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2018/12/12
歯科麻酔

こんにちは。たなか歯科クリニックの歯科医師、岡島多翔幸です。
突然ではありますが、皆様は、歯科治療で一番、億劫に思うものはなんですか。
治療の時に長時間、口を開けていることでしょうか。それとも歯を削る機器から出てくる水でしょうか。
これらも十分に億劫なものではありますが、一番億劫になるものは、やはり治療の時の「痛み」ではないでしょうか。
今日のブログでは、その「痛み」を防いでくれる麻酔についてお話ししたいと思います。
日本では、華岡青洲が、1804年に乳癌の手術に対して、全身麻酔を用いて、世界初の麻酔を行なったのは有名なお話ですね。
歯科業界では、1844年に、アメリカの歯科医師であるWellsが、笑気を使って全身麻酔下で、抜歯を行なったのが、最初の麻酔と言われています。それより以前は、麻酔薬は無かったわけですから、歯科治療を行うことを考えるとぞっとします。
これらの話は、「全身麻酔」のお話ですが、歯科治療で主に用いるのは、「局所麻酔」になります。
歯科でよく使われる局所麻酔薬は、いくつかあり、プロピトカイン(歯科用シタネストカートリッジ、歯科用シタネスト・オクタプレシン)やリドカイン(歯科用キシロカインカートリッジ、オーラ注歯科用カートリッジ)、メピバカイン(スキャンドネストカートリッジ)などがあります。
それぞれ特性があり、麻酔の効力や毒性、麻酔が効いてくるまでの時間、持続時間などが異なります。また、患者さんがお持ちの疾患によっては、薬が使えなくなったりします。各々の場面で適切な薬を使用することが求められるのです。
この他にも、麻酔の面白い特性として、「炎症のある箇所には麻酔が聞きにくい」というものがあります。これは、炎症の部位が酸性傾向にあり、細胞に薬が浸透しにくいことや、血管の拡張によって麻酔薬の排泄が速くなることが理由に挙げられます。
また、上顎と下顎を比較した時、上顎はより骨密度が低いので薬が浸透しやすくなります。
適切な麻酔薬だけでなく、適切な量を使用することも求められるのです。
麻酔がしっかりと効いているという安心感のもとに患者さんは治療に臨むことができます。しっかりと麻酔が効かせれるようにしていきたいと思います。
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たなか歯科クリニック

岡島多翔幸

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