部分矯正って何?

部分矯正って何?

 皆さんこんにちは!名古屋市千種区にあります、たなか歯科クリニック歯科医師の木方です。9月に入りだんだんと秋っぽくなっていきますね。9月10月は、台風が本州の方に接近しやすくなるようなので台風が来た際は皆さんお気をつけください。 

 さて、今日は矯正の話をしようと思います。矯正の中でも部分矯正と言われるものについて、書いていこうと思います。
 矯正は一期治療と二期治療に分けられます。一期治療は子供の矯正で主に顎骨を成長させて、歯が並ぶスペースを作るのが目的になります。二期治療は大人の矯正治療で生えきった永久歯の歯並びを変えます。骨の成長は見込めないため、スペースが少ない場合は抜歯が必要になる場合があります。
 部分矯正とは全体的な歯並びを変えるわけでなく、気になる部分のみを動かします。メリットとしては、全体的な矯正治療よりも期間が短いことが多い、被せ物を入れる必要があるときに、そのままでは歯の角度的に神経を取らないといけないような場合でも部分矯正で歯の角度を変えることで削る量を減らし、神経を保存することが可能です。デメリットとしては、噛み合わせ次第では適応できない、噛み合わせを全て正しい位置にはできないことです。

 部分矯正の適応は、前歯のすきっ歯、ちょっとした歯のガタガタ(叢生)、一箇所のみ噛み合わせがおかしい状態、以前の矯正が後戻りしている場合、ブリッジやインプラントのために前後の歯の位置や歯軸を治したい場合などが適応になってきます。
逆に部分矯正では難しい症例もあります。歯並びが大きくずれている、骨格的な問題がある(骨格性上顎前突、下顎前突)全体的に噛み合わせを修正・部分矯正により噛み合わせが悪くなる可能性がある、噛み合わせ的に目的の歯を部分矯正では動かせないような症例では、全顎的な矯正が必要になります。

 治療の手順は基本的には通常の矯正治療と同じく矯正の説明、精密検査、結果説明、装置の型取り・装着、矯正終了後はリテーナーを使い歯の位置を固定します。部分矯正では精密検査で可能かどうか見極める必要があります。その上で必要な装置を選択し治療を進めていきます。

 今回は部分矯正について書かせていただきました。現在当院では通常の矯正治療も含め無料相談を行っておりますので何かわからないことがある場合や矯正を行いたい方などお気軽にお尋ねください。

名古屋市千種区覚王山通 医療法人TDC たなか歯科クリニック 歯科医師 木方 奨

白い歯を保つ為に

こんにちは、たなか歯科クリニックの長谷川です。
前回はホワイト二ングについてお話していきました。今回はホワイトニング後の食事や着色についてお話ししていきます。
ホワイトニングの後は歯をコーティングする膜、ペリクルが無くなっているため着色がしやすい状態になります。ペリクルが戻りはじめるのは約2時間後、元通りになるのは約24時間後になります。つまり24時間はお食事に気をつけなければなりません。特にコーヒー、紅茶、コーラ、赤ワインなどの色の濃い飲み物、カレー、ミートソース、トマトソースを使ったもの、しょうゆの色の濃い煮物などはせっかく白くした歯に色をつけてしまうことになるので避けるようにしましょう。ホームホワイトニングの場合には、夜間にホワイトニングをしたら翌日朝ごはんと昼食に気をつけて夜は好きなものをというイメージで良いかと思います。また、お食事だけでなく喫煙も着色の原因になるので控えましょう。
ホワイトニングをするにあたって知覚過敏は気になるところだと思います。ホワイトニングによる知覚過敏は一過性と言われています。知覚過敏が心配な方は事前に知覚過敏を抑制するための処置や処方を受けることをお勧めします。
また、ホワイトニングが終わったらその白さをなるべく長く保ちたいものだと思います。患者さんからもどれくらい白さは持ちますか?と質問を受けることもありますが、個人差があり一概には言えません。歯の色の後戻りの速さはお食事の内容や、歯磨きの頻度などによってだいぶ個人差があります。中でも定期的に歯科医院でクリーニングを受け、エナメル質のなかに着色物質が入り込む前に歯面をプロの手でピカピカにすると白さがグンと長持ちします。それでも気になる方は、タッチアップを行うと良いでしょう。一度しっかりホワイトニングした歯は後戻りしたとしても完全に元の色に戻っているわけではありません。ホームホワイトニングなら15分程度するだけでも目に見えて改善できることがほとんどです。
また、お子さんの歯のホワイトニングを希望される方も増えてきたように感じます。ただお子さんの場合まだ歯根が完成されていない段階では、ホワイトニング薬剤が歯根の成長に影響してしまう可能性があるのです。ですので、どうしても始めたい!という方は、歯根が完成してくる12歳から15歳ごろにレントゲン検査をうけて先生に診断してもらったうえでスタートすることをおすすめします。個人の判断でやみくもにはじめてしまうと歯を磨耗させてしまったり、エナメル質のボリュームが少なくなってしまうので注意です。
今回までホワイトニングのお話をさせていただきました。ネットでは色々な情報が流れていますが、歯を大切に思うのであれば是非歯科医院でのホワイトニング相談をおすすめします。当院ではホームホワイトニングでのご案内をしております。

フッ素の働きをたまごで実験!

こんにちは千種区たなか歯科クリニック歯科衛生士の堀毛です。
夏休みも終盤ですが、お子さんと楽しい思い出はつくれましたか?
定期検診に来るお子さんからは夏休みの楽しい思い出話をたくさん聞くことができて私もとっても楽しい気分になっています。
小学生のお子さんから聞いたのですが、夏休みの宿題で歯磨きがあったそうです!すごくいいですよね(^^)
夏休みの宿題といえば自由研究が一番大変だったように思います。今回のブログでは自由研究に使えそうな実験の話をさせていただきたいと思います。

たまごを使った実験です。たまごの殻と歯の成分は同じカルシウムやリンなどのミネラルでできています。この実験ではたまごを歯に見立ててフッ素の働きを観察します。
用意するものは
・フッ素入りの歯磨き剤
・お酢
・たまご(赤いものが観察しやすいです)
・透明のコップ
・油性のマジック
・キッチンペーパー

<実験スタート>
①たまごの真ん中に油性のマジックで線を引き、半分に◯のマークを、もう半分に×のマークを書きます。
②◯のマークを書いた方に、フッ素入りの歯磨き剤を塗ります。
③ぬらしたキッチンペーパーでくるみ、約半日ほど置きます。
④半日後、歯磨き剤を拭き取り、2倍に薄めたお酢にたまごをいれます。
⑤たまごの様子を確認します。

<実験結果>
◯のマークのものは変化がなく、×のマークの表面には泡が発生します。

×のマークの表面に発生した泡は、たまごの殻がお酢の酸に溶かされて出てきたのもです。歯磨き剤の中のフッ素が、◯のマークのたまごの表面を酸から守り、たまごを強くしているのです。
普段からフッ素入りの歯磨き剤を使用することが歯を酸から守り、虫歯予防には重要になってくるのです。
またフッ素は年齢によって使用するべき濃度や量が異なりますので、みなさまご自身の口腔内にあった歯磨き剤を歯科院で確認してもらうと良いです。
そしてフッ素は水でゆすぐと流れてしまい効果が落ちるのでゆすぐ量は大さじ1杯で1回を目安にしましょう。ペットボトルのキャップだと2杯分くらいの水の量です。
また歯科医院でのフッ素の塗布後は30分お口をゆすいだり、飲食はしないようにしましょう。

そして今回の実験でもわかるように歯は酸に弱く、お酢以外にもジュース、炭酸飲料などをダラダラと飲み続けるのはとても心配です。まだまだ暑いので熱中症対策でこまめな水分補給は必要ですが、お水やお茶を飲むようにして乗り切りましょう!
千種区たなか歯科クリニック
歯科衛生士 堀毛

なかなか治らない、下唇の水ぶくれ

こんにちは! 千種区たなか歯科クリニック 歯科医師の 満田 誠です。

3年ぶりに行動制限なく迎えた 今年のお盆休み。皆様は いかがお過ごしでしたか? 
私は、犬山の 木曽川鵜飼 に行ってきました! かがり火が幻想的な 幽玄の世界。初めて見る風情漂う 夜の鵜飼を、屋形船から涼しげに観覧したのが、夏の忘れられない思い出です♪

ところで、皆さま “下唇に水ぶくれができて、なかなか治らなかった” 経験はありますか?

診療の中でも、時々 そのような悩みで相談される患者様がいらっしゃいます。
痛みも無いし、たまに潰れたりするけど、また繰り返し膨らんでくる、謎の水ぶくれ。
その正体は、多くの場合 『粘液嚢胞』 と呼ばれるものです。

ご安心ください。そんなに悪い物ではありません。
「腫瘍」のような “組織の増殖” ではなく、「嚢胞」は “液体で満たされている膨らみ”。まさに、水ぶくれです。粘液嚢胞の場合、その中身は『唾液』。

何故このようなものができるかというと……?

まず 下唇の中には実は 「小唾液腺」 というものが無数に存在しています。
唾液腺は、唾液を作り出す源。そこから排出管を通して お口の中に分泌されます。(「大唾液腺」は、耳下腺・顎下腺・舌下線と3つあるのですが、「小唾液腺」も 口唇泉・頬泉・口蓋泉・舌泉 など、お口の中の粘膜全体に存在し、その粘膜表面を潤しています)
何らかの原因で、小唾液腺の排出管が詰まってしまうと、そこで唾液がせき止められ、貯留し、その結果ドーム状に膨らんで生じたのが 『粘液嚢胞』 というわけです。

大きさはだいたい5mm前後。色調は、口唇粘膜内の どの程度の深さに詰まりが生じたかによって異なり、比較的表面近くにできたものは半透明で、深い所にできたものは周りの粘膜と同様の色をしています。

原因としては “外的な刺激” がほとんど。例えば、「唇を咬んでしまった」 「食べ物などが強く当たった」 「火傷をした」……等々。小唾液腺は、大唾液腺に比べて排出管が細いため詰まりやすく、口唇にできやすいのは やはり外的刺激を受けやすい場所だからです。

そして、粘液嚢胞の治療法です。

経過観察して、消失するようでしたら特に治療は必要ありません。小唾液腺の詰まりが無くなり、貯留していた唾液が排出されれば膨らみは消えていきます。
ただ、注意なのは そこにまた刺激が加わってしまうと、治りにくく、再発しやすくなってしまいます。膨らみが気になるとは思いますが、触り過ぎたり、また噛んでしまわない様にしましょう。

それでも粘液嚢胞がなかなか小さくならない場合、あるいは治っても繰り返しできてしまう場合は、「原因となっている小唾液腺ごと外科的に摘出・切除する」 方法があります。
前述のように口唇には無数の小唾液腺があります。嚢胞の原因となっている一つを除去しても、唾液分泌に何の支障もありません。それに、その手術もそんなに大がかりなものではなく、比較的簡単に済みます。

ちなみに粘液嚢胞は、下唇が好発部位ですが、他の小唾液腺が存在する所にもできることはあります。
「あれ、これってそうなのかな??」と、お悩みの方。ぜひご相談ください。

千種区 たなか歯科クリニック
歯科医師 満田 誠

インプラントの利点、欠点とは

皆さんこんにちは!名古屋市千種区にあります、たなか歯科クリニック歯科医師の木方です。8月に入りより一層暑くなってきましたね。屋外だけでなく屋内にいても熱中症になるケースは少なくありません。その為、こまめな水分補給やクーラー、扇風機などでの室温の調整などに気をつけましょう!夏バテ予防に栄養のある食事をバランスよく食べるようにも心がけましょう。

 さて、今日はインプラントについて書いていこうと思います。インプラントとは、骨の中にインプラント体(人工歯根)を打ち込み、その上に上部構造物(人工歯)をアバットメント(連結部分)で繋ぎ合わせます。インプラントは虫歯や歯周病、外傷、破折などさまざまな理由で歯を失った際に失った箇所を補うために行います。抜歯後の選択肢としてインプラント以外には、ブリッジや入れ歯があります。


 次に、インプラントの利点、欠点をブリッジや入れ歯と比較して書いていこうと思います。
インプラントの場合、人工歯根で噛む力を受け取るため隣の歯に負担をかけることがありません。そのため、ブリッジみたいに左右の歯を橋渡しする必要も、入れ歯みたいに噛む力を他の歯に負担してもらう必要もありません。つまり、他の歯も治療する必要が基本的にはありません。ただし、いくつか例外もあります。長い期間抜けたところを放置していて、歯が傾いてしまい上部構造物を入れるスペースがない場合は隣の歯の形を整えたり、被せ物が入っている場合は、被せ物をやり直したりする必要があります。また、隣の歯の根の先に膿が溜まっている場合、その膿がインプラントに影響を与える可能性があるため、隣の歯の根っこの治療を行い、きれいな状態にしてあげる必要があります。歯並びの状態次第では、インプラントを入れても、そこが強く当たりすぎて、インプラントが折れたり、抜けたりするため歯並びの改善が必要になる場合もあります。
噛む力に関しては、インプラントは天然の歯とほぼ同じくらいですがブリッジは欠損部や支台歯の状態によりますが、天然の歯ほどは噛めません。入れ歯の場合はかなり噛む力が落ちてしまいます。
違和感や清掃性についても天然の歯と遜色無いです。しかし注意が必要なところがあり、インプラントは虫歯にはなりませんが歯周病にはなります。そのため、歯磨きを怠るとせっかくのインプラントが抜けてしまうことになります。
ブリッジや入れ歯は保険適応、自費診療どちらもありますが、インプラントが保険適応できるケースがほぼありません。
 当院でもインプラント治療は行っていますのでご不明点あれば遠慮なくお尋ねください。

名古屋市千種区覚王山通 医療法人TDC たなか歯科クリニック 歯科医師 木方奨

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