スタッフブログ

2018/02/20
歯牙移植について

皆さんこんにちは
歯科助手、管理栄養士の加藤実沙子です。

 
さて今はオリンピックが盛り上がっていますね!!スタッフの間でもフィギュアスケートの話題などで盛り上がっていました(^^)アスリートの方々は本当にすごいですね。毎日繰り返し練習を重ね、結果をだす。感動です。歯磨きも一緒で、毎日の繰り返しすることで、虫歯のない健康な歯を継続することが出来るのですね(^^

 

さて今日は歯の移植(歯牙移植)について。

虫歯や、破折などで歯を失ってしまった場合、ブリッジや入れ歯インプラントの3つが選択されることが多いですが、歯牙移植とは特に親知らずなどの不要な自分の歯を再利用して、必要な部分に移植する方法です。工程としては

①    移植する歯を抜歯する

②    移植先の歯茎に埋める

③    歯が自然に定着するのを約3か月待つ

 

メリット

☆安全性が高い
自分の歯を移植することになるので、人工物によるアレルギーの心配がなく拒否反応が起こりにくい

☆歯根膜を残したまま移植可能
歯根膜とは歯を支える歯槽骨と歯の間にあってクッションの役割をしています。この歯根膜のおかげで咬合の力を軽減させたり、食べ物の歯ごたえを感じたり、口内に入ってきた異物を感じ取ったりすることができます。

☆保険適用

 

デメリット

☆治療の条件がある
歯牙移植ができる条件があるうえに、手術自体も難しいので、扱っている歯科医院は少なくなります。

☆抜髄しなくてはいけない
ほとんどの場合、移植後に歯の神経の処置が必要となります。神経を抜くと、免疫力がさがり、虫歯になったり、破折のリスクも他の歯に比べて高くなってしまいます。

 

 

自分の歯も使えて、手術自体も一日で終わるので、とてもいい方法かと思いますが、実はこの歯牙移植をするにはいくつかの条件があります。

 

条件①移植する歯が生えていること

抜いても支障のない親知らずが使われることが多いですが、矯正治療時に抜歯する4番5番が使用されることがあります。しかし、やはり歯の形がそれぞれ違うので、親知らずは奥歯への移植に使われることが多いです。(矮小歯など歯の形にもよりますが)
特別な形で保存していない限り、過去に抜いた歯は使用できません。歯根を覆う歯根膜が生きている状態でないと、歯がうまく定着しないからです。

 

条件②骨の量が十分にあること

移植先の歯槽骨が歯周病で吸収されていたりすると、なかなか定着しないので、歯茎が健康であることが条件です。移植の際に歯茎に大きな穴をあけることになるため、骨もそれだけ必要になります。

 

歯を失うことは本当につらいことだと思います。しかし、ブリッジインプラント入れ歯のほかにももしかしたら歯牙移植という方法があるかもしれません。お気軽にご相談ください(^^♪

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たなか歯科クリニック

歯科助手、管理栄養士の加藤実沙子

 

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