歯のマメ知識

2014/12/08
むし歯の進行によって痛みは変わる!


学生の頃、お弁当を友人と食べていた時に「虫歯ができちゃったみたいで、熱いものがしみるんだ...。」と話したところ、「熱いものがしみるって、けっこうやばいって聞いたよ。」と脅されました。
次の日、慌てて歯医者さんに駆け込んだところ、本当に大きな虫歯になっていました。それ以来わたしの頭の中には、
「歯に熱いものがしみる=大きな虫歯になっている」
という公式がインプットされていたのですが、本当のところはどうなのでしょうか。虫歯の進行と症状の関係について、少しお話したいと思います。

ご存じのように、虫歯は虫歯の原因菌、通称ミュータンス菌と呼ばれる細菌に感染することにより、起こります。
そして、この細菌が、どこまで感染しているかによって、虫歯の大きさが変わってきます。
歯科医院の定期検診などにいくと、歯医者さんが、歯を診ながら「C1」、「C2」、「C3」、「C4」と言っているのを聞いたことがあるかもしれませんが、実は、虫歯の段階を表す言葉なのです。

まずは「C1」と呼ばれる段階ですが、これは虫歯の一番初期の段階で、虫歯が歯の表面の「エナメル質」にできている状態です。
この段階では痛みを感じることがありません。
その次が「C2」と呼ばれる段階で、「C1」より少し進んだ虫歯です。
歯の「エナメル質の」下にある「象牙質」と呼ばれる組織まで虫歯が進んでおり、ここには歯の神経に通じる細い管がたくさんあります。そのため、甘いものや冷たいものが時々しみて、痛くなることがあります。この「象牙質」は「エナメル質」と比べ軟らかいため、ここで虫歯が大きくなってしまうことがあります。

さらに虫歯が進むと、「C3」と呼ばれる段階に入ります。
これは、「象牙質」を突き抜けて、「歯髄」と呼ばれる歯の神経にまで虫歯がとどいてしまった状態です。この段階になると、冷たいもの、甘いものだけでなく、熱いものまでしみるようになります。
わたしの友人が以前言っていたことも、あながち間違っていなかったのですね。「C3」では、食べ物が虫歯の穴に入ると「ズキッ」と痛んだり、何もしていないのに「ズキン、ズキン、ズキーン」と痛んだりするようになります。これは、「歯髄」が炎症を起こしているために起こる現象です。
「C4」の段階まで行くと、かなり大変な虫歯です。「歯髄」が死んで、歯の根の先の方まで細菌が入り込んでしまっている状態です。この段階の虫歯を放置しておくと、根っこの先に膿(うみ)の袋ができてしまい、あごや顔がはれてしまうこともあります。

虫歯ができてしまった場合、大切なのは、できるだけ早く歯医者さんにかかることです。しかし、予防は治療に勝ります。千種区の歯医者さんも、皆さんが歯科検診などを定期的に受けて、虫歯のない健康的な歯を守るようお勧めしています。

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