歯科放射線と被曝について

歯科放射線と被曝について

みなさんこんにちは。
千種区 たなか歯科クリニックの歯科医師 飯嶋 晴弥です。

早いもので、もうすぐ3月ですね。気候も暖かくなり、過ごしやすくなってきましたね。
ですが、僕は先週インフルエンザになってしまい、5日間お休みをいただいてしまいました。
しっかり予防接種を受けていても、かかってしまうので油断しないよう手洗いうがいを徹底しましょう!

ところで、2月のバレンタインイベント(じゃんけん)は楽しんでいただけたでしょうか?今年はタイミング悪く参加できなかった方も、10月はハロウィンイベントもあります、バレンタインイベントも来年また楽しみにしていて下さい。

さて、今日は歯科治療などで使われるエックス線写真撮影と被曝量についてお話したいと思います。

エックス線写真は、歯科治療においてなくてはならない欠かせないものです。
しかし、被曝というあまり良くない言葉が付いて回ります。
そんな中、少しでも安心して歯科治療を受けていただけるような、内容を書いていこうと思います。

まず初めに、歯科で使用するエックス線写真撮影がどれくらいの被曝量なのか、様々な例を挙げて比べていこうと思います。

放射線の量はmSv(ミリシーベルト)で表します。
私たちが普通に生活しているだけでも放射線は浴びています。主に、宇宙、大地、空気中、食べ物からの被曝があります。
こういった自然被曝を数値にすると、日本では年間平均1.5mSv、世界平均だと2.4mSvになります。

また、東京〜ニューヨークを往復すると0.19mSv被曝すると言われています。

次は、歯科ではなく医科で使われる検査を数値にしてみましょう。
CTスキャンでは6.9mSv
胃のエックス線検査では0.6mSv
胸部エックス線写真では0.05mSvです。

続いてはいよいよ歯科で使われる機器を比べてみましょう。
インプラントや、根管治療などで使用される歯科用CTでは0.1mSv。
初診の時など、お口全体を確認するために使用するパノラマ写真では0.03mSv。
部分的に詳しく確認したいときに使用するデンタル写真では0.01mSvです。

いかがでしょうか?
自然被曝や医科の医療機器と比べると、かなり被曝量が少ないことが分かると思います。
だからと言って、簡単に被曝させてしまっていいと言うことではありませんが、患者様が少しでも安心して歯科治療を受けられたらいいな、と思います。

左に写っているのが、デンタル写真を撮影する機械。
右に写っているのが、パノラマやCTを撮影する機械です。

千種区 たなか歯科クリニック
歯科医師 飯嶋晴弥。

日本人の7割が歯周病!!

みなさんこんにちは(^^)医療法人TDCたなか歯科クリニック歯科衛生士の堀毛南実です。
寒さの中にも、日射しに春の気配を感じるようになりました。みなさまいかがお過ごしでしょうか。

最近は初めて来院される方で歯周病が気になるという方がとても増えてきていると感じています。テレビのコマーシャルでも歯周病という言葉をよく耳にするようになったなと思います。
当院では初めてご来院される際にはまず虫歯がないか歯周病がないかを皆様チェックさせていただいております。
では歯周病の検査とはどういったことをするのかというと、ポケットプロービング、歯の動揺度、エックス線検査、細菌検査、口腔内写真撮影を行います。

ポケットプローブとはこちらのプローブという器具を使用し、目で見えない歯と歯茎の間の隙間の深さ(歯周ポケット)を計ります。メモリが表示してあり、器具が何ミリ入っていくかによって歯周ポケットの深さを計ります。
ポケットプローブによって得られる情報は歯周ポケットの深さだけでなく、歯茎の下のプラークや歯石の有無と位置、根面の粗造面の有無と程度、分岐部病変(歯の根っこのまたの部分の病気)の有無とその程度、出血の有無などがわかります。
ポケットは深いほど歯周病が進行していると考えられます。健康な歯茎では3ミリ以内の数値となります。これが深くなればなるほど歯周病の状態が進行しており、歯の動揺なども起こっていきます。歯周病だけが原因ではない場合もあるため、レントゲンでのチェックが必要となります。レントゲンでは歯を支えている骨(歯槽骨)がどの程度下がってきていないかもチェックすることができます。また当院ではCTを撮影できる機械があります。より詳しく骨の状態を三次元的にチェックできるため、どのくらい骨がなくなってしまっているのかチェックすることもできます。
プロービング時の出血とは何を表しているのかというと、歯周ポケット底部の炎症を反映する指標です。出血があると炎症があるとみなされます。そして炎症の原因となっているのはお口の中の細菌達です。虫歯の歯周病のお口の中の細菌が原因で起こって来るため細菌の検査も行います。
こういった検査を元に歯周病に罹患していないか判断していきます。
現在、歯周病の有病率は20歳代で約7割、30〜50歳代では約8割、60歳代では約9割です。
厚生労働省が3年ごとに実施している「患者調査」の平成26年調査によると、「歯肉炎及び歯周疾患」の総患者数(継続的な治療を受けていると推測される患者数)は331万5000人で前回の調査よりも65万人以上増加しました。
「歯周病大丈夫かな?」と思っている方はぜひ、歯科医院での検査をおすすめします。歯周病によってなくなってしまった骨は特別なことをしない限り戻ってくることはないため、早めに治療に取りかかることが大切です。当院では歯周病の精密検査も行うことができます。気になることや不安に思うことがあれば気軽に聞いてくださいね(^^)♪
千種区たなか歯科クリニック
歯科衛生士 堀毛 南実

現在通っているセミナーについてご紹介します!

みなさんこんにちは。千種区たなか歯科クリニック歯科衛生士の肆矢紗希です。

今回のブログは、わたしが通っているセミナーについて紹介したいと思います!
Jokan(じょうかん)スクールという1年間のセミナーに、わたし含め同期3人で通っています。1年間といっても、月1のペースです♩そのセミナーでは主に、歯石を取るための道具(スケーラーといいます)の研ぎ方「シャープニング」や、そのスケーラーを使った歯ぐきの下にある歯石の取り方「スケーリング・ルートプレーニング」を学びます。歯の部位によって使うスケーラーも違いますし、ポジションやチェアーの高さ、患者さんの顔の向き、ストロークのかけ方も違います。これを部位別に細かく先生方に指導して頂けるのです。少人数のクラスに分かれていて、1クラス約8名程度なので一人一人しっかり見て頂けますし、質問もしやすい環境なので安心です(^_^)☆セミナーで習ったことを、次回までにできるようにそれぞれの医院で各自練習を行っていきます。通っている受講生は意識の高い方たちが多く、全国各地から集まっているんですよ!わたしたちのクラスの中には愛媛県から飛行機で通っている方もいらっしゃいます(゚o゚;;3月には最終試験があり、それに向けて合格できるよう今必死にマネキンで練習している最中です!朝早く出勤して診療前に練習したり、診療後や、休日も医院に来て練習に励んでいます。わたしは今、最終試験前なので1ヶ月で20時間と高めの目標を掲げて練習しています!
また技術だけではなく、知識や人間性も学ぶことができます。知識については症例作成を行い、毎回のセミナーにて先生に添削して頂きます。恥かしながらパワーポイントを使ったことがなかったので使いこなせるか不安でしたが、何とかなっています(>_<)そして先生に添削して頂いて改良を重ねた症例を、3月の発表会で発表があります。すでに今から緊張しています…! 人間性については社会人としての常識やマナー、仕事への考え方、取り組み方など自分自身の仕事について見つめることができます。Jokanスクールでは人間性・知識・技術の3つを学ぶことができます。 ちょっと大変だな〜とか、休みの日も練習に充てて自分の時間が削られるな〜とネガティブに感じるときもありましたが、今は最終試験に合格するという明確な目標があるので最近は少し楽しんでできているかと思います♩ よいご報告できるよう頑張ります♩
千種区たなか歯科クリニック 
歯科衛生士 肆矢紗希

見えないところを見てみよう!

みなさんこんにちは!
医療法人TDCたなか歯科クリニック歯科衛生士の小栗沙紀です。

最近寒い日があったり、暖かい日があったりでなかなか体調管理が難しい季節ですが、みなさん体調はいかがお過ごしですか?
たなか歯科クリニックのスタッフは誰1人インフルエンザにもかからず毎日元気に診療しています(^^)

さて、今日私がブログに投稿しようと思うのは、レントゲンについてです!
当院では1年に1回はパノラマのレントゲン写真を撮影しています。
パノラマのレントゲン写真ではお口全体が写るので大きな虫歯ができていないか、根の先に炎症は起きていないか、歯を支える骨の状態は健康かどうかということなどが把握できます。


簡単にレントゲン写真の見方を説明しますと、向かって右側が左の歯、向かって左側が右の歯になります。そして、白く濃く写っているのは銀歯や金属の詰め物です。そして歯の根の中に白い筋が入っているところは歯の神経を抜いて治療が完了している歯になります。また、歯を支えている骨のことを歯槽骨と言いますが、その骨が下がってきている場合は歯周病の進行が考えられます。

このようにレントゲン写真から様々なことが読み取れるわけですが、大人の方だけではなく、小学1年生くらいのお子さんからこのパノラマのレントゲン撮影をお勧めしています。永久歯(大人の歯)が顎の骨の中で育って徐々に生えてきたり、生えてくるスタンバイが整ってくるのが大体7歳ごろです。ですので、このくらいの年齢でパノラマのレントゲン写真を撮っておくことによって、大人の歯の数はきちんと揃っているか、どんな歯が生えてくるかということはある程度予想を立てることができます。

とは言っても、レントゲンを撮る際、被爆量についてきになる方も多いですよね?
放射線、、、とイメージするとあまり良い気はしないかもしれません。
では、パノラマのレントゲン写真を撮るとどのくらい被爆をするのでしょうか?

パノラマのレントゲン写真では、被爆量が0.01mSv(ミリシーベルト)、つまり私たちが1年で宇宙や大地から受ける自然被爆量の約200分の1、他に例えると韓国まで飛行機で往復する時に受ける被爆量と同じくらいになります。
お子様のレントゲン写真を撮る時には、大人の方よりも放射線量を減らしていますので、より被爆量は削減されますのでご安心ください。

定期的な歯科検診の受診と年に1回のパノラマレントゲン写真の撮影をして、早期発見・早期治療に臨み、健康な歯を長持ちさせましょうね!

千種区たなか歯科クリニック
歯科衛生士 小栗沙紀 

歯についた着色、取れちゃいます!

こんにちは!千種区たなか歯科クリニック 歯科衛生士 堀部汐里です。
今回は着色についてお話しいたします。
着色(色素沈着またはステイン)はお茶や、紅茶、コーヒー、赤ワインなどの飲食物や、タバコに含まれるタール、マウスウォッシュに含まれるクロルヘキシジンという薬品や色素産生菌が歯面上に沈着したもののことをいいます。
歯の表面にはペリクル(獲得皮膜)という膜がついていて、着色はその膜についていることが多いのです。
ペリクルとは歯の表面に作られる透明な薄い膜で、唾液が由来のたんぱく質や糖たんぱく質が吸着されて作られています。
ペリクルやステインが付いていることによって歯が茶色く見えて見た目があまり良くない問題があることや、バイオフィルムを作ったり、プラークが付着することがあります。
また、口が開きっぱなしで歯が乾燥すると着色しやすくなるとも言われています。
普段のブラッシングでペリクルや着色(ステイン)は取ることはできませんが歯科医院専用の機械を使えば取ることができます。
当院では着色除去のコースをご案内しております。
重炭酸ナトリウムが含まれた粉を使って着色除去をしていきます。専用の機械を使って歯面に吹きかけて除去していきます。
この粉はナトリウムが入っているのですごくしょっぱいです。また、ナトリウム摂取制限がある方は残念ながら使用できません。
粉を吹きかける時に勢いがあるので少しパチパチ粘膜に当たる感触がありますが、痛みなく施術することができます。一時間かけてお口の中全体についた着色を除去していきます。
着色除去したいけど、部分的にうっすらついてるし、全体的にやるのはちょっと…と思っている方には、自費PMTCがお勧めです。
こちらは歯の表面のバイオフィルムを除去するものですが、ポイントの着色や、うっすらついている着色であれば除去することができます。4種類のペーストを使って歯の表面のバイオフィルムを除去していきます。施術後には歯がツルツルになった!と満足していただけます。
こちらのコースも1時間かけて施術をしていきます。
歯磨き粉で着色除去用のものも販売しておりますが、市販されているものは
研磨剤が多く入っているため、歯の表面をたくさん傷つけてしまいます。
そのため、歯科医院での着色除去をお勧めします。

着色について気になる方は一度スタッフにお声がけください。詳しく説明させていただきます。


千種区たなか歯科クリニック 堀部汐里

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