変色がある歯
こんにちは! 千種区たなか歯科クリニック 歯科医師の満田誠です。
こんな色をした歯を時々見かけます。
歯が本来の色より オレンジやグレーに変色していて、それが しま模様になっていることもあります。
なぜ、歯がこんな色をしているのでしょうか?
それは、”歯を作る時期に服用していた お薬の影響” によることが多いようです。
具体的には「テトラサイクリン系抗生物質」と呼ばれるお薬です。
呼吸器疾患や皮膚疾患によく効き、風邪薬シロップとしても昭和40年代を中心によく使用されていました(だから、この時期に生まれた方に 変色歯が最も多く認められます)。
このお薬は、歯のカルシウムと結合しやすい性質を持っています。歯を作る時期である 0~12歳の頃に、テトラサイクリン系抗生物質の成分が 歯に取り込まれると、それの蛍光粒子が紫外線と反応して 歯の変色を引き起こすのです。
薬を服用した時期・量によって 歯の色調や変化が現れる位置が異なり、紫外線の影響を受けやすい歯面かどうかによっても 様子が変わります(唇に光をさえぎられるかなど)。この状況の違いにより、しま模様が現れます。
テトラサイクリン歯であっても、歯の健康自体には問題はありません。でも、このような歯の色を白くしたい!とお考えの方は ご相談ください。様々な方法がありますので、ご説明させていただきます。
千種区 たなか歯科クリニック
歯科医師 満田 誠
歯のクリーニングで虫歯予防!
皆さまこんにちは!千種区たなか歯科クリニック歯科衛生士の佐々木彩花です!
皆様は歯の専門的なクリーニングを受けたことがありますか?
虫歯や歯周病予防にはバイオフィルムの除去が必要です。バイオフィルムを除去するためには専門的なクリーニングが必要になります。その中でもPMTCというものが効果的なプロケアの一つです。
PMTCの効果は簡単に4つあります!!
①虫歯予防
②歯肉炎の改善
③歯の強化
④自然な美しさの改善
お口の中がより健康的になるのをサポートできるのがPMTCです。
クリーニング後は歯がつるつるになるので、さっぱり気持ち良いですよ(^^♪
さて、ちょっと聞きなれない言葉ですが、「バイオフィルム」はわかりやすくイメージするとキッチンやお風呂場の浴槽などに付着する”ヌルヌル‟です。
ヌルヌルは細菌同士が簡単に洗い流されないように、粘性のフィルム状の膜をつくって繁殖しやすい環境に成長したものです。
お口の中でも磨き残した歯垢は時間がたって成熟するとバイオフィルムが形成されます。
歯磨きがしっかりできているところはバイオフィルムができる前に取れてしまいますが、
毎日しっかり磨いていても歯ブラシが届きにくいところのケアはお手伝いしますね。
当院でのPMTCは1時間かけてしっかりクリーニングします。
詳しい内容や料金についてはスタッフまでお声をかけてください!!
千種区たなか歯科クリニック歯科衛生士 佐々木彩花
あったかメニュー
みなさんこんにちは。
たなか歯科クリニック 管理栄養士・受付の鈴木友梨です。
11月に入り、寒さが増していますが体調はいかがですか?
寒い冬は、あったかい食べ物が食べたくなりますよね。
そんな時におすすめしたいメニューがあります。
それは、「ポトフ」です。
1日にたくさんの種類の野菜を摂ろうと思うと、なかなか難しいと思いますが、
このポトフは、野菜をたくさん入れて煮込むほどだしが出て美味しくなるので、とても良いと思います。
いろんな野菜を使っても美味しくなると思いますが、私は今回、
大根、にんじん、じゃがいも、キャベツ、たまねぎ、セロリを使って作ってみました。
さらに、マッシュルーム、ベーコン、ウィンナーも入れてコクが出るようにします。
材料を切ってお鍋に入れて味付けは塩コショウとコンソメでシンプルですが、お野菜の味が出ていてとっても美味しいスープができます。
体の芯からあっためるメニューなので、とてもおススメです。
セロリは、昔は万能薬として使われていたようで、ビタミンが豊富に含まれ、むくみ防止や高血圧の予防の効果もあります。
さらに、加熱にも強いので、煮込んでも栄養素が失われにくいので相性ぴったりですね。
あったかい料理を食べて、寒い冬を体調崩さず迎えられるようにしたいですね。
たなか歯科クリニック
管理栄養士・受付 鈴木友梨
シーラントで虫歯予防をしよう!
こんにちは!千種区たなか歯科クリニック、歯科衛生士の肆矢です(^^)
ハロウィンも終わり、いよいよ11月に突入しましたね。今年も残すところあと2か月!
1年が過ぎるのはあっという間ですね。皆さんは今年、やり残したことはありませんか?
残り2か月、私はやり残すことがないように過ごしていきたいと思います!
さて、ところで”シーラント”という言葉を耳にしたことはありますでしょうか?
これは虫歯になりやすいかみ合わせの溝などに対して、歯を削らずにプラスチックの材料で溝を埋めてあげることで虫歯になりにくくするものです。
特に生えたての乳歯や永久歯は溝が深く、複雑な形態をしています。そのためお子さんに行うのがほとんどです。
ただしこれは詰めたプラスチックが削れてきてしまったり、取れてしまうことがあるため定期的にチェックをし、必要ならば再びプラスチックで埋めていきます。
“初めて聞いた!”という方はたくさんいらっしゃると思います。
ぜひ、私たちと一緒にお子さんの虫歯予防してみませんか?
千種区たなか歯科クリニック
歯科衛生士 肆矢紗希
歯科今昔5
こんにちは。
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お久し振りです。歯科医師の三浦唯一です。
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フッ素をご存知ですか。周期表で見たことがある方や、フッ化物入りの歯磨き剤を使ったり、フッ化物の入ったうがい液を使ったりしている方がいらっしゃるのではないでしょうか。
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元素名、フッ素。鉄が自然界では酸化鉄として地中に存在するように、フッ素もまた自然界ではフッ化物として存在しています。それこそどこにでもあります。空気の中、土の中、海の中、そして私たちの身体の中にも。
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フッ化物に虫歯を防ぐ作用がある、と聞いたことがいらっしゃるかも知れません。その通りで、フッ化物は歯を構成する物質と結びつき、歯を強くします。虫歯菌の作り出す酸から私たちの歯を守ってくれます。
また、虫歯菌が砂糖と間違えてフッ化物を摂取します。すると酸が産生できない為、歯の溶けるリスクが減ります。
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虫歯を防ぐ為にフッ化物が利用され始めたのがいつなのか正確な記録は残っていませんが1876年にドイツで出版された本には「フッ化物は歯に硬さと耐久性を与える」との記述があります。ただしこの本は内科向けの本で、当時あまり注目を集めることはありませんでした。
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時代は下り1901年イギリスでは虫歯予防の為、フッ化物の錠剤が発売されていたようですが、詳しいことは分かっていません。
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同年、アメリカで奇妙な症状を持つ人々が話題に上ります。歯の表面に、まだら模様の着色が見られる人々が見付かったのです。着色の程度は人それぞれですが、調べて行くうちに、原因は飲料水に含まれるフッ化物だと判明します。それから1942年まで継続的に、そして全米で調査を進めた結果、ある一定の濃度……当時のアメリカ公衆衛生局の発表では1ppm以下であれば着色を最低限にとどめ、かつ虫歯を減らすと結論付けられます。
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これが1945年から始まった「水道水フロリデーション」のさきがけとなりました。現在、世界保健機関はフッ化物濃度を0.7から1.0ppm、アメリカ公衆衛生局は0.7から1.2ppmの範囲で水道水に添加することで虫歯を減らすことが出来るとの見解を発表しています。日常生活で欠かせない水。そこへあらかじめフッ化物を入れておけば知らず知らずのうちに歯が強くなっているのです。
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人類が初めて月に行った1960年代が終わる頃、水道水フロリデーションは世界3000ヶ所以上の給水施設で行われ、8300万人にフッ化物入りの水を届けました。20世紀末には1億5500万人に給水が行われました。現在では61ヶ国3億5600万人に供給がなされています。
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今後もこの傾向が強まり、世界中から虫歯のない子供や大人が生まれることを切に願っています。
ただし日本では1952年から1965年まで京都において一時的な添加が行われただけで、現在、水道水フロリデーションは行われていません。ですから皆様には是非とも薬局でフッ化物が配合された歯磨き剤を購入して頂いたり、フッ化物が含まれたうがい液(洗口剤。せんこうざい)を購入して頂いたりして、虫歯を予防して頂きたいと願っています。
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▲当院で購入できる洗口剤。フッ化物濃度は250から450ppm(公式HPより)。
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しかしながら大事なことがあります。
それは、フッ化物を摂取すれば虫歯にならないのではない、という点です。毎日きちんと歯磨きをし、間食を減らし、きれいな口の中を作った上でのフッ化物の摂取をすることで、いっそう虫歯のリスクを減らせるからです。
是非、以上の点を覚えて頂いて欲しいです。
たなか歯科クリニック 三浦唯一