なぜ、被せ物には「セラミック」がおすすめ?

なぜ、被せ物には「セラミック」がおすすめ?

こんにちは! 千種区たなか歯科クリニック 歯科医師の 満田 誠です。

被せ物を作る治療になった際、「では、どんな材質の被せ物にしましょうか?」 という相談になりますよね。 そんな時、多くの場合 私たち歯科医師は 患者様に “セラミック” をお勧めします。
セラミックは保険が使えない材料なので費用がかかるのに、どうしてでしょう? 
それには、『患者さまの 豊かな人生や お口の中の健康を願う』 理由があるからなのです。

そもそもセラミックとは、いわゆる 「陶材」 のことです。お茶碗や洗面台などにもに使われる材質ですね。では、陶材の特徴を思い浮かべてみてください。そこから答えが見えてきます。

まず、ひとつは 『汚れが付きにくい』 ことです。洗面台に汚れがついても、水で流したり、キュキュッと洗い落とせば、簡単に汚れが取れますよね? その特徴から、トイレなどにも陶材は用いられています。これが歯の被せ物の材料であったなら、良いと思いませんか?

ふたつめは 『時間がたっても劣化しにくい』 ことです。陶材は金属と違い、経年的に錆びてボロボロになることがありません。古墳などから出土しても、陶磁器は比較的当時の姿を留めていますよね? 口腔内は、あらゆる食べ物が行き交い、酸性の状況に晒される過酷な環境です。そんな中でも陶材は、金属やプラスチックに比べ 長期的に安定した性質を保ってくれます。

みっつめは 『透明感のある綺麗な色付けができる』 ことです。名匠が作った高級な陶磁器は、美しい光沢があって 鮮やかな色付けがしてありますよね? それと同等に、歯の被せ物も 天然歯独特の美しい色調や透明感を再現するのに、非常に適しています。それに前述のように、その色調が劣化せず長く保たれます。

よっつめは 『比重が軽い』 ことです。同じ体積の金属に比べ、陶材は1/3程の重量で軽く作ることができます。それにより、歯や体への負担や疲労度が少なく済みます。

いつつめは 『体への有害性がない』 ことです。金属やプラスチック(レジン)はアレルギーの原因となることがあります。また金属は溶けだして、周りの歯茎などを変色させる原因となります。

むっつめは 欠点ですが 『割れやすい』 ことです。しかし、これは歯科の分野では改善されています。実は 被せ物のセラミックは、昔からそれが弱点でした。しかし研究が進み、現在では安心してお勧めできる 割れにくい頑丈なセラミックが開発されています。

以上のようなセラミックの特徴から、お勧めする理由をまとめると…

① 審美性が良い、透明感がある、変色しにくい
② 性質が劣化しにくい
③ 汚れ・臭いがつきにくい
④ アレルギーの原因とならない、生体親和性が高い
⑤ 溶出による歯肉変色を生じない
⑥ 軽い
⑦ 天然歯の硬さに近い
⑧ 適合が良いので二次虫歯になりにくい

などがあげられます。

歯は一度削ると元には戻りません。同じ歯を何回を治療すると、その度に歯が脆くなっていってしまいます。
歯医者が患者様にセラミックをお勧めする理由は、 「初期費用はかかるが、長期的にみてコストパフォーマンスが良い」 うえに 「綺麗な歯が質の高い人生をもたらす」 のを、経験的に知っているからです。
被せ物をお作りの際は、費用面だけに注目することなく、そのメリットをお考えになってみてください。ご自身の体の一部となるものです。納得できる 素敵な歯で笑えると良いですよね♪

千種区 たなか歯科クリニック
歯科医師 満田 誠

名古屋市 千種区 覚王山で歯医者・歯科医院をお探しの方はたなか歯科クリニックにご相談ください。

インプラント・親知らず治療・虫歯治療・歯周病治療・矯正歯科・小児矯正歯科・審美歯科・予防歯科などの治療に対応しております。

所在地 〒464-0841 名古屋市千種区覚王山通9-18 覚王山センタービル2階
電話番号 052-757-5600
診療時間 9:00~13:00 / 14:30~18:00
休診日 木・日・祝
アクセス 名古屋市営地下鉄 東山線 「覚王山駅」より徒歩1分

新着記事一覧

Pick up contents

ページトップへ