虫歯が進んでしまうと…
こんにちは、たなか歯科クリニックの歯科医師の岡島多翔幸です。
皆さまは、虫歯が進行してしまい、神経が入っている小部屋まで感染してしまうと、どのような治療を行うかご存知でしょうか。
歯の頭はエナメル質でできており、そのエナメル質の下は象牙質でできております。
象牙質には、神経と血管が入っている小部屋があり、これを歯髄腔(しずいくう)と言います。
歯にできた虫歯が進行して歯髄腔まで感染が及んでしまうと神経をとる必要が出てきてしまいます。
神経をとったあとは、取りっぱなしというわけにはいきません。神経の代わりとして防腐剤を置いて細菌が根の下にいかないようにする必要があります。
しかし、この防腐剤を置く工程、なかなか一筋縄ではいきません。
防腐剤が置けるよう小部屋を拡大しなければならないのですが、歯髄腔は複雑な形をしていることが多いのです。
特に大臼歯は歯の根っこの数が1本ではなく、2本、3本とあり、1つの根っこの中にさらに歯髄腔の管が2つあることがありますので、拡大には手間がかかります。
歯科医院に同じ治療に何度も通う-という状況はこうして生まれます。
拡大には、さまざまな機器や器具を使います。
従来は、手用のステンレススチールのファイルと呼ばれるヤスリのような器具を使うのが主流でした。今もこのファイルは日常的に使われるのですが、現在は、ニッケルチタン製のファイルを使うことも増えてきました。
このニッケルチタンは力を加えるとグニャっと柔らかく曲がります。複雑な根管を追随してくれるスグレモノなのです。
このファイルは手用のものもありますし、専用の機器につけて使用することもできます。
最近の臨床では、マイクロスコープと呼ばれる8〜20倍近くの顕微鏡を使って治療する場面も増えてきました。
また先のファイルと呼ばれる器具には、いくつもの動かし方があります。
日進月歩する歯科医療に応えるために、私たちが日々精進することは必要不可欠です。
これからも鍛錬は積んでいきたいと思います。
たなか歯科クリニック
岡島多翔幸
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