院長ブログ

気をつけて!!マウスピース矯正

私が自分の家族にはすすめない、その理由。

千種区の覚王山プライベートデンタルの院長、田中伸尚です。

最近どこの歯科医院でも「マウスピース矯正」「アライナー矯正」「インビザライン」などを導入しています。
多少の違いはありますが、これらまとめて「マウスピース矯正」としましょう。

この「マウスピース矯正」、まるで飲食店で夏恒例の

「冷やし中華はじめました」

のノボリのように歯科医院のHPで見られます。
あるいは一昔前の「タピオカ」や最近では「無人餃子」並の勢いで歯科医院は導入しています。

はたしてなぜ、マウスピース矯正がブレイクしているのでしょうか?

 

・マウスピース矯正とは?

まず「歯並び」を、光学印象(カメラで撮影して直接デジタル化)する方法と従来どおり歯型をとってそれをスキャンして「デジタル化」します。

いずれも3次元的な歯並びをデジタル化することには代わりはありません。

ネット回線を通じデータは一瞬で矯正会社へ転送されます。
AI解析により理想的な歯並びに近づけるように段階的に歯を動かすマウスピースを設計・制作されます。

それが医院に届けられ患者さんに渡される、という手順。
必要なマウスピースの総数は患者さんの歯並びで異なります。

「これはすごい技術だ!!」
と感動したのは患者さんだけでなく歯科医師も。
矯正の知識がない歯科医師でも器械とソフトを買えば(相当高価)AIに任せきりで矯正治療ができる。
(スタッフに丸投げで全く診ていない医院もあります)

これがマウスピース矯正が全盛となっている大きな理由です。

また、マウスピース矯正の先駆的会社であるインビザラインの特許が切れ(まだ多数特許はありますが)、雨後の筍のように安価なマウスピース矯正を扱う会社が参入していることも今の状況を作っているとも言えるでしょう。

 

・何が問題か?

AIが最近ではとても優秀であることは皆さん感じていると思います。
しかし矯正の分野におけるパラメーター(変数)はとても多くて現在のAIでは処理しきれていません。

パラメーターというのは数学でいうと方程式のx,y,zなどの変数。御存知の通り変数が多くなればなるほど計算は複雑になります。

具体的なパラメーターとしては、骨の形や密度(レントゲンやCTで診査する)、患者さんの協力度、顎関節の状態、マウスピースの適合度、歯周病の進行度、くいしばりなどです。

人間ですから人と異なるのは当たり前ですよね!!
あくまでも歯並びのスキャンだけで判断しているのが現在のマウスピース矯正。数学で例えれば一次方程式程度。
矯正専門医は経験でこれらを巧みに処理していますが、AIはそれがありません(治療のフィードバックが少ないし)。

結果としてびっくりするほど最初の診断と術後の歯並び・かみ合わせが違っているのです。

よくあるのは、

「前歯だけ噛み合っていて奥歯が噛んでいない」

という例です。
これを改善するにはもはや歯を削ってかみ合わせを作るか、矯正専門医による加療が必要です。

 

・それでもマウスピース矯正をお望みの方へ

マウスピースにより歯を動かすことができます。

利点が多いのは確かです。

しかしそれは矯正治療の一部であり全ての歯並びを治すことはできません。
それを理解している矯正専門医での治療をおすすめいたします。

ちなみにアメリカでは歯科医院に行かずに自宅で自分で歯型をとり矯正装置を送ってもらえる会社も出てきています。
それもかなり安く。
当然結果は自己責任ですが、その程度の技術しか提供できていない日本の歯科医院は半数以上です。

そのうちNHKでマウスピース矯正の問題を取り上げられるようになるのでは?と感じています。

日本歯科矯正学会は警笛を鳴らしています。
治療を考えている方は必ず読んでください!!

https://www.jos.gr.jp/4348

このことを十分ご理解の上治療を受けてください。

 

以上、千種区の覚王山プライベートデンタルの院長、田中伸尚でした。
たなか歯科クリニックの分院として、完全自由診療を行い妥協のない治療を行っています。
ご興味のある方は以下のHPを御覧ください。

https://www.private-dent.com/

 

 

かみ合わせの診査・診断

千種区たなか歯科クリニック、併設 覚王山プライベートデンタル院長の田中です。

僕の趣味というか気分転換はランニング。
いつもスマホとヘッドホンをつけてます。
緑の中を走るといろいろな考えが浮かんできて、そんな時は立ち止まってスマホに音声を記録してます。

 

今日は雨でしたが、装備をしっかりすればとても快適です。

写真は千種区の東山スカイタワーです。

中京テレビの東山タワー(名前が似てますね)とこのタワー周辺を回るのがいつものコース。
装備といってもほとんど水着(普段着っぽいものをチョイス)ですが😊
特に夏の雨のランニングは「シャワー・ラン」と言って子供の時の気持ちになれますよ!!

 

体を冷やさないようにインナーウェア選びと、滑らない新しいシューズがポイント。
古いシューズは履きなれて良いのですが、滑るのが心配。
僕はワークマンの1890円のランニングシューズを愛用してます。
最初は雨用で使用してましたが、最近は晴れでも使用してます。
そうそう、5本指のソックスも。足の指の保護のため。

最近のランニングシューズは踵のカップがしっかり作られているので、間違っても踵を潰すことがないように履くときに注意してくださいね。

 

 

ところで本題にもどりますが、

「噛み合わせがしっくりこない」って方、結構多いのです。

通常の治療では虫歯や歯周病の検査は普通に行われているのですが、
噛み合わせの診査はほとんど行われておりません。
それは保険治療ではその評価がないため。

 

その必要がない場合はもちろんありますが、僕は日常的に行っているのが

「フェイスボウトランスファー」。

歯科医師なら学校で必ず習っています。
上下の歯型を精密にとり、噛み合わせを数回取ります。
顎を右や左にずらしたり、こちらで下顎を誘導した噛み合わせだったり。

 

咬合器と言われる頭蓋骨を簡略化した装置で診査診断していきます。

僕が使っているのはパナデント咬合器。

様々な咬合器がありますが、矯正専門医や噛み合わせ専門医が好んで使う診査診断に優れたものです。

 

歯の凸凹で作られたかみ合わせ(習慣的な噛み合わせ)と、ホントは身体はこう噛みたいという噛み合わせの誤差を計測していきます。

このような装置で説明してもらった方はすくないのではないのでしょうか?

 

不思議なことに、この誤差を修正し治療が進むと肩こりや腰痛、頭痛が良くなったという方が結構います。
もちろん、噛み合わせがそれらの症状と直接つながっているわけではありません。

 

僕ら歯科医業に携わる人間はその範疇しか最善を尽くすことはできませんが、巡り巡って身体の他の部分まで影響があるのかもしれない、と日々感じています。

 

 

覚王山プライベートデンタル(自由診療)

田中伸尚

 

神経の保存、実際の治療

千種区覚王山のたなか歯科クリニックの田中です。

今回は歯の神経保存治療についてです。
できるだけ歯の神経も温存したい、という患者さんは多くいらっしゃいます。
もちろん「無理な時は無理」と話しますが、今回は良好な経過でしたのでご報告いたします。

大きな虫歯でも、歯髄(「しずい」= 歯の神経)の反応テストにより温存できることが多々あります。
しかし、

「何もしなくてもズキズキ痛む」
「熱いものでずっと痛い」

などの症状がある場合は残念ながら我慢しすぎたかもしれません。
この時は神経をとらなければ痛みは消えませんし更に大きな痛みがでるでしょう。

今回のケースは他院にて抜髄(神経を取る)と言われ来院した患者さんです。
歯髄(歯の神経)の反応は正常です。
レントゲン・各種診査によりVPT(Vital Pulp Therapy = 神経保存)が適応と診断しました。

(ここからは自由診療です)

術前レントゲン写真です。

レジン充填されていますが、その下に虫歯が広がっています。
なぜだか分かりません。
私達は最善を尽くすのみです。

マイクロスコープを使うためラバーダム(ゴムのマスク)をしました。
ラバーダムがきちんとできれば、何があっても大抵の処置が円滑にできます。

【ここがポイント!!】
治療中に術式が変わるときがたまにあります。
その時にひとつひとつ患者さんに承諾をえていてはチャンスを失いますし、麻酔もきれてしまいます。

こんな時どうしても術後説明となるためにマイクロスコープによる写真撮影(場合により動画撮影)をしています。

 

話をもどします。
虫歯を完全に取りきりましたが、ラッキーなことに神経は露出しませんでした。
しかし再感染を防ぐためMTAという材料を置きました。
神経の内部から歯の象牙質を再生する材料です。
これを「間接覆髄法(かんせつふくずいほう)」といいます。

この後ちゃんと噛める状態にして3ヶ月経過観察しました。

 

症状はなく、食事も問題なくできます。
レントゲン撮影し、修復された象牙質を確認し、最終的な処置に移ります。

 

今回は歯をあまり削らなかったので「ダイレクトCR」という方法で終了です。

以下が術後、そしてかみ合わせの調整の写真です。

 

Leica Picture
Leica Picture

歯に赤く染まっているところが噛み合っているところです。
(出血してるわけではありません)

結果的に神経を抜いてセラミックの冠を入れるより治療回数(4or5回→2回)と
治療費(保険治療+自費セラミック12万→8万)となり、神経も温存できました。
患者さんにとって優しい治療だと思いますし、喜んでいただけました。
治療後の審美性も満足していただけました。

ただし、深い虫歯の治療は1回の治療に60分〜90分の時間を頂いています。
妥協のない処置と最適な材料をもちいるため、保険治療はおこなっておりません。

そしてすべての神経を残せるわけではないこともご理解のほどよろしくお願いいたします。

術者 田中
歯科衛生士 奥田

千種区たなか歯科クリニック
覚王山プライベートデンタル
田中伸尚

電動歯ブラシ反対派の僕が選んだ電動歯ブラシはこれ!

なんだかおかしな表題ですいません。。。

千種区覚王山のたなか歯科クリニックの田中です。

開業して20年が経ちますが、患者さんからの質問で多いのが

「電動歯ブラシはどれがいいですか?」

です。こんなときはいつも

「ご自身の手でしっかりと磨くほうがきれいになりますよ!!」
「ご自身で不器用だと思う方は使うとよいでしょう。」
「パワーが強いものを使うと歯茎が下がります」

などなど、まずは手用歯ブラシの使用をおすすめしていました。

実は電動嫌いではなく、いろいろな電動歯ブラシを購入し実際に使ってみました。
「お試し」ができないので購入するしか使えません。
今まで購入した電動歯ブラシは激安品~3万円台のものまで15本以上。
中にはスマホと連動しているものも。
一瞬で「こりゃダメだ」というものもありました。

歯ブラシは手用でも電動でも毛の柔らかさ、形状、密度が大切。
なかなか満足なものが見つからず、いつしか電動ブラシへの熱意が冷めていました。
自分で使わないものは患者さんに勧められないので、取り扱いもしてませんでした。

そんな中、歯磨き指導のセミナーでたまたま信頼できる先生から紹介されたのがこの製品。

「クラプロックス ハイドロソニックプロ」


(写真:CURAPROXのホームページより)

あまり期待せずに購入して使ってみました。

音波式ですのでヘッドは回転しません。

ここで電動歯ブラシの特徴ですが、ヘッドの動きで性質が変わってきます。
「回転式」の良いところは歯の表面についた色素が落とせること。
それだけのパワーがあります。

歯科医院で歯の色素を落とす時、回転ブラシを使っているのはそのためです。
しかし毎日使うものであればそこまでパワーは必要ありません。
むしろ歯茎や歯を傷つけてしまう危険性もあります。
ヘッドの毛もパワーに適応させて硬い傾向があり、きれいになるけど歯や歯茎に傷つける危険性があります。

「音波式」ですが、デメリットは歯に着色が付きやすいことです。
それだけマイルドですが、歯についた着色なら年に数回歯科医院でとれば綺麗になります。
それよりもバイオフィルム(細菌の塊)だけを除去し、健康な歯と歯茎を得るにはこれで十分です。

ご紹介の製品は「音波式」+「柔らかな毛先」で傷つけずに磨ける電動歯ブラシでした。
(ちなみにクラプロックスの手用歯ブラシも毛先が密で柔らかいのが特徴)

今では毎日持ち歩き検証しています。2週間使っていますがこのまま使い続けます。

僕の使い方ですが、わずかな歯磨き粉をハイドロソニックプロにつけて磨きます。
就寝前には更に歯間ブラシを使用し、その後にフッ素洗口して就寝です。
歯間ブラシを併用したときのブラッシングタイムはおよそ10分。

「ええっ、10分は長すぎる!!」
って思われる方も当然いるでしょう。
でもとても大切な時間です。

以前のブログでも書きましたが、歯周病の人は新型コロナに感染しやすく死亡率も高いことが分かっています。
更に歯周病がおよそ100の全身疾患と関連しています。
口腔内を毎日きれいにすることは「メリットしかない」と断言します。
毎日のたった10分がもしかしたら皆様の健康を守ってくれるかもしれません。

以上今回は電動歯ブラシについて書きましたが、実は歯間ブラシもとても大切なのです。
「私は歯間ブラシが入るほどの隙間なんてない」
と思っている方がいると思います。
実はかなりの確率で入ります!!

自分で無理に入れてはいけません。
ちゃんと歯科衛生士に隙間を測ってもらい適切な太さと製品を選ぶ必要があります。

歯間ブラシの正確な使い方を知らない患者さん、いや歯科衛生士もたくさんいます。
その点について今後ブログでアップしていきます。

たなか歯科クリニック・覚王山プライベートデンタル
田中伸尚

折り鶴チャレンジ

千種区覚王山のたなか歯科クリニックの田中です。

たまたま時間があったので、マイクロスコープを使って折り紙の鶴を折ってみました。
全く指を使わずにピンセットを左右の手に持ち作業をしました。

治療でマイクロスコープを使って5年ほど経ちますが、折り紙で鶴を作るのは初めて。
僕にとっては初めての経験ですし、スタッフも見ていたので緊張。

紙はコピー用紙を使用しました。

歯科の治療で両手を使うことは普通です。
特に歯茎を丁寧に縫うときはマイクロスコープを使って、右手に受針器(針を持つ器具)、左手にピンセットを使って縫合します。

今回は鶴を折るだけなので、とても気が楽なので楽しんでできました。

 

鶴を折るのは久しぶりなので、通常の大きさの紙で鶴をおり、手順を確認。

その後マイクロスコープでチャレンジ開始です。

最初の難関は三角形に2回折り、広げるところです。

ピシッと先端をとがらせて折ると綺麗に鶴は折れますが、
ピンセットの先でつまむと力が集中してしまい紙の線維がほぐれてボサボサになります。

そして折り紙は折り曲げたところがそろいピタッと合うと綺麗にできます。

実は治療でも同じで、メスで切った歯肉を綺麗に切り、ピタッと合わせて縫合すると痛みがすくなく綺麗に治ります。
通常の歯科治療でメスを使う経験をされた方は少ないかもしれませんが、私はよくに使用します。
(もちろん必要があるので)

髪の毛よりはるかに細い糸で歯茎を縫います。
眼科の手術で使う糸とほぼ同じ太さです。
もちろん肉眼で縫うことは不可能です。

 

また、切除した歯肉をピンセットで強くはさみすぎると挫滅(傷ついて失う)します。

まんざらマイクロスコープ下で鶴を折るのも練習になるなぁ、って思っていたら同じ考えで練習している先生がいることを後から知りました。

やってみて分かったことは、折進めるほどコピー紙が分厚くなり折り辛くなることです。

最後の方は段ボールを曲げるような感覚さえ覚えました。

ついつい指で曲げたくなるのですが、それは我慢です。

 

できあがった鶴は不細工でした(涙)

今回の反省としては、普通の手順で折るのではなく、紙を折る前に広げて折り目を先につけてから紙を曲げると綺麗に行くことが分かりました。

普通のコピー用紙も3回〜4回曲げると硬くてなかなか曲がりません。

紙の材質を変えてもっともっと小さな鶴を折りたいと思います。

 

ちなみに日本顕微鏡歯科学会の認定衛生士の伊藤は僕よりも素早く鶴を完成しました。

さすが認定!!(名古屋では第一号の学会認定衛生士です)。

折り鶴チャレンジまた時間があったらアップします!!

 

千種区覚王山

たなか歯科クリニック・覚王山プライベートデンタル
田中伸尚

 

 

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