○○○○〇が原因の、なかなか改善しない違和感

○○○○〇が原因の、なかなか改善しない違和感

こんにちは! 千種区たなか歯科クリニック 歯科医師の満田誠です。

いよいよ8月ですね!皆様、夏を楽しんでいますか?
当院のある覚王山も、先日 恒例の「覚王山夏祭」が開催され、大勢の人で賑わっていました♪

さて、ブログの表題にも書いた〇○○○○の答えは何でしょうか?
答えは、『咬み合わせ』です。

「ずっと違和感が続いているけど、なかなか治らない…」という症状の原因が、その患者様の歯並び・顎の形に由来している事がよくあります。
例えば、
・奥歯に噛んだ時の痛みがある
・冷たいものがよくしみる
・顎が痛い、開けにくい、雑音がする
・被せ物がよく外れたり、欠けたりする 
などがあります。これらの症状は一概に虫歯だけが原因ではないのです。

特に多いのが “犬歯がきちんとかみ合っていない” ことにより、“奥歯の咬みしめが過度に強い” ために症状を生じている患者様です。

犬歯は、歯を噛み合わせた状態から横にずらしていった時に 顎の動きをガイドする役割があります。それにより、奥歯がダメージを受けやすい 横方向からの力を逃し、太くて長い構造の犬歯が その力を受け止めることで、奥歯を守っているのです。

しかし、犬歯が咬みあっておらず その役割を果たしていないと、過剰な力による歯ぎしり・食いしばりによって 咬合痛・知覚過敏・顎関節症・補綴物の脱離や破損 をまねくという訳です。

よって、なかなか治らない違和感の原因が “バランスの悪い咬み合わせ” であった場合、それを根本的に改善するためには
・矯正治療も考慮に入れること
・歯ぎしりなどの過剰な力のコントロールをすること
なども大切です。

この「咬み合わせの不具合による違和感」は、いわゆる “病気” ではありません。
“病気” とは、健康な状態に不調が生じた状態のこと。虫歯や感染性の炎症などはそうですよね。しかし、この場合の原因は 言わば “その方の咬み合わせの特徴・個性” であり、“病気” を治せば解決する、というシンプルなものではないのです。

その、自らの咬み合わせの特徴から生じやすい違和感 と、どう向き合っていくのか??

根本的な要因である 咬み合わせ・骨格から改善するのか?
そこまでは考えずに、対症療法をしつつ 過度な力が歯周組織に悪影響を及ぼさないようにしていくのか?
どこまで理想的に治療していくのか、妥協するのかが、この症状に対しての課題です。

お悩みの際は、ぜひご相談ください♪

千種区 たなか歯科クリニック
歯科医師 満田 誠

8020運動

こんにちは、皆さん。
たなか歯科クリニック 歯科衛生士の高山です。

夏真っ盛りの7月、いかがお過ごしでしょうか。
暑い日が続きますが、無理せずしっかり食べ、しっかり睡眠をとり、体調管理に気を付けたいと思います。

この季節は、夏休みを楽しむ学生の皆さんや、お盆休みを迎える方々も多いですね。楽しい思い出をたくさんできるといいですね。

そんな中、私たちもブログを通じて皆さんにお役立ち情報をお届けしていきますので、どうぞお楽しみにしてください。

それでは、夏の暑さに負けずに、健康的で充実した日々をお過ごしください。

さて今回は8020運動のお話をしたいと思います。皆さんは8020運動(ハチマルニイマル運動)をご存知でしょうか?
日本歯科医師会と厚生省(当時)が1989年(平成元年)から始めた運動で「80歳になるまで20本の歯を残そう」と言う運動です。
20本以上歯があれば食生活にほぼ満足でき健康な暮らしが出来るようにと、願いを込めてこの運動が始まりました。

8020運動の達成率は?
運動開始当時は7%程度(平均残存歯数4〜5本)でしたが、2017年6月に厚生労働省が発表した歯科疾患実態調査(2016年調査)では達成者が51.2%となりました。
これから更に増えて行くと思います。

達成するにはどうすればいい?
かかりつけ歯科医を見つけましょう。
そこでまずしっかり噛めるように虫歯、歯周病の治療を受けましょう。
定期健診、クリーニングを受けましょう。
歯科衛生士による歯磨き指導を受けましょう。自分の歯を守るのは自分自身です。
正しい磨き方を知り、虫歯や歯周病のない健康な状態をキープしていきましょう。

たなか歯科クリニックでは8020運動の達成者には独自で表彰状をお渡ししています。
達成した患者さん方は「励みになる!」「表彰状をかざっておくわ!」と、とても喜んでいただいています。
なかには「ここでクリーニングをしてもらってるから」と言っていただける患者さんもいらっしゃいますが、私は、これは患者さんの頑張りの成果だと思っています。
勿論定期健診にクリーニングも大切ですが、毎日のお手入れがとっても大事!
皆さん熱心に磨いていたり、質問をしてくれたりします。
あと、共通して皆さんとっても明るくお元気です。
何でも食べられる歯があれば栄養もバランス良く取る事ができ、好きな物が食べられ楽しみも増えますね♪
食事のお誘いも迷うことなく参加でします。
そして外出が増えれば自宅にこもっているより筋肉も維持出来るのでは。
更にしっかり噛むことで、脳に刺激が伝わり認知症にも良いと言われています。

皆さんも健康で長生きできるよう、ぜひ8020目指してくださいね。
たなか歯科クリニック 歯科衛生士高山

タバコと歯周病の関係性について

こんにちは、名古屋市千種区たなか歯科クリニック歯科衛生士の関谷です。暑い日も続き、そろそろ夏も本番に近づいてきましたね!
みなさん、口は体の中で最初に喫煙の影響を受ける部分であること知っていますか?
今回はタバコと歯周病の関係性についてお話ししたいと思います。

〇喫煙が口腔内に与える影響
喫煙者は歯周病にかかりやすく、悪化しやすいことが分かっています。また、喫煙者への歯周病の治療効果は低く、治療後の治りが悪くなってしまいます。
みなさんは、喫煙者が歯周病にかかるリスクはどれぐらいか知っていますか?喫煙者の歯周病にかかる危険は1日に10本以上喫煙すると5.4倍に、10年以上吸っていると4.3倍に上昇し、歯周病が重症化しやすくなってしまいます。しかし、禁煙すると歯を支える組織の状態が良くなるため、歯周病のリスクが下がり治療効果が上がります。

みなさんはなぜタバコがお口の健康に悪いと言われているのか知っていますか?
タバコの煙には数千もの化学物質が含まれ、そのうち発癌物質などの有害物質は200~300種類含まれていると言われています。その中でもタバコの三大有害物質である「ニコチン」「タール」「一酸化炭素」が口腔内にどのような影響を及ぼすのかをお話しします!

「ニコチン」はタバコへの依存性を高める物質で、禁煙をしようと思っていてもなかなかやめられないのはこれが原因です。ニコチンには血管を収縮させる作用があるので、栄養素・酸素・血液が流れにくくなり、メラニン色素沈着によって歯茎が黒ずむことがあります。また、血行が悪くなり歯茎が炎症を起こしても歯茎からの出血や腫れが起こりにくくなるため、歯周病になっていることに気づかないことが多くなります。治療を始めても歯茎の治りが悪く、タバコを吸っていない人に比べて治療の効果が得にくくなってしまいます。

「タール」は歯の表面に付着するヤニとして知られていて、粘着性が高く、水にほとんど溶けないため歯の表面や気管、肺に沈着すると体外に排出されにくくなってしまいます。
タールが歯の表面に付着することで、歯周病の原因となる歯石がつきやすくなるため、症状が進行しやすくなります。

「一酸化炭素」は血液中のヘモグロビンと結合しやすい性質のため、急激に摂取した場合血液が十分な酸素を運搬することができなくなって酸欠状態になります。
みなさん、歯周病菌は酸素が嫌いということを知っていますか?血液循環が悪化して歯茎に十分な酸素がいきわたらなくなると、歯周病菌の生きやすい環境を作ってしまい、歯周ポケットの中で歯周病の原因となる細菌が繁殖しやすくなります。細菌が産生する毒素は歯周ポケットをさらに深めるとともに歯を支える骨を溶かし、進行すると歯がぐらぐらするようになり、さらに進むと歯が失われてしまいます。

〇禁煙の効果
タバコをやめるとすぐに歯周組織に良い影響が現れます。数日後には歯茎の血流量が増えるほか、炎症に伴い歯肉溝から分泌される浸出液が減少しはじめます。それにより歯周病治療を行った後に治癒が見られるようになり、歯周組織の破壊を抑えることができます。さらに、禁煙1年後くらいから歯の損失リスクが低下し始め、10年以上たつと非喫煙者と同レベルにまで回復します。
このように、禁煙することで確実に歯周病のリスクを下げることができます。
みなさん、タバコと歯周病には深い関係があることが分かりましたか?
身体とお口の健康のために、是非禁煙を始めてみてくださいね!

千種区たなか歯科クリニック 歯科衛生士 関谷

唾液の効果について

こんにちは名古屋市千種区たなか歯科クリニック歯科衛生士の川元です。
最近は雨も降り天気も安定せず蒸し暑い日が続いていますね。皆さんも水分補給をしっかりして体調に気をつけて過ごしてください!

さて、今日お話するのは皆さんのお口の中に絶対ある唾液についてです。当たり前にお口の中にあるものなのであまり気にしたことがない方も多いのではないでしょうか?しかし唾液にはとても優秀な成分がたくさん含まれています。

まず、皆さんは1日にどれくらいの量の唾液が分泌されているか知っていますか?
実は成人の方で平均1〜1.5Lの唾液が分泌されています。分泌量には個人差や年齢差がありお子さんだとたくさん唾液が出て逆にご高齢の方だと唾液が分泌されにくくなりドライマウスになっている方もいらっしゃるかも知れません。

では、唾液の機能には何があるのでしょうか。今日はたくさんある中で3つお伝えしようと思います。
1.円滑作用
円滑作用とは食べ物を咀嚼し飲み込む流れや、話す時の発音をスムーズに行うための作用です。
2.保護作用
保護作用とはお口の中の粘膜を護る作用のことです。唾液の分泌量が低下するとお口の中の粘膜が傷つきやすくなり、粘膜の炎症、口腔カンジダ症などのリスクがあります。
3.緩衝作用
緩衝作用とはお口の中のpHを中性に戻す働きのことです。何か食べ物を食べるとお口の中は酸性に傾きます。酸性に傾いた状態を少しずつ時間をかけて中性に戻していくのが唾液の緩衝作用という働きです。しかし、お菓子をだらだら食べなどしているとお口の中はずっと酸性に傾いたままになってしまうので虫歯になってしまいます。食事をとる時間や頻度も虫歯予防になるのです。

このように唾液には素晴らしい効果がたくさんあります。しかし先程お伝えしたように加齢の他にストレスや重度の糖尿病などでも唾液の分泌量は低下してしまいます。
では、どうすれば唾液の分泌を促進する事ができるのでしょうか。実はとても簡単で誰でも出来てしまうことです。それは「よく噛むこと」です。
よく噛むことで唾液の分泌が促進されるだけではなく食べ物本来の味がわかり美味しく味わう事ができ、肥満の予防にもなります。更に、幼少期からよく噛むことで顎の骨や食べる為に使う筋肉を刺激し正常な成長・発育をさせることができます。また認知症で入院している患者さんの咀嚼能力は低くよく噛むことは認知力の低下を抑制することが出来るとも言われています。

唾液は皆さんのお口の中にあるとても優秀な存在です。日頃のお食事の時によく噛んで食べることを意識してみて毎日を健康に過ごせるようにしましょう!

千種区たなか歯科クリニック 歯科衛生士川元

夏に気をつけたいお口のトラブルと予防方法

こんにちは名古屋市千種区たなか歯科クリニック歯科衛生士の堀毛です。

暑い夏が近づいてきていますね。この季節は皆さんが楽しい思い出を作る一方で、お口の健康にも気を配る必要があります。そこで今回は、夏に特に気をつけたいお口のトラブルと予防方法についてご紹介します。
まずは、熱中症対策と口臭予防です。夏の暑い日には、水分補給を十分に行いましょう。水分不足は口の中の唾液の量が減少し、口臭の原因になることがあります。また、暑い季節は汗をかく機会も多くなるため、口臭予防のためには歯磨きやうがいをしっかり行うことが大切です。
次に、プールや海での遊泳に関する注意点です。水中では唾液の分泌が減少し、酸素供給も制限されます。そのため、プールや海で長時間遊泳する場合は、歯や歯茎の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。遊泳後は、しっかりと水分を摂り、歯磨きやうがいを行いましょう。
さらに、夏のおやつについても注意が必要です。アイスクリームや冷たい飲み物は夏の楽しみですが、冷たいものを一度に口に入れると、一時的に歯の神経に刺激が与えられることがあります。その結果、歯のしみや過敏性が引き起こされることがあります。冷たいものを摂る際は、少しずつ口に入れるか、飲み物をストローで飲むなどの工夫をしてください。
最後に、夏休みを迎える子どもたちのためのお知らせです。夏休みは子どもたちがお菓子を食べる機会も増えるため、虫歯予防には特に気を付けましょう。歯磨きの習慣を忘れずに、定期的な検診を受けることが大切です。
子どもの虫歯予防についてもう少し詳しくポイントをお話しさせていただきます。
<正しい歯磨きの習慣を身につけましょう>
子どもには、早い段階から正しい歯磨きの習慣を教えることが大切です。乳歯が生え始めたら、柔らかい歯ブラシを使って優しく歯を磨きましょう。また、フッ素入りの歯磨き粉を適量使用することや、フッ素の洗口液を使用する子が虫歯予防に効果的です。
<食生活に気を配りましょう>
子どもの食事は、虫歯の予防に大きな影響を与えます。砂糖や甘いおやつの摂取を控えることや、定期的な食事を摂ることが重要です。また、お菓子やジュースは食後に摂るようにし、食後はすぐに歯磨きをする習慣を持ちましょう。
<正しい飲み物の選択をしましょう>
子どもが飲む飲み物も虫歯予防には重要です。砂糖が多く含まれるジュースや炭酸飲料はできるだけ避け、水を積極的に飲ませましょう。特に寝る前の飲み物は、水だけにするか歯磨きをする前に飲むようにしましょう。
<定期的な歯科検診を受けましょう>
子どもの歯科検診は、虫歯の早期発見や予防に非常に重要です。定期的な検診によって、お口の健康状態を把握し、問題があれば早めに対処することができます。
夏休みにぜひ検診に来ていただけたらと思います。

夏は楽しい季節ですが、お口の健康にも注意を払いましょう。

千種区たなか歯科クリニック
歯科衛生士 堀毛 南実

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