がんサバイバーと口腔ケア

がんサバイバーと口腔ケア

 街はイルミネーションがあちこちで見られ、寒いのに出歩きたくなる千種区のたなか歯科クリニックの歯科衛生士の三角(ミスミ)です。
年々、1年が早くてあっという間に終わってしまいますが、今年は激動過ぎて1ヶ月がすごく長く感じてしまいます(^^;)

 日本人の死因の第一位であるがんという病気は、41年間日本人の死因のトップに君臨しています。生涯のうちに男性は2人に1人、女性は3人に1人かかる可能性があるといわれていて、日本人には、切っても切り離せないと言っても過言ではないかもしれません。年間40万人近くの人が日本では、がんで亡くなっています。かくいう私の家系もがん家系で、身内はがんで亡くなっている人がほとんどです。
 がんと診断されたらその進行程度によるとは思いますが、ほぼ化学療法が行われると思います。化学療法とは、抗がん剤を用いてがん治療を行うことで、抗がん剤を行うことで転移や再発を防ぐためにがん細胞の増殖を抑えることできます。
以前は、化学療法を行うには入院治療で行われてましたが、今は外来で行われるようになり、普段は仕事をしながら、抗がん剤の治療の日だけ病院の外来に行って治療を続けている方々が多くいます。抗がん剤は、がん細胞だけをたたくわけではなく、正常な細胞にも大きくダメージを与えるため、有害事象と呼ばれる副作用などが出現しやすくなります。副作用である倦怠感をかかえ仕事を続けながら生活しているがん患者さんが、がんサバイバーと呼ばれるのはそのゆえんだと思います。
 がんサバイバーとは、がんの診断を受けた後、生きていく人々のことを言います。サバイバーとは逆行に負けない人、生き残った人という意味があり、まさに抗がん剤治療を受けながら仕事もこなし生活する人々は、この言葉がピッタリとあてはまります。
 化学療法の有害事象の代表的なものに、口腔粘膜炎があります。口腔粘膜炎は、お口の中に無数の口内炎ができて、身体がつらい上に食事もしみて食べることもできなくなってしまうほどです。化学療法を行う前にお口の中の細菌をできるだけ少ない状態にしてから、治療を行うと口腔粘膜炎の発現をおさえられることが判明し、周術期の保険導入の中に化学療法前の口腔ケアも適応になっています。(以前のブログの周術期と口腔ケアにも書きましたが)
 化学療法の日程が決まりましたら、一度ご相談ください。
がんサバイバーの方々が、がんに打ち勝つために私ができる精一杯のケアをさせていただきます。口腔粘膜炎の出現を抑え免疫力がおちるときこそ食事をしっかりとれるように、抗がん剤を行う前にしっかりお口の中の細菌をできるだけ少なくなるようにケアさせていただいて、がんと戦うお手伝いができればと考えます。口腔粘膜炎になると歯ブラシをお口の中に入れることも痛くてできなくなり悪循環を繰り返してしまいます。
 そのような事態のアドバイスも含め行っていきます。

 千種区 たなか歯科クリニック 
  歯科衛生士 三角洋美

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