歯のマメ知識

2015/01/15
むし歯菌とは?


ムシ歯予防のポスターを皆様は何度も見たことがあると思います。その中に描かれている「虫歯菌」を見たことがありますか。
「虫歯菌」は、たいてい真っ黒で、いかにも悪そうな顔をしながら手に持った槍で歯を突っついて攻撃しています。
子どものころにそんな「虫歯菌」を見て、なんとなく「虫歯は、虫歯菌が歯を攻撃するからできるんだな」とイメージされた方も多いかもしれません。でも、本当のところ、虫歯はどうやってできるのでしょうか。

一言でいうと、虫歯の原因となっているのは特定の細菌です。代表的な虫歯の原因菌は、「ストレプトコッカス・ミュータンス」と呼ばれる細菌です。一般的にはミュータンス菌と言われていて、その菌に感染することにより、虫歯ができるのです。では虫歯がどのように「虫歯菌」に感染するのか、詳しく見てみましょう。

まず、歯にミュータンス菌が付着します。この菌は、歯磨きなどの清掃を行わない限り取り除くことができません。
この細菌はいったん付着すると、倍々方式で数を増やしていき、食べ物に含まれる糖を、酵素を使って分解していきます。
この分解により、酸と不溶性グルカンと呼ばれる物質を作りだします。酸性雨に打たれ続けると、銅像や植物がダメージを受けるのと同じで、この細菌が出す酸は、歯の一番上の層である「エナメル質」を溶かしていきます。
「エナメル質」は宝石の水晶と同じほど硬い組織ですから、ミュータンス菌の作りだす酸がいかに強力かがよくわかります。
酸により「エナメル質」が溶かされたこの状態を、「脱灰」と言いますが、これが虫歯の始まりです。しかし、この段階ではまだ痛みを感じることはないです。

さて、この「脱灰」がさらに進むと、ミュータンス菌は「エナメル質」を突き抜けて、その下の組織、「象牙質」へとたどり着きます。この「象牙質」は、「エナメル質」よりも軟らく、虫歯が大きく広がっていくことがあります。この時点で、甘いものや冷たいものが歯にしみて、痛みを感じるようになります。虫歯がさらに進むと、虫歯がその下の神経にとどいてしまいます。そのため、熱いものなどもしみるようになるのです。

千種区の歯医者さんも、みんなが虫歯のないきれいな歯で生活を楽しむことを願っています。歯科検診などをこまめに受けて、悪いミュータンス菌に負けない、美しい歯を保ちましょう。

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