スタッフブログ

2018/12/15
知覚過敏

皆さんこんにちは!千種区たなか歯科クリニック 歯科医師の島田 実果です。

最近本格的に寒くなってきましたが、皆さんはお水や風で歯がしみる経験をされたことがある方、多いのではないでしょうか?

今回は、「知覚過敏」についてお話させていただきます。テレビのCMなどで「知覚過敏」という言葉、一度は耳にしたことがあるかと思います。

知覚過敏とは、歯ブラシの毛先が触れたり、冷たい飲食物、甘いもの、風にあたった時などに歯に感じる一過性の痛みで、特にむし歯や歯の神経(歯髄)の炎症などの病変がない場合にみられる症状を言います。

むし歯などの病変がないというのは、細菌は関わっていないということですね。細菌が関わっていないとなると、原因は何だろうと思われますよね。

歯の最表層にあるエナメル質は削っても痛みを感じることはありません。象牙質はその内層にあり、また根部ではエナメル質がなく全層が象牙質でできています。象牙質は器具でこすったり、冷たいものや熱いもの等に触れると、その刺激は内部の神経に伝達されて、歯は痛みを感じます。つまり象牙質は痛みを感じる部分です。

通常、象牙質はエナメル質に覆われているので、こうした痛みを感じることはありませんが、極端に冷たいものなどではエナメル質の上からでも温度が内部の象牙質に伝わって、歯が痛みを感じることもあります。しかし、様々な理由で象牙質が露出すると、刺激が神経に伝達されやすくなり、知覚過敏が生じるようになります。

象牙質が内部の神経にまで刺激を伝えるのは、象牙質の中にある無数の小さな管状の構造物があることによります。この小さな空隙は加齢などにより、少しずつ塞がってくることもあります。このような場合には知覚過敏は起きません。したがって象牙質が露出している時には必ず知覚過敏が起きるということではありません。

主な原因としてこのようなことが考えられます。

・  歯肉の退縮

・  歯の破折

・  歯が擦り減ることによる象牙質の露出

・  むし歯の治療に伴う知覚過敏

・  ホワイトニングによる知覚過敏

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治療方法としては、

・  正しい歯磨きを行い、プラークが歯面に付着することを防ぐ

・  歯磨き粉を知覚過敏予防効果のあるものに変えてみる

・  薬物の塗布

・  象牙質の露出部分を被覆する

これらが一般的かと思います。また、知覚過敏は一過性の痛みですが、痛みの持続時間が比較的長いような場合や、その痛みが非常に激しい場合には、歯の神経に炎症などの変化が起きていることも疑われます。できれば歯の神経は温存すべきですが、生活に支障が出るようであれば、歯の神経を取り除く治療をすることもあります。

最近寒くなってきて、なんだか歯がしみるな?という方、いらっしゃいましたら是非試してみてください!少しでも皆さんのお役に立てたら嬉しいです。

 

たなか歯科クリニック

歯科医師 島田 実果

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