口腔習癖について

口腔習癖について

皆さんこんにちは!千種区にある、たなか歯科クリニック歯科医師の木方です。

さて、今日は口腔習癖について書いていこうと思います。口腔習癖とは、歯列などの形態に悪影響を及ぼしうる口腔周囲の無意識の動作・口腔機能の異常・習癖のことを言います。
口腔習癖は子供も大人もどちらにも見られます。
口腔習癖には、いろいろな種類があります。①生活習慣に起因する習癖、②他疾患や解剖学的条件が原因の習癖。
将来的に難症例になりやすいものとしては、開咬、過蓋咬合、正中のズレがあります。次にこの3つについて解説していきます。

開咬
 歯と歯が噛み合わず上下の歯の間にスペースができてしまう状態です。主に前歯部でおきますが、臼歯部(奥歯)で起こることもあり、その場合は臼歯部開咬と言います。開咬になる原因としては、指しゃぶり、爪を噛む癖、舌癖、咬唇癖です。指しゃぶりはだいたい2歳半くらいが目安になります。指しゃぶりが改善することで歯列が改善していきますが、空いている前歯部に舌を持っていってしまい舌癖に繋がってしまうこともあります。
舌癖に併発する口腔習癖としては、口呼吸、異常嚥下癖、構音障害、長期の指しゃぶり、咬爪癖、口唇閉鎖不全、咬合力が弱い、弄舌癖、咬唇癖です。

過蓋咬合
 臼歯部の咬合高径が低くなり前歯部の噛み合わせが深くなってしまっている状態です。原因としては、クレンチング(食いしばり)により臼歯部に垂直的な力が加わることで起こります。また、頬杖やうつ伏せ寝などにより悪化することもあります。
クレンチングを改善するためにはいつ噛み締めているかを認識し、気づいたらすぐやめることや付箋を貼るなど思い出すきっかけを作ることが大切です。また、寝方や頬杖などの習慣の改善、硬いものの嗜好品を避けるなども効果があります。
過蓋咬合の顔貌所見として、下顔面が短い、下唇の下に窪みができる、オトガイ筋や頬筋の過緊張が見られます。

正中のズレ
 ずれが生じる状況としては、顎骨に対して歯の位置がずれているか、上顎に対して下顎の顎骨の位置関係がずれているかです。原因によって対処法も変わります。顎骨位置のズレが起こるのは、偏咀嚼などの口腔習癖が原因となっている場合があります。
偏咀嚼の原因は授乳の向き、片側のみの指しゃぶり、寝方、姿勢、食事の取り方、虫歯で噛めない、永久歯の萌出遅延などさまざまです


今日は口腔習癖について書きました。癖を子供の間に直すことで矯正治療することなく改善する場合もあります。それでも改善しない場合やよりきれいな歯並びにしたい場合は矯正治療等も必要となってきます。口腔習癖により歯の寿命が短くなってしまうこともあるので注意が必要です。疑問点等あればご相談ください。

医療法人TDC たなか歯科クリニック 歯科医師 木方 奨

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