ホワイト二ングを始めたい!

ホワイト二ングを始めたい!

千種区覚王山の皆様こんにちは、たなか歯科クリニックの長谷川です。
今回はホワイトニングのお話をします。最近ではスタートするも増えてきた歯のホワイトニングですが、今回は気になる薬剤のことやホワイトニングを始める際に注意してほしいことを解説しながらお話しします。
ホワイトニングというとシミないかな?と心配になる方は多いと思います。日本のメーカーは日本の患者さんのニーズに合わせて、歯が浮いてみえるくらい白くならないように漂白成分を低濃度に抑える一方、基材を工夫して、より高い漂白効果と低刺激性を両立したホワイトニング剤へ進化しています。さらに、ホワイトニングの薬剤(過酸化水素、過酸化尿素)はオキシドールの仲間です。しつこいバイオフィルムまでは破壊できませんが、殺菌作用があるので唾液に浮遊している虫歯菌や歯周病菌を減らす効果が期待できます。
そして、注目されているのがホワイトニング直後におきている歯質の強化です。ホワイトニングをすると歯を覆っている透明な膜(ペリクル)が剥がれるのですが、この膜がなくなることで唾液中のカルシウムなどの歯質を丈夫にする成分が邪魔されずに歯に戻るので、歯質が硬く丈夫になっていることが研究によって明らかになっています。
最初に歯医者さんでホワイトニングを始める際は、基本的には担当者とお話の時間をとります。そのあと診察とレントゲンも必要であればご案内します。すぐにはじめたいのに何故診察を受ける必要があるのか?その理由として、大きく3つあげられます。
一つ目は、歯茎が腫れていると薬剤が効かない可能性があるからです。歯周病で歯茎が腫れているとエナメル質の中の着色物質に作用すべき薬剤が、エナメル質に届く前に歯茎から出る血液や浸潤液に反応してしまい、歯に作用しないのです。まずは歯磨き指導や歯石除去を受けていただき歯周病を治療してから開始します。
二つ目は、虫歯や大きなヒビがあると薬剤で痛みがでるからです。薬剤での痛みや歯髄の炎症がおきないように、前処置をするなど対策を行ってから開始します。
三つ目は、詰め物や被せ物は白くならないからです。ホワイトニングを始める前に入れた被せ物や詰め物は、周りの歯が白くなることで色が目立ってしまうので新たに詰め直しや被せ直しが必要か検討してからご案内しています。
いつまでに白くしたいか、どれくらい白くしたいかは担当者とお話しする段階で決めておけるとスムーズに進むと思います。前述したように前処置が必要な場合はすぐにはじめられず、開始してからも効果が得られるまで一定の時間がかかるので、結婚式などのご予定がある場合はお早めにご連絡いただけると歯科医院も安心です。

汚れがゴッソリ取れるフロス!

こんにちは千種区たなか歯科クリニック歯科衛生士の堀毛です。
ひまわりの花が咲きはじめましたね。いよいよ夏本番ですね。夏バテしないように気をつけましょう!

今回のブログでは私の一番のお気に入りのデンタルフロス『フロアフロス』をご紹介したいと思います。デンタルフロスで痛い思いをして苦手意識のある方や歯肉に軽度の炎症のある方、歯と歯の間に虫歯ができやすい方、汚れがゴッソリ取れる感じを味わいたい方などにおすすめしたいです。
フロアフロスは歯周病予防のための歯肉に優しいデンタルフロスです。歯肉と歯の境目からポケット2㎜に付着したプラークを落とすことができます。フロアフロスは384本の繊維がフワッと広がり、歯ぐきを傷つけることなくプラークを除去します。

[フロアフロスの特徴]
①歯と歯ぐきの境目にいれても痛くない
歯周病の予防には重要な歯と歯ぐきの境目のケアがしっかりできます。歯ぐきの下の部分までしっかり除去できます。でも歯ぐきはやわらかくデリケートです。そこでフロアフロスは唾液の水分や摩擦によって繊維がフワッと広がるように加工されています。そのため歯ぐきに痛みを与えないようになっているのです。
②384本の糸が汚れを絡め取る
フロアフロスは348本もの細かなポロエステル繊維を束ねて作られています。水分を含むとフワッと広がり、汚れを絡め取るのでゴッソリ取れてスッキリします。
③繊維の国イタリア・ミラノ産
フロアフロスは、繊維の街、イタリア・ミラノ産です。繊維のプロが作っている高品質製品なので、使用中に切れることはほとんどありません。
④デンンタルフロス研究者のお墨付き
デンタルフロス研究者の第一人者であるアンナマリア・ジェノベージ教授が汚れの落ち具合を確認し「歯肉ケアに最適なデンタルフロス」と推奨しています。

ぜひみなさんに歯周炎になる前にはじめていただきたいです。
歯と歯肉の境目にプラークが溜まり炎症を起こし始める歯肉炎から、骨が溶け始める軽度の歯周炎、重症の歯周炎へと進んで行く歯周病。健康な状態に戻すことができるのは歯肉炎の段階までだからこそ、早め早めに健康なときからプラークをしっかり除去して健康を維持していただきたいです。
小さいお子さんも歯肉炎になっている子がとても多いです。小学校高学年から中学生ごろに見られる思春期性歯肉炎もあります。思春期の間はホルモンのバランスにより歯肉への血流量が増えます。その結果、新陳代謝が活発になりプラークや食物残渣といった刺激物への反応性が高まり歯ぐきは腫れて破れやすくなります。そのため歯ブラシやデンタルフロスでのケアが非常に重要になります。
若いうちから健康な歯ぐきを維持していくことが将来歯周病になるリスクを下げることに繋がるのです。
ぜひ一度フロアフロス使用してみてください♪
また最近、たなか歯科の待合室の掲示を新しくしました。そちらでもフロアフロスの紹介もしているので見てみてください(^^)/

千種区たなか歯科クリニック
歯科衛生士 堀毛南実

なるべく歯の神経を残したほうが良い理由

こんにちは! 千種区たなか歯科クリニック 歯科医師の 満田 誠です。

残念ながら深い虫歯ができてしまった時。悩みどころは、「歯の神経を残せるかどうか?」
何故ならば、できるだけ残した方が その歯のためになるからです。

それに、誰だって「歯の神経を取ります」などというのは、簡単に了承できる事柄ではありませんよね…。 もちろん、それがどうしても必要な際は 行わなければならない治療ですが、『深い虫歯があったときに、神経を残すメリット&デメリット』 があります。今回は、それを解説していきましょう。

では、神経をできるだけ残す『メリット』です。

まず、歯の神経のはたす役割を考えてみましょう。
皆さんの歯の 硬い組織の中にある神経。ここでは一概に“神経”と呼びましたが、正確には“歯髄(しずい)”。 歯髄は神経だけではなく、豊富な血管も含む組織です。これにより歯に栄養を届け、常に新陳代謝をしています。
では、その歯髄が無くなってしまったら? 歯に栄養が届かなくなり、代謝をせずに新しく生まれ変わることができなくなってしまいます。
そして、何か歯に対して悪い刺激があった時、神経はそれを痛みとして伝えるセンサーでもあります。
普段は、歯がしみる・痛む というのはあまり気持ちの良いことではありませんが、そのセンサーを失ったら 気が付いたときには 歯がボロボロで取り返しのつかない状況になっていた…、なんて事態に陥っていることもあります。

そう、歯髄が無くなってしまうと 「格段に歯の抵抗力が下がって、寿命が短くなってしまう」のです。これはなるべく避けたいですよね…。

それに、もうひとつ。
これはやむを得ず歯髄を取って治療した歯の弱点です。

被せ物・詰め物という人工物で補ったとはいえ、元の歯が残っている部分は薄く脆いですよね。それに新陳代謝もしていないので、天然歯に比べると 外力に対して欠けたり割れたりしやすい状態です。
あと、歯の深くにまでバイ菌が感染して治療した歯というのは、どうしてもまた再感染し、繰り返し治療になりやすい脆弱さを持っています。

以上のようなことから、可能な限り歯髄は温存したほうが良いと言えますが、それに対し『デメリット』です。

もうすでに、歯髄が感染してひどい炎症を起こして膿んでおり、著しい痛みがあるような場合は、つらくてたまりません。歯髄由来の痛みというのは、大の大人でも耐えられないような激しいものです。ここまで歯髄が化膿している状態であれば、迷わず歯髄を取る治療をしましょう。

歯髄が既に死んで腐っている場合も早く治療したほうが良いです。無症状であっても、その腐った歯髄が感染源となり、周囲に感染を広げていきます。だんだんと周りの骨や歯を巻き込んでいきますので、それ以上悪くなる前に対処していきましょう。

歯の神経をなるべく残す大切さ。
そのためには、神経に至るような虫歯になる前に対処すること、何より虫歯を作らないことです。改めて、毎日のセルフケアや 歯医者での定期的なメンテナンスの重要性が問われます。
そして、なるべく早期に治療すること。当たり前のことかもしれませんが、大切ですよね。

千種区 たなか歯科クリニック
歯科医師 満田 誠

なぜ歯がしみる?

 皆さんこんにちは!名古屋市千種区にあります、たなか歯科クリニック歯科医師の木方です。7月に入りどんどん気温が上がってきていますね。ちょっと外を歩くだけでも汗だくになったりしますよね。熱中症にならないようにこまめな水分補給を心がけましょう!

さて今日は、そんな水分補給の際、ズキっと歯が痛かったことありませんか?特にこの時期冷たいものを一気に飲んで歯が痛かった経験されている方もいると思います。いくつか理由が考えられるので一つずつ解説していこうと思いますがその前に歯の構造について簡単に説明します。歯は基本エナメル質、象牙質、歯髄に分かれています。エナメル室は歯の一番外側で外からの刺激を遮断できる程硬い組織です。次に象牙質はエナメル質より内側に存在し、歯の神経を覆っています。象牙質は歯髄の方に目に見えないくらいの大きさの無数の穴が空いています。歯髄は歯の中の神経や血管などです。染みる症状がある場合、多くは象牙質が外に見えています。そして、象牙質が露出するのは、さまざまな原因があります。

1:虫歯

  虫歯によりエナメル質に穴が開くことで象牙質が露出し、痛みやしみる症状がでます。虫歯が小さいほどしみにくい傾向にあります。虫歯を取り切りレジンや金属、セラミックで覆うことでしみる症状は緩和されます。しかし、歯髄まで達するほどの虫歯だとしみるだけでなく、常に痛みに襲われたりします。そこまでの虫歯になると神経を取らないといけません。

2:歯周病

  歯周病が進行することで骨と歯肉が下がってしまいます。それにより、歯の根本が露出します。歯の根本の部分にはエナメル質はありません。その為、歯肉が下がると象牙質が見えてしまいます。外科処置で骨や歯肉を増やすことで象牙質を覆ったり、しみ止めの薬を塗ったりします。

3:楔状欠損

  歯のエナメル質と象牙質の境目あたりに歯の欠損が生じている状態です。進行することでしみる症状が強くなったり、中の神経に感染が起きてしまったりすることがあります。原因としては、ブラッシングの圧が強すぎる場合、ブラシの動かし方、歯磨剤の中の研磨剤が多い場合などがあります。また、噛み合わせにより力が掛かることや咀嚼の癖、食べるものが原因にもなります。頬側に見られることが多いですが、舌側や歯と歯の間に起こることもあります。
欠損の部分を覆ったり、しみ止めの薬を塗ったりすることで改善されることもありますが原因を見つけて、適切に対処しないと再発することがあります。

4:咬耗症、摩耗症、酸蝕症

  咬合や機会的な刺激、酸によりエナメル質がなくなってしまう状態です。楔状欠損と同じように原因をなくして状態に合わせて補修する必要があります。

 知覚過敏の場合治療で症状が緩和することがありますが、ある程度しみる症状とは付き合っていく必要があります。しみる症状で相談したいことがあればお気軽にお尋ねください。

千種区覚王山通 医療法人TDCたなか歯科クリニック 歯科医師 木方 奨

唾液と腸内環境

千種区覚王山の皆さんこんにちは、たなか歯科クリニックの長谷川です。
今回も前回の続きから唾液の役割について、そして腸と唾液についての関係性をお話ししていきます。
前回は唾液の役割としてお口の中を清潔に保つこと、お口の粘膜を”ムチン”という成分で守っていること、この2つについてお話ししましたが、唾液にはまだまだ沢山役割があります。
まず、お口の中を中性に戻す役割です。お口の中は元々pH7の中性ですが、飲食をすると細菌の出す酸や飲食物などの影響でpHが酸性に傾き、歯のエナメル質から大事なカルシウムやミネラルが溶け出してしまいます。そこで唾液中にある重炭酸イオンと呼ばれる成分のお口の中のpHを中性に保ち、酸性を中性に戻す作用の働きが期待できます。
続いて、歯を補修する役割です。
唾液中に溶け出したリン酸やカルシウムなどの歯の成分は、時間をかけて唾液から歯に戻り歯が補修されていくのです。また、唾液中の糖タンパクは歯の表面を保護する膜をつくります。
また、細菌感染から守る役割もあります。お口の中を洗い流して清潔に保つ”自浄作用”だけでなく、体の中に入ろうとする細菌をシャットアウトする防御の役割の”IgA”という成分や、リゾチーム、ラクトフェリンなどによる抗菌作用で虫歯や歯周病菌などの細菌の活動を抑制しています。
さらに、唾液には消化を助けるアミラーゼという消化酵素が含まれており、飲食物に含まれるデンプンを分解して、消化を助けます。
他にも、食べ物をまとめて飲み込みやすくしたり、食べ物の成分が唾液に溶け出すことで味を感じさせる役割を持っています。
ところで皆さんは、腸活はしていますか?実は腸と唾液腺には関係があるのです。
先程紹介したIgAという成分を増やすコツとして、腸の免疫力を向上させることがあげられます。一見無関係のように思えますが、腸管の免疫の状態と唾液腺の免疫の状態は連動することが分かっています。つまり腸を整えて免疫力があがれば、唾液腺の免疫力も高まるということです。唾液中のIgAが増えると細菌やウイルスへの抵抗力がアップし、感染症の予防へ役立ちます。
腸管の免疫状態の改善には腸内の細菌そうのバランスを改善する食品が有効です。例えば生きた乳酸菌を含む乳製品、きのこ類や食物繊維が豊富なニラ、ネギなどがあげられます。
また、腸管免疫の改善には継続して摂取することが大切です。今日食べて明日効果が出るものではないので、普段の食生活の改善がとても大切です。食生活を変えて病気に負けない健康な体をつくりましょう。

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