歯周病の検査を受けましょう!

歯周病の検査を受けましょう!

みなさんこんにちは(^^)
千種区たなか歯科クリニック歯科衛生士の堀毛です。
厳しい寒さは残るものの、暦の上では春を迎えました。本格的な春の訪れが待ち遠しいですね。
今回のブログでは歯周病の流れについてお話ししたいと思います。今までも聞いたことがあると思いますが、少しでもわかりやすくお伝えできたらと思います。
まず歯周病とは、歯肉に炎症が起きるところから始まり、その炎症が最終的に歯を支えている骨(歯槽骨)にまで広がり歯がグラグラして抜け落ちてしまう病気です。日本人の歯を失う1番の原因ですが、その罹患率は長いあいだ改善していません。でも本当は予防できる病気なのです。
歯周病の原因はやはり『細菌』です。歯周病菌の種類はひとつではなく複数で、特徴は酸素が苦手なところ!酸素が届かない歯と歯肉の境目に集まり、まるで仲間とスクラムを組むように「バイオフィルム」を形成します。放っておくとバイオフィルム中の細菌はどんどん増加してより強い細菌が登場します。そして歯と歯肉をつなぐ組織を破壊して歯周ポケットを作りそれがどんどん深くなってしまうのです。そこは細菌にとってますます居心地の良い環境となり症状は悪化する一方になってしまうのです。
でもこうして、原因がはっきりわかっているのでその原因=細菌をきちんと取り除いておけば、健康な状態をキープできるということなのです。
歯周病と一言で言っても、実は「歯肉炎」と「歯周炎」の2つの状態があるのをご存知でしょうか?
歯肉炎は歯周病の初期段階です。歯肉の縁が赤くなったり、ブラッシングで出血したりする歯肉のみの炎症です。そしてこれを放置し続けた時に歯周炎につながっていくのです。歯周ポケットが深くなり、歯肉はブヨブヨになり歯槽骨が溶けてなくなり歯が揺れてくることもあります。歯の周りの組織が破壊されていくのです。歯周病は「サイレント・ディジーズ」と呼ばれ、知らないうちに進行してしまう病気でよほどひどくならない限り痛みも出ないことが多いです。歯肉炎はしっかりとバイオフィルムを取り除きケアをすれば健康な状態に戻すことが可能なのです。しかし歯周炎が進行すると健康な状態に戻すことが難しくなります。だからこそ初期の歯肉炎を見逃さないことが大切なのです。そのため一人でも多くの方に歯周病の検査を受けていただきたいと強く思います。早期発見早期治療で救える歯が増えます。そして予防ができるのです。
歯周病で歯を失う方が一人でも減って、皆さんが健康に過ごせるよう努めていきたいと思います。

千種区たなか歯科クリニック 
歯科衛生士 堀毛 南実

「犬歯」のはたす、意外で凄い役割

こんにちは! 千種区たなか歯科クリニック 歯科医師の 満田 誠です。

さて、今回の話題にあがった「犬歯」。
ご存じのように、先が尖がっている独特の形をした前歯です。その名からイメージできる通り、人間が動物から進化していった名残りで、本来は獲物に嚙みついて切り裂く牙だった歯なのですが、今はもうそんな事をする現代人はいませんよね(笑) 
だから、犬歯がいまだに動物の牙のように尖っている必要は無いように思えるのですが……、実はそこには重要な秘密があったのです!!

それは、犬歯が 『奥歯を守る』 役割を果たしているため。

皆さま、ちょっと試してみてください。まず、上下の歯をカチッと咬み合わせてみましょう。すべての歯がだいたい当たっていますよね。では次に、咬み合わせたまま 顎を左右どちらかに動かしてみましょう。
正常な咬み合わせでは、“上下の犬歯だけが咬みあって、他の臼歯・前歯は浮いて離れている” のが理想的です。皆さまはどうでしたか?


これは、「奥歯が苦手とする、横方向からの力が過剰にかからないように負担を減らすため」に、人間が進化していって獲得した素晴らしいメカニズムなのです。

普段はあまり意識する事はないと思いますが、食事の際に我々は 顎を上下に動かすだけでなく、左右にも動かして、食べ物をすりつぶして嚙み砕きます。
しかし、実は奥歯は 「縦方向の咬む力にはとても強いのですが、横方向からの揺さぶられる力には弱い」という特性があります。その苦手な力が奥歯にかかりすぎると、動揺・知覚過敏・咬合痛・破折・などを引き起こしてしまう要因となってしまいます。

そこで、頼もしい助っ人 「犬歯」 の登場です!

前述の通り、歯ぎしりのような顎を左右に動かす運動の際には犬歯がその支点となり、奥歯に横方向からの力の負担がかかり過ぎないように、ストッパーとなって防いでいてくれるのです。
そのために、犬歯の歯根はすべての歯の中で一番太くて長く、頑丈にできています。
先が尖った形をしているのも、かつて牙だった名残りだけではなく 「顎の動きをガイドする役割」 のため。上下の犬歯の尖った面で咬みあった状況で、左右にスライドして動くことで臼歯の離解を導きます。

この犬歯が、奥歯を守るために果たすメカニズムを 『犬歯誘導』 と呼びます。

ところで、先ほど皆さまに犬歯誘導を体験していただきましたが、それができなくて 顎を左右に動かしても 奥歯が咬み合わさったままだった方もいたのではないでしょうか? 
咬み合わせや骨格によっては(八重歯などが代表的ですね)残念ながら犬歯誘導がうまく機能せず、奥歯に普段から過剰な負担がかかってしまう状況があります。これを「咬合性外傷」と言います。
このような傾向にある方は、矯正治療やマウスピースなどで、大切な奥歯を咬合性外傷から守っていくことをお勧めします。

千種区 たなか歯科クリニック
歯科医師 満田 誠

電動歯ブラシのおはなし

皆さん、こんにちは!もうすぐバレンタインの時期ですね、いかがお過ごしでしょうか。

今回は患者様からご質問の多い「電動歯ブラシ」についてお話したいと思います。よくご質問を受ける内容としては、「電動歯ブラシっていいんですか?」「電動歯ブラシのおすすめはありますか?」という内容がほとんどです。

なんとなく電動歯ブラシって汚れが取れそう、短時間で磨けて歯磨きが楽そうというイメージがあるため、今まで電動歯ブラシを使ったことがない方からよくご質問をいただきます。

電動歯ブラシの歴史は古く、1961年に障害者の方向けにアメリカで開発されたことが始まりです。日本では1990年代から普及が始まり、最近ではテレビCM(コマーシャル)などでも電動歯ブラシをよく見かけるようになりました。

電動歯ブラシを取り扱っている主なメーカーは、パナソニック・ブラウン・サンスター・オムロン・フィリップスです。

一口に電動歯ブラシと言っても、昨今の電動歯ブラシは昔の製品に比べ年々性能があがり多機能になっているので選ぶのを迷ってしまうくらいです。特徴を大まかに分けると①音波電動歯ブラシ ②超音波電動歯ブラシ ③その他の電動歯ブラシ の3つに分けられます。

現在 歯科医院で取り扱っている電動歯ブラシの主流は①音波電動歯ブラシです。ブラウンやフィリップスの電動歯ブラシなどがこの音波電動歯ブラシに該当します。

音波電動歯ブラシの大きな特徴としては、高速振動によってプラーク(歯垢)を除去するので、手みがき用の歯ブラシでみがく時のように手を動かす必要はなく、ブラシを当てるだけでプラークが除去できます。歯磨きが面倒くさいと思われる方が電動歯ブラシを使いたいと思う理由がここにあるようです。

ただし、1本1本の歯に当てるだけではありますが電動歯ブラシがちゃんと当たっていなければプラーク除去の効果が発揮されません。電動歯ブラシを使っているけどうまくみがけていない気がするという方は一度歯科衛生士の歯磨き指導を受けることをおすすめします。

あと電動歯ブラシを使用する際は、歯磨き粉えらびにご注意ください。電動歯ブラシはパワーが強いため、研磨剤入りの歯磨き粉を使用すると歯が傷ついてしまうこともあります。

安全にお使いいただくためにもご自分の電動歯ブラシの取り扱い説明書を見直していただくとより効果的に使えると思いますので、ご確認ください。

千種区 たなか歯科クリニック 福田

矯正治療の流れについて

 皆さんこんにちは!千種区にあります、たなか歯科クリニック歯科医師の木方です!
 最近はまた新型コロナの陽性者が増えてきていますね。当院でも感染対策を行っておりますので安心して来院してください。
冬は乾燥しており、風邪もひきやすいので体調を崩さないように気をつけましょう!

 今日は、矯正治療の流れや方法について、書かせていただこうと思います。矯正を始める場合、最初精密検査を行います。精密検査で歯をどのように動かしていくのか、期間はどのくらいか、装置は何を使うのか、抜歯が必要か等の判断をし、その上で矯正治療を開始していきます。しかし、矯正を始める前に重要な事があります。それは、虫歯や歯周病の治療です。矯正治療が始まると治療が困難になる場合や装置によりブラッシングが困難になり、虫歯や歯周病が悪化しやすくなります。そのため、矯正を始める前に治療を行います。ただし、被せ物に関しては、矯正後に行うこともあります。矯正により噛み合わせが変化するため、矯正後に行った方が噛み合わせをしっかり合わせることができるためです。
 治療が終わったら、矯正治療始めます。治療の流れとしては、抜歯が必要な場合は、抜歯を行い、その後装置で歯を動かします。終わったら、歯を固定するための装置を使います。

 次に矯正の種類について説明していきます。矯正には一期治療と二期治療とがあります。一期治療は小児期に行い、二期治療は主に大人の治療になります。それぞれ矯正の目的が違います。一期治療は、乳歯列期に行います。そのため歯列を綺麗にするためよりは、歯が並ぶための土台作りになってきます。この時期に骨の成長を助けてあげることで永久歯になった時に綺麗に並ぶ可能性が上がります。それでもスペースが足りない場合や歯並びがよくない場合、大人になってから矯正を考える場合は二期治療になります。二期治療は、永久歯に生え変わってからの矯正になります。スペースが不足している場合は抜歯を行い、スペースを作り、歯を動かしていきます。小児期と違い骨の成長はあまり見込めません。それでも骨格から変えないと歯並びが治らない場合もあります。その場合、外科的に骨切りを行い、正常な場所に骨を動かします。
 矯正治療では目的により装置が変わります。一期治療では主に取り外し式の装置を使う事が多いです。口腔内に装着するものや口腔外に装着するものもあります。二期治療ではブラケットやマウスピースなど口腔内に装着するものが多いです。
 疑問点等何かあればお気軽にお尋ねください。

名古屋市千種区 医療法人TDC たなか歯科クリニック 歯科医師 木方奨

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