意です。早めにかかりつけの歯医者さんを受診してください。

歯の怪我はぶつけたのにすぐ痛みが引いてしまう時があります。また、歯のぶつけ方によっては血がでなかったり、にじむ程度の出血でおさまることもあります。たとえば、歯が垂直にぶつかり奥に食い込んでしまうケースだと、組織が強く圧迫されているため血はほとんどでませんが食い込んだことにより組織が大きなダメージを受けている状態になります。このように血や痛みが出ていなくても、歯の根っこや歯の周りの組織といった内部にダメージが及んでいる可能性があるのです。

また、歯をぶつけた際に乳歯が抜けてしまった場合、このまま生え変わる歯だからいいかな〜と様子を見るのは危険です。歯が抜けるほどの怪我は歯の内部組織に相当なダメージがかかっているといえますので、乳歯の奥で成長している永久歯にまで影響がでることがあります。
実際に乳歯をぶつけて、抜けてしまった時が特に永久歯に影響が出やすいことがわかっているそうです。永久歯の芽(永久歯胚)はお子さんの成長とともにだんだんと歯の形になっていきます。最初はゼリーの様にやわらかく、乳歯が生えている段階での永久歯の芽は学校で使うチョークくらいの柔らかさです。ですので、ぶつけた乳歯が押し込まれて永久歯にあたると簡単に割れたり形が変わってしまう心配があるのです。

このような目に見えない、根っこの部分や歯周組織、顎の骨、まだでてきていない永久歯といった部分はレントゲン等を用いた専門医の検査が不可欠です。後になって痛みが生じる前に是非歯医者さんで検査を受けてみてください。
たなか歯科クリニックでは、外傷(歯を強くぶつけた等)の患者様の診察も急患で行なっています。まずはご来院前に詳しく状況を知るために、お電話をお願いします。

千種区覚王山 たなか歯科クリニック
受付・歯科助手 長谷川麻央

むし歯などで早く乳歯を失ってしまったらどうしたらいいの?

こんにちは!名古屋市千種区 たなか歯科クリニック歯科医師の島田実果です。
みなさんは「保隙装置」って聞いたことありますか?
例えばむし歯や外傷などで乳歯を失ってしまった時に、抜けたままで放置しておくと隣の歯がスペースに合わせて倒れてきてしまいます。そうなると、大人の歯がはえてくるスペースがなくなり、なかなかはえてこなくなり歯並びに影響してきてしまいます。

保隙装置とは、早期に乳歯がなくなってしまったスペースを確保し、大人の歯がまっすぐスペースに合わせてはえてこれるようにする装置です。

上の写真は「バンドループ」という保隙装置で歯にバンドを巻き、そこにループを取り付けます。
ループ部分でスペースを確保します。

バンドループ以外にも保隙装置は色々あります。

◯ クラウンループ
失ってしまった乳歯の隣の歯に冠をかぶせてループでスペースを確保します。

◯ リンガルアーチ
下の左右の6才臼歯にバンドを取り付けてそこから歯の内側にアーチ状の金属線が入ることにより、6歳臼歯がスペースがあいている手前の方に移動してこないようにします。

◯ Nanceのホールディングアーチ
リンガルアーチと同じような形ですが、上顎につけるものになります。

◯可撤保隙装置
前歯や2本以上の奥の乳歯がなくなってしまったときに使う取り外しのできる入れ歯です。前歯の見た目の回復だったり、多く歯を早く失ってしまったときに応用できます。
ただ取り外しできる反面、使ってもらえるようにお子さんの協力が得られないと、効果が不確実になってしまいます。また装置の清掃が不十分だと、装置が接している歯にむし歯ができやすくなってしまいます。また慎重に扱わないと落として破損してしまうこともあります。

保隙装置を使用するにあたって気をつけなければいけないポイントがいくつかあります。

装置の周りには汚れがたまりやすく、歯磨きがしづらくなります。なので定期的に歯科医院でメンテナンスに来ていただき、むし歯や歯ぐきの炎症になってないかチェックする必要があります。
また、まれですがかたいもの、粘着性のある食べ物などで装置が外れてしまうこともあるのでその時は必ず歯科医院でつけ直してもらいましょう。
保隙装置は矯正装置ではないので、今の歯並びは改善しません。大人の歯が見えてきたら歯科医院ですぐ取り外してもらいましょう。

将来の歯並びのことを考えて早めに予防していくことが大切なので一度当院にご相談下さいね。

千種区 たなか歯科クリニック
歯科医師 島田実果

人間の歯と猫の歯は似てる?似てない?

千種区の皆様こんにちは!
千種区たなか歯科クリニック歯科衛生士の佐々木彩花です!
ここ数日はすっかり暖かくなりましたね!
4月になり新生活を迎えている方も多いのではないかと思います。
さて千種区の皆さん、人の大人の歯って何本か知っていますか? 答えは乳歯だと20本、永久歯だと32本です。では猫の歯ってどうなのか知っていますか?(犬派の方はすみません!)
この子はうちの愛猫ちゃんなのですが、ご覧のとおりあくびをすると歯が生えているのがよく見えて気になったので猫の歯ってどうなの?と調べてみました。

猫の歯は乳歯だと26本、永久歯だと30本だそうです。人間の歯は、親知らずも含めると32本なので、人間の歯の数とあまり変わらないことに驚きです。あんなに小さな顔に、人間と変わらない歯がついているなんて…。驚きでした!

猫は、生後2週間の間に乳歯が生え始め、生後1か月から2カ月までには乳歯が生え揃うそうです。人間の赤ちゃんよりも早いんですね。乳歯が生え揃うまでは、子猫ちゃんの口の中は違和感があるようで、いろんなものに噛みつきます。逆にいうと、噛みつくことで違和感を解消し、乳歯を強くすることができるそうです。
永久歯が生えるのは、生後4~6か月なのだそうです。そして猫の乳歯は幸運のお守りといわれているのをご存知でしょうか。抜けた乳歯は飲み込んでしまっていたりするので抜けた乳歯を見つけた人はラッキーなんだそう。見つけた方はぜひ、大切に保管しておくと、いい思い出になるかもしれませんね。
猫は、基本的に丸飲みする動物、と言われています。なので、食べかすがそれほど歯つきません。
でも、柔らかいウェットフードばかり与えていると歯に付着し歯垢や歯石の原因になるそうです。
そのせいで、人間と同じく虫歯や歯周病になる猫も少なくないそうです。対策としては、ドライフードをあげることで、歯垢や歯石予防になると言われています。猫の歯垢・歯石はガーゼなどで取り除くのも簡単なようです。市販の猫用の歯磨きセットも販売されているので、上手に活用してケアをしてあげたいですね。
猫によっては、永久歯でも抜けてしまうことがあるようです。猫は、歯がなくても食べ物を食べることができるそうなので、栄養摂取という意味では問題がないかもしれませんが、歯が抜ける理由に健康上の問題が潜んでいる可能性もあるそうです。永久歯に生え変わってから、猫の歯が抜けるようなことがあったら、動物病院に相談をお願いします。(たなか歯科クリニックは人間の歯医者なので猫の治療はしていません)
千種区たなか歯科クリニック歯科衛生士 佐々木彩花

誤嚥性肺炎とは

みなさんこんにちは(^^)
千種区たなか歯科クリニック歯科衛生士の堀毛です。

数ある病気の中で、口の環境と高い関連性が指摘される誤嚥性肺炎についてみなさんはどんなものかご存知でしょうか?
今回のブログでは誤嚥性肺炎についてお話していきたいと思います。
まず誤嚥とは、食道を通るべき食べ物や唾液が、誤って気管に入ってしまうことです。通常むせることで外に押し出されます。
誤嚥性肺炎とは誤嚥した際、異物と一緒に細菌が肺に入り込んで炎症を起こす肺炎のことです。
高齢になり飲み込む力が弱まると、誤嚥しやすくなります。加えて唾液や食べ物が気管に入ったとき、それ以上の侵入を防ぐ反射機能が低下していた場合むせることができなくなってしまうのです。すると食べ物はそのまま肺へ。このとき、歯ぐきから出血があったり歯がグラグラしているなど口の状態が悪いと、食べ物や唾液にくっつく細菌の量も増加します。誤嚥性肺炎発症のリスクが高まります。
肺炎の典型的な症状には激しい咳・発熱・膿のようなたんが出るといったものがあります。しかし高齢者になると、はっきりした症状が出にくくなり、軽い風邪だと思っていたら誤嚥性肺炎が進行していた!なんていうこともあります。重症化して初めて気がつくこともあるので注意が必要です。
60代以降から患者数が増加。高齢になるほど死者数も増えていきます。
寝ている間などに、無意識のうちに誤嚥を起こし肺炎のリスクと高めるのが「隠れ誤嚥(不顕性誤嚥)」でこれは高齢者だけでなく若年僧も注意が必要です。
近年、誤嚥性肺炎の死亡者数は年間約4万人と報告されています。ただその数は増え続けており、2023年になると12万人を超えるという予測されています。これは日本の死因で3番目に多い老衰とほぼ同じレベルの数です。誤嚥性肺炎は決して他人事ではない病気です。早いうちから口の中の環境を整えて、リスクを下げることが何よりも肝心になります。
細菌の少ない綺麗な口腔内とキープすることが全身疾患のリルクを下げるカギになるのです。
千種区の皆さんの口腔内だけでなく全身に目を向けて健康をサポートできるように頑張っていきたいと思います。

千種区たなか歯科クリニック
歯科衛生士 堀毛 南実

顎の下の痛み、何が原因?

こんにちは! 千種区たなか歯科クリニック 歯科医師の 満田 誠です。

患者様のお悩みを伺っている際に、時々あるのが 『顎下の片側部分が痛い…』という訴え。

これには、様々な原因が考えられます。

① リンパ節の炎症
体内の免疫の関所として働くリンパ節。リンパ液に入り込んだ細菌・ウイルスなどの異物をせき止めて排除し、外敵から体を守る働きがあります。顎下部にもリンパ節があるので、病原体が体の中に入り込むと、炎症が起きて痛みや腫れを生じることがあります(風邪をひいたりしたとき、たまにありますよね)。

② 唾液腺の炎症
顎の下に唾液を分泌している顎下腺という組織があり、ここで作られた唾液は管を通して舌の下から流出します。病原菌により感染を起こすと、顎下腺が腫れ、痛みを起こします。
他の原因として、唾液の管が詰まってしまっている事があります。唾液はカルシウムが豊富なため、それが固まって石の様になり、唾液の流れをせき止めてしまうのです。特に食事の時に唾液が出る際に顎下腺が腫脹し、繰り返して症状が起こりやすいです。

③ 顎の筋肉の緊張
睡眠中に 無意識のうちに歯ぎしり・食いしばりを起こすことで、顎周囲の筋肉に負担がかかり、筋肉が緊張して顎の痛みや違和感が出現する場合があります。

④ 顎顔面神経の神経痛
顎顔面・頸部領域をつかさどる三叉神経、舌咽神経などの神経痛により、その支配領域に痛みを生じる場合があります。

⑤ 親知らず周囲の炎症
下顎の親知らずの周囲に起きた炎症が 周りの皮膚・脂肪組織・筋肉などの隙間に波及し、蜂窩織炎という広範囲の炎症となって痛みや腫れを生じます。

⑥ 放置された虫歯から顎骨への感染
虫歯が進行すると、歯の神経の炎症である歯髄炎をおこします。それが更に悪化すると神経が壊疽を起こし、根の先端から感染が周囲組織へ広がった状態を根尖性歯周炎といいます。 根尖性歯周炎は、歯根の周囲に限局した炎症ですが、進行すると、広範な顎骨炎などに進展します。感染の広がりとともに症状も顕著となっていきます。

……というように、顎の下という場所はいろいろな組織があり、その何が原因かによって対処・治療法も変わります。前述のように、原因がリンパ節炎・顎下腺炎・神経痛などであれば、歯医者ではなく他の専門医(口腔外科・耳鼻咽喉科)の受診が必要となるかもしれません。
でも、まず何でもお困りごとがあればご相談ください。どうすれば一番良いのか、しっかり診断して相談し 解決していきましょう。

千種区 たなか歯科クリニック
歯科医師 満田 誠

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