スタッフブログ

2017/09/22
歯並びのお話 その②「八重歯」

こんにちは! 千種区たなか歯科クリニック 歯科医師の満田誠です。

 

さて、歯並びについてのお話の続きです。

今回は『八重歯』。
s-DSC_20170922.jpg 

多くの方に見かけますよね。日本人の国民病 と称する文献もあります。

八重歯は犬歯の 「位置」 異常によって生じる歯列不正です。よく誤解されているように、"犬歯そのものを現す言葉" でも、"犬歯が尖っている状態" でもありません。

 

歯科の専門用語では 八重歯のことを『犬歯低位唇側転位』と言います。

犬歯が、「低い位置(上の方)」の「唇側の位置(本来より前方)」に ズレて生えている歯並び という意味です。

 

原因は "犬歯が生えてくる時、充分なスペースが確保できていない" ため、異常な位置に萌出してしまうことです。

具体的には、

・顎骨が小さい(顎骨後方発育不良)

・乳歯の早期喪失(それに伴う第一大臼歯の近心転位)

・前歯の位置異常

などがあげられます。

 

犬歯は他の歯より生え替わる時期が遅いので、周りの歯が出てから萌出してくるため余地不充分となり、他の歯列より外側に押し出され 八重歯になってしまうという訳です。

欧米の方に比べ、日本人は骨格が華奢なので八重歯になりやすいのかもしれませんね。

 

ちなみに、海外では八重歯はNGです。欧米では「吸血鬼の歯」と呼ばれ不吉の象徴であったり、中国では「虎の牙」と呼ばれ縁起の悪いものとされています。

日本ではチャームポイントとされることもありますが、国際的な仕事を目指す方は 好感度が悪くなるのでご注意を...。

 

治療法としては、やはり矯正治療です。低位唇側転位している犬歯を本来の位置に収めるためには、便宜抜去や歯列拡大によって それだけのスペースをつくりだし、歯列全体を最適な状態に整えていきます。

 

八重歯のデメリットは見た目の問題だけではありません。

清掃が不十分になるので、虫歯や歯周病のリスクが高まります。

また、犬歯が咬み合わせに果たす役割が弱まるために 他の歯に負担がかかり、咬合違和感・知覚過敏・歯の破折・補綴物脱落 を引き起こします。

 

八重歯が気になる方は、ぜひ一度私たちにご相談ください。貴方の今後のお口の中の健康について、一緒に考えていきましょう♪

 

 

千種区 たなか歯科クリニック

歯科医師 満田 誠

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