口腔機能低下症ってなに?

口腔機能低下症ってなに?

皆さんこんにちは!名古屋市にあります、たなか歯科クリニック歯科医師の木方です!
さて本日は、口腔機能低下症について書いていこうと思います。口腔機能低下症とは、加齢や疾患、障害などによりさまざまな機能が低下してくる症状です。口腔機能低下症には、口腔衛生状態不良、口腔乾燥、咬合力低下、舌口唇運動機能低下、低舌圧、咀嚼機能低下、嚥下機能低下の7つの診断基準があります。次にそれぞれについて書いていきます。

口腔衛生状態不良:口腔内で微生物が増加した状態です。それにより、誤嚥性肺炎や術後感染、口腔内感染症を引き起こす可能性が出てきます。
 検査法:口腔内細菌カウンタを使っての舌背上の微生物数の計測・舌を9分割しての舌苔スコア

口腔乾燥:唾液分泌量が低下することで口渇、ねばねば感、喋りにくさや飲み込みにくさ,舌の痛みなどさまざまな症状が現れます。また、脱水、シェーグレン症候群、唾液の分泌障害なども疑われます。
 検査法:口腔水分計、口腔湿潤計を用いて口腔粘膜湿潤度検査。サクソンテスト

咬合力低下:噛む力が低下した状態です。残存歯や咬合支持の低下、顎付近の筋肉の衰えにより咀嚼能力に影響が出てきます。咬合力低下や口腔乾燥により食べられるものが少なくなると食欲が低下し栄養状態が悪くなってしまいます。
 検査法:感圧シートで咬合力測定

舌口唇運動機能低下:しゃべったり、飲み込んだりするのに必要な舌や口唇の機能が低下してしまう状態。脳血管疾患、認知症、パーキンソン病などの疾病、老化、廃用により舌や口唇の速度や可動域が低下します。それにより、会話が聞き取りにくい、食べこぼしや食べるのに時間がかかる、嚥下しにくいなどがあります。
 検査法:オーラルディアドコキネシス(パ・タ・カを一定時間に何回発音できるか計測)

低舌圧:舌と口蓋との間に発生する圧力のことです。舌圧が低い場合食べ物を効率的に咀嚼することができなくなってしまったり、咀嚼した食べ物を喉に送ることが困難になってしまったりします。
 検査法:舌圧測定器で測定

咀嚼機能低下:咀嚼とは、食べ物を咬み砕き、唾液と混和し嚥下するまでの動作になります。口腔内で食べ物をいかに噛み砕けるかによって、その後の嚥下や消化の効率が変わります。そのため,先ほどの咬合力や舌圧もこの機能に深く関わってきます。
 検査法:グミゼリーを咀嚼しグルコセンサーや咀嚼能率スコア法で測定

嚥下機能低下:嚥下とは食べ物を胃に送り込むまでのことを言います。これが低下することで食べ物を飲み込めなかったり、誤嚥したりします。
 検査法:EAT-10や聖隷式嚥下質問紙を用いて、いくつかの質問に答えてスコアを計測

今回は口腔機能低下症について書かせていただきました。人生100年時代と言われる時代,健康に長生きするためには、口腔の機能は欠かせないものになります。また何か疑問点等ありましたらお気軽にお尋ねください。

名古屋市千種区覚王山通 医療法人TDCたなか歯科クリニック 歯科医師 木方 奨

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