知覚過敏な方におすすめの歯磨き粉!その成分と効果について

知覚過敏な方におすすめの歯磨き粉!その成分と効果について

こんにちは! 千種区たなか歯科クリニック 歯科医師の 満田 誠です。

「歯がしみる~~!」という方 (・∀・)/ 
実は私自身も、その一人です(>_<) 冷たい物や温かい物を お口に含んだ時、甘い物や酸っぱい物などを食べている時、冷たい空気に触れた時、歯ブラシを当てた時などに、キーンとしみる知覚過敏。困ったものですよね……。

知覚過敏になる原因は、『象牙質の露出』。

“象牙質” とは、歯の表面にある白い “エナメル質” という層の内側にある組織です。
象牙質の内部には、“象牙細管” という無数の小さな管状の構造物が 歯の中心にある “歯髄(歯の神経)” に向かって伸びています。その象牙質がむき出しになると、外部からの刺激が象牙細管を通って歯の内側の神経に伝わり、結果として瞬間的に鋭い痛みを感じるようになります。これが知覚過敏症状の痛みの特徴です。

この象牙質の露出は、必ずしも虫歯が原因で起こるわけではありません。
歯茎の退縮(下がり)、歯の摩耗・咬耗、過剰な外力(歯ぎしり・食いしばり・歯並びの悪さ・不適切な歯磨き・悪習癖)、酸蝕、加齢 など、様々な原因で 本来はエナメル質や歯肉に覆われている象牙質が表層にむき出しとなって知覚過敏が生じます。

だから、困ったことに「虫歯を治療したら治る」というものではないのです。
原因である要素に対応しつつ、それが症状を悪化・助長しないようにコントロールし、ある程度 知覚過敏と上手くつき合っていかなければなりません。

そんな、知覚過敏傾向にある方に我々がお勧めしているのが “知覚過敏用の歯磨き粉”です。
各社から、色々な種類のものが市販されています。では、知覚過敏用の歯磨き粉はどんな効果があって症状を緩和させてくれるのでしょうか?その成分について解説していきます。

硝酸カリウム

 痛みの原因となる刺激の、伝達抑制効果があります。硝酸カリウムは、イオン化すると硝酸イオンとカリウムイオンに分かれ、そのカリウムイオンが歯髄神経のまわりにイオンバリアを形成して外部からの刺激の伝達を防ぎます。これにより、知覚過敏への即効性が期待できます。

乳酸アルミニウム

 前述の象牙細管開口部の末端を封鎖する効果があります。これにより、持続的な知覚過敏抑制効果が期待できます。

フッ素

 ご存じのように、歯質を強化します。摩耗したエナメル質の修復や溶解防止効果があります。1450ppm高濃度フッ素配合のものがお勧めです。

キシリトール

 齲蝕の原因菌を減少させ、虫歯の原因となる酸を抑制します。

カルシウム・リン酸

 エナメル質の再石灰化を促進します。

その他、配合成分によって歯周病ケア・ホワイトニング効果・口臭予防などにも対応しているものがあり、ご自分のお口の状態・お悩みにあったものを選ばれると良いと思います。

知覚過敏に対して、歯科医院で治療するのも もちろん大切ですが、ご自分で知覚過敏用の歯磨き粉で毎日ケアするのも非常に効果的です。
ニーズが多いため、日々進化し続けている知覚過敏用の歯磨き粉。お試しになってみてはいかがですか?

千種区 たなか歯科クリニック
歯科医師 満田 誠

麻酔の種類ってなにがある?

 皆さんこんにちは!千種区にあります、たなか歯科クリニック歯科医師の木方です。
ゴールデンウィークも終わり5月半ばになり、段々と気温も上がってきましたね。ただまだ朝晩は少し肌寒いので出かける際は体温調節しやすい方がいいかもですね。

 さて今日は、歯医者で治療の際に使う麻酔について、書いていこうと思います。一口に麻酔と言っても種類が幾つかあり、それぞれ治療の内容や麻酔を聴かせたい場所などで使い分けます。
虫歯治療や根っこの治療など一般の歯科治療でよく使われるものとしては、表面麻酔、浸潤麻酔、伝達麻酔などが挙げられます。歯科医院によっては、歯科治療恐怖症の方に笑気ガスを使う選択肢もあります。やや専門的な外科処置やインプラントを行っている歯科医院では静脈内鎮静を行うこともあります。大学病院など大きい病院の口腔外科などでは全身麻酔を行っています。

次にそれぞれの麻酔について解説していきたいと思います。

表面麻酔:文字通り粘膜の表面を麻痺させる為の麻酔になります。液状のものやゲル状のものなどがあります。これを行うことで麻酔の針が刺さる瞬間の痛みを軽減させることが可能です。

浸潤麻酔:歯科治療を行う際に最も使用される麻酔になります。通常、歯は骨の中に埋まっています。そのため歯に麻酔を効かせようと思うと歯肉に麻酔し、その液が骨内に浸透していき歯に麻酔を効かせていきます。その為、麻酔が効くかどうかは、骨の密度や厚さに影響を受けます。特に下顎の奥歯付近は骨が分厚く密度もあるため、浸潤麻酔だけでは効果を十分に得られないことがあります。

伝達麻酔:下顎の歯の神経はもともと一つの神経からそれぞれの歯に分岐しています。その分岐する前の大元の神経に麻酔を効かせる方法です。麻酔の聞いている時間が長く浸潤麻酔よりも麻酔範囲が広く効きも強いです。親知らずの抜歯や下顎の奥歯の治療の際に使います。

笑気吸入鎮静法:笑気ガスを鼻から吸うことでリラックスしながら治療を受けることができます。全身麻酔と違い意識はあります。

静脈内鎮静法:点滴で薬を入れることで意識が半分ない眠りかけのような状態になります。笑気ガスよりもさらに鎮静効果が得られます。インプラントや親知らずの抜歯などの治療時に使うことがあります。

全身麻酔:薬剤で完全に意識を無くした状態で治療を行います。親知らずの抜歯、顎骨嚢胞の摘出、矯正の骨切りなどの際に使うことが多いです。完全に意識がなくなるため寝て目が覚めたら治療は終わっています。入院が必要な場合があります。

今日は麻酔について書かせていただきました。わからないことがあればお気軽にお尋ねください。

名古屋市千種区覚王山通 医療法人TDCたなか歯科クリニック 歯科医師 木方奨

恐ろしい動物の歯周病

千種区覚王山の皆様こんにちは、たなか歯科クリニックの長谷川です。
今回は前回の続きで犬猫さんの歯について人間と比較しながらお話ししていこうと思います。前回、犬猫の歯の構造は人間とそっくりだというところまでお伝えしました。心配なのがお口の病気ですが、実は人間と同じで歯周病が一番多いです。犬猫は人間のように言葉で痛みを伝えられないので突然ご飯を食べなくなったり、好き嫌いが多くなったりなどの変化で伝えてきます。動物は自分で歯を磨けないですし、このような変化があった時にはだいぶ進行していることが多いようで、3歳以上の犬猫で85%以上が歯周病になっているといわれています。ちなみに人間も成人の約8割が歯周病といわれています。
犬猫の歯周病は、まずお口のニオイ独特な刺激臭がしたら疑ってみても良いと思います。そのあと出血があったらかなり進行している可能性が高いです。歯周病は放置して悪化すると歯が抜けるだけではなく、上顎の骨が溶けてしまったり頬の皮膚に穴があいてしまったりすることもあります。さらに全身に色々な病気を引き起こし時には命取りになることもあるのです。
また、歯周病以外でも犬の場合は乳歯の生え変わりの時期に、乳歯がきちんとぬけてこなかったり、永久歯が埋まって出てこないなどのトラブルもあります。人間の乱ぐい歯(顎のスペース不足や歯が大きいために歯が重なって生えている状態)のように重なって生えてくることもあり磨きづらいためプラークがたまりやすく歯周病の原因にもなりやすいです。
猫の場合は、虫歯ではないのに歯がとけてなくなってしまう病気があります。この病気になると抜歯しないといけないことが多いです。また、犬も猫も若齢性歯肉炎といえるものがよく見られます。子猫、子犬のときから急激に歯周病が進行して歯茎が腫れたり、歯を支える顎の骨がとけてしまう子もいます。
人間は毎日フロスや歯間ブラシ、歯磨きをすることでケアをしていけますが犬猫はお口を触られることを嫌がる傾向があるためお口のケアは大変だと思います。実際に私の愛猫もかなり嫌がるため奥まで磨けずに断念することもしばしばです。ですが、痛みでご飯を食べられない辛さや、歯を抜かないといけない怖さを考えると飼い主として毎日のケアは怠れません。そして人間も歯周病やその他のお口の病気を防ぐために一緒に口腔内ケアをしていきましょう!
ちなみに基本犬猫は虫歯の要因になる砂糖はとらないので、虫歯はゼロの子がほとんどだそうです。羨ましいですね!笑

パラファンクションで自分の歯が歯の寿命を縮めていることが!

みなさんこんにちは(^^)
千種区たなか歯科クリニック歯科衛生士の堀毛です。
みなさんゴールデンウィークどのようにお過ごしでしょうか?とても天気がよく暖かい日が続いていますね。たなか歯科も3日間のゴールデンウィーク休暇をいただきましたが今日からまた通常の診療を行っています。何かお困りのことがあればご連絡くださいね。

みなさんパラファンクションという言葉を聞いたことがありますか?
パラファンクションとは大きくわけて2あるのですが、1つはブラキシズム、もう1つは悪習癖があります。ブラキシズムにも3種類ありまして、1つめはタッピング(カチカチ噛むような動き)2つめがクレンチング(上下の歯をグーとくいしばるような動き、つまり歯のくいしばり)3つめがグラインディング(横にギリギリ動かす歯ぎしりのような状態)があります。
あとは悪習癖というのは、例えば舌癖(舌を前に突き出したりする)や偏咀嚼(片側だけで咀嚼するなど)などがあります。
パラファンクションで自分の歯が歯の寿命を縮めている場合があります。
パラファンクションが口腔内に与える影響には歯の磨耗や補綴物のチッピング、歯槽骨などの破壊などがあります。
歯の神経に悪影響が出たり知覚過敏が起きて冷たいものがしみたり、歯周病が進行しやすくなったり、顎関節症を発症させたり、噛み合わせがおかしくなりなかなか治療しても治りにくい原因になりえます。
パラファンクションの原因としては、ストレスや噛み合わせが悪い、睡眠障害、遺伝的な要因であることがわかっています。
また意識のない状態の寝ているときは起きているときの6倍以上の力をかけて自分の歯を痛めつけており、自覚をしている患者さんは10パーセント程度であると言われています。
女性の方でも自分の体重以上の50キロ以上の負荷をかけていることがあると言われていて、体格の良い男性だと150キロ以上にもなることがあるそうです。

日常生活でも、もしくいしばりなど気がつくことがあれば意識的に上下の歯を離してもらいフリーウェイスペースを確保するようにしてあげてくだい。(フリーウェイスペースとは上下の歯が2ミリ程度離れている状態です)
治療がなかなか治らない、噛み合わせがおかしい、歯ぎしりが気になる、原因不明で痛みや違和感がなかなか改善しないなどありましたらご連絡くださいね。

千種区たなか歯科クリニック
歯科衛生士 堀毛南実

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