コロナ流行中の今だからこそ!お口のメンテナンスが大事♪
こんにちは! 千種区たなか歯科クリニック 歯科医師の 満田 誠です。
2020年のゴールデンウィークが終わりました。新型コロナウイルス感染症流行の影響から、今までに経験したことのない「ステイホーム」な連休でしたね…。自粛要請からひと月が過ぎ、皆さま体力的にも精神的にもお疲れの事でしょう。
緊急事態宣言は収束が見えてきましたが、これからも覚悟していかないといけないのは、「新型コロナウイルスとの闘いは 長期戦になる」 という事です。
そこで改めて注目されるのが、“口腔ケアによる免疫力アップ”。コロナウイルスに負けないよう、今こそ 感染症から身を守るための “歯みがき・定期健診・歯周病治療 の大切さ” が重要視されています。
ビジネス誌「プレジデント」の最新号でも特集されていたので、お読みになった方も多いでしょう。
近年の研究で分かったのは、『お口の中のメンテナンスができている人は、感染症になりにくい』 という事実です。例えば、口腔ケアをしていた人は していなかった人に対し インフルエンザ発症率が89.9%減少した、と 日本歯科医学会誌で発表されました。驚くべき違いですよね!
実は、口腔内の歯周病原因菌は 歯周病を進行させるだけでなく、ウイルスが粘膜に侵入するのを助ける酵素を出すそうなんです。だから、口腔衛生状態が悪い人は 感染症にかかりやすくなってしまうんですね。
反対に、きちんと歯医者さんでメンテナンスをして歯周病菌を減らせば、感染リスクを小さくし 予防につながります。そして、お口の健康は全身の免疫力にかかわってきます。
よって、このような世の中の現状だからこそ、“歯医者さんにきちんと通って口腔ケア・治療を行う” ことが大切です。
来院される皆さま、どうぞご安心ください。歯医者さんは安全です。
患者様方が心配されるのは、院内での飛沫感染リスクに関する事だと思います。しかし先日、日本歯科医師会会長から 「今日までで、歯科治療を通じて 患者の中での新型コロナウイルスの感染は1件もない」 という発表がありました。
そうなんです。一部では 歯医者での感染リスクが問題視されていますが、実際は そうではないのです。
我々は 当然、万全の衛生対策をとって対応しています。
医療機関ですから、通常から徹底した滅菌・消毒は行っているのは当たり前ですが、先日の院長や私のブログでもお話しした通り、今はそれに加え 更なる対応をして院内感染防止に尽力しています。常日頃から感染に敏感な我々が、さらにいつも以上の対策をとっているのですから、鉄壁の状態です。
ですから、コロナが流行したからといって、特別恐れるようなことはありません。
「歯医者さんに行くと、コロナ感染が心配だな…」という方。
前述のように、口腔衛生状態の低下は 逆に感染リスクを高めてしまう恐れがあります。また、歯科治療の中断は 症状の重症化を招き、健康を害する危険性があります。
そのような方こそ、歯医者さんを徹底活用して 感染症予防をしていきましょう。
ご自身の判断で治療を中断する前に、どうか私たちにご相談ください。皆さまの お口の健康のお手伝いをすることにより、私たちも 新型コロナウイルス感染症流行の収束に貢献していきたいと思います。
千種区 たなか歯科クリニック
歯科医師 満田 誠
健康な歯肉の色は何色?
こんにちは!たなか歯科クリニック歯科衛生士の奥田です。
みなさん元気にお過ごしでしょうか。
連日コロナの報道を耳にして、外出もままならない日々が続いていますね。
うまくいかないことだらけで今の時間が苦しくて大変だとは思いますが、
手洗いうがいなどできることを一緒にやっていきましょう!
みなさんとまた元気にお会いできる日まで一緒に頑張りましょう!
以前患者様に「歯茎が黒ずんでるのはどうして?」と質問がありました。
気づいたら黒ずんでいるように見えるという方もいらっしゃるかもしれません。
今回は、歯茎の色素沈着についてお話していきます。
個人差や年齢にも差は出てきますが、一般的に健康な歯肉は淡いピンク色をしています。
歯肉の黒ずみ(歯肉メラニン色素沈着)の主な原因として、「喫煙」「受動喫煙」「歯周病」「口呼吸」「金属の埋入」などが挙げられます。
タバコが原因の黒ずみは、まず禁煙が必要です。
日焼けしたときに皮膚が黒くなるのは、紫外線から守るためにメラニン色素が作られるからです。同じようにタバコを吸うと、ニコチンやタールなどの有害物質から歯肉を守るためにメラニン色素が作られ、歯肉が黒ずむといわれています。
また、タールが歯肉に付着したり、歯肉の血流が悪化することも歯肉の色の変化に影響を及ぼします。
歯肉の黒ずみは喫煙者本人だけでなく、受動喫煙でも起こることがあります。
喫煙による歯肉の黒ずみを改善するには、喫煙することが大切です。時間はかかりますが、少しずつ本来の歯肉の色に戻っていきます。
歯周病による歯肉の色の変化には早めの対処が必要!
歯周病は、歯周病関連細菌の感染によって歯肉に炎症が起こり、やがて歯を支える歯槽骨まで破壊されてしまう病気です。初期の段階では歯肉が赤く腫れますが、炎症が進行すると、歯肉が赤紫色になったり、黒ずんだりしたりします。放置すると歯がぐらぐらするようになり、最終的には歯が抜けてしまうので、早めに治療することをおすすめします。
治療によっては、歯肉の炎症が治まればピンク色の歯肉に戻る場合もあります。
溶け出した金属で歯肉が黒ずむ「メタルタトゥー」
差し歯や被せものなどに使われている歯科用金属がイオン化して溶け出したり、歯の形を整えるときに、特に歯肉に炎症があると歯周組織に削除した金属片が埋入して歯肉が黒ずむことがあります。これを「メタルタトゥー」といいます。
差し歯や被せものなどに接触している歯肉の縁だけ黒ずむのが特徴です。
金属イオンが歯肉の奥まで浸透しているため自然に回復することはありません。メタルタトゥーは、差し歯や被せものを金属の含まない素材(オールセラミックなど)にすることで防ぐことができます。
また気になる症状などありましたらお気軽にご相談ください!
たなか歯科クリニック 歯科衛生士 奥田眞由
歯科で使う麻酔について
こんにちは!たなか歯科クリニックの木方です!
今日は歯科治療に無くてはならないものの一つ麻酔について書かせていただきます。
虫歯の治療、抜歯、インプラント等麻酔は色々な場面で使います。
まず歯科治療で使う麻酔の種類としては主に以下の三つがあります。
表面麻酔:口腔内の粘膜は痛みを感じやすいので、そのまま麻酔をすると痛いときがあります。その為、麻酔を注射する前に粘膜をしびれさせて、痛みを和らげます。種類は色々あり当院では液体の物を使用していますが、ゼリー状の物やテープタイプのもあります。表面のみにしか作用しない為、歯までは麻酔が効きません。
浸潤麻酔:歯科で最も使う麻酔です。治療を行う部位にのみ麻酔が効きます。場合により歯茎だけでなく歯根膜や骨膜にもうつことがあります。麻酔は2~3時間程度効いています。
伝達麻酔:主に下顎の奥歯の治療の時に行かう麻酔法です奥歯のさらに奥にうち、顎全体をしびれさせます。親不知の抜歯や奥歯の治療の時に使います。下顎の場合、上顎に比べて骨がしっかりしているため麻酔が効きにくい為、伝達麻酔を使うことが多いです。5~6時間程度麻酔が効きます。
麻酔薬にはアドレナリンやフェリプレシンといった血管収縮薬が配合されています。これにより、麻酔が長くとどまり、作用時間や効果を上げてくれます。普段もっとも使う麻酔薬にはアドレナリンが添加されています。アドレナリンは心臓にも作用するため、麻酔をうった後、多少心臓がドキドキします。歯科用麻酔薬に添加されているアドレナリン量は多くはないので管理されている循環器疾患であれば2本弱程度はつかえます。
アドレナリンが使えない人にはフェリプレシンが添加されたものを使用します。フェリプレシンはアドレナリンと違い心臓には作用しません。血管収縮作用はアドレナリンより弱い為、麻酔が効きにくかったり、使用量が多くなったりします。
最後に麻酔後の注意事項ですが、お食事は麻酔が切れてから食べるようにしてください。頬をかむ危険性があります。特にお子さんの場合は、感覚がないので、噛んだり、触ったりして、傷つける危険性があります。
歯科治療でかかるストレスや負担を減らせるよう努力しますので心配なことがあればお気軽にご相談ください。
たなか歯科クリニック 歯科医師 木方 奨
外出自粛によるストレス
コロナウイルスによる外出制限でせっかくのゴールデンウィークもどこもお出かけできないですね・・・。
皆さんはご自宅でどのように過ごされましたか?
長い外出制限によってストレスが溜まっていませんか?
そんなストレスによって歯にも影響が出てしまうこともあります。
その1つに知覚過敏があります。
知覚過敏という言葉を聞いたことはありますか?
最近ではC Mなどでもよく耳にしますよね?
皆さんはアイスクリームやかき氷などの冷たいものを食べた時に「キンッ」とした痛みやしみた経験はありませんか?
それが知覚過敏の症状なのです。
まず知覚過敏が起きるメカニズムについてお話ししていきます。
⑴歯のエナメル質がすり減って、中にある象牙質という組織が露出してしまう。
⑵象牙質を通じて神経に刺激が届く。
⑶歯に瞬間的な「キンッ」とした痛みやしみる症状が出る。
次に知覚過敏が起きる原因についてお話ししていきます。
⑴ストレスによる歯ぎしりや噛み締めの増加(今の時期、ストレスを感じやすい日々が続いていますよね…)
⑵歯ぐきが下がる。(加齢や歯周病によるもの)
⑶過度のブラッシングによるすり減り。
⑷酸性のもの(お酢や炭酸、ワイン、スポーツ飲料など)
これ以外にも様々な原因があります。
また毎日の積み重ねによって少しずつ症状が現れてくることがあります。
では、どういう対策をとれば良いのでしょうか?
⑴毎日、歯を磨き清潔に保つ。
歯周病が進行するとどんどん歯ぐきが下がってしまいます。そうなると余計に症状が現れてしまいます。
一度下がってしまった歯ぐきを元に戻すのはなかなかできないことです。
歯石になる前のプラークという柔らかい汚れの段階でしっかり除去することで、
歯ぐきの炎症を引き起こさずに済みます。
毎日、2〜3回は必ず歯磨きをしましょう。
またその時、デンタルフロスや歯間ブラシなどの補助的清掃道具も一緒に使えるとさらに予防することができます。
⑵歯をゴシゴシ強く磨かない。
綺麗に磨こうと頑張ることはすごく良いことです。
しかし、強く磨くと表層のエナメル質が傷ついてすり減ってしまいます。
プラークは先ほどお伝えしたように柔らかい汚れです。
ゴシゴシ磨くのではなく、シャカシャカと音が聞こえるくらいの力加減で磨くよう意識しましょう。
なかなか力加減が難しい場合は歯ブラシを鉛筆と同じ持ち方にすると力が入りにくくなると思います。
⑶寝る前にスマホを見ない。
スマホなどの明るい光は寝ている間の脳への刺激に繋がり、歯ぎしりが起きやすく
なります。
寝る前は薄暗い環境で過ごし、しっかり体を休めるイメージをすることも大切かと思います。
また、マウスピースをするのも対策の1つかと思います。
これ以外にもできる対策がたくさんあります。
悩んでいるのであれば、ぜひ歯科医院にきてご相談ください。
いつでもお答えします!
歯科衛生士 常川 怜奈
口の中のネバネバが気になる!その原因は?
こんにちは!名古屋市千種区たなか歯科クリニック 歯科医師の島田実果です。
皆さんは朝起きたときや、いつの間にか口が乾いているときなど、口の中が粘つくことはありませんか?粘ついていると口臭が気になったりもします。なぜ粘つきは起こるのでしょう?今回はその原因と対処法などをご説明したいと思います。
まず、口の粘つきの原因は、口腔内の細菌が繁殖していることにあります。唾液の分泌が減ってしまうと、細菌が繁殖しやすい環境になるのです。そして、唾液が減る要因として次のことがあります。
◯ ドライマウス
薬の服用やストレス、口呼吸などが原因でいつも口の中が乾いた状態になる病気です。唾液が少なくなることで、口が乾いて粘ついてきます。同時に、唾液によって洗い流されていた菌が口の中にとどまるようになって細菌が繁殖しやすい環境になり、虫歯になりやすくなったり、口臭がしてきたりすることがあります。また、食べ物の味がわかりにくくなったり、飲み込みにくくなったりもします。
◯ 歯周病
お口の中にはおよそ300〜500種類の細菌が住んでいます。ブラッシングをしっかりしなかったりすると、歯の表面に細菌がくっついてきます。これをプラークといい、粘着性が強く、うがいをしたくらいでは全く落ちません。このプラーク1mgの中に10億個の細菌が住み着いているといわれ、虫歯や歯周病を引き起こします。歯周病とはこのプラークの中の細菌が作る酵素や代謝産物の影響によって、歯ぐきに炎症を引き起こし、やがて歯を支えている骨を溶かしていく病気です。細菌から作られた毒素や、炎症が起こっている歯ぐきから出てくる浸出液・膿などによって、口の中がネバネバになっていきます。
◯ 体調不良やストレス、加齢
風邪をひいていたり、疲れがたまったり、ストレス状態だと唾液の分泌が少なくなってしまいます。特に今の時期は、外出自粛による「コロナ疲れ」でストレスを感じている方もいると思います。また、年齢を重ねると、老化現象が起こります。これによって、唾液を作る場所である唾液腺の機能も低下してしまいます。また筋肉も衰えてきてしまうため、唾液腺を刺激する噛む力も弱まり、口の中に出てくる唾液の減ってしまいます。唾液には汚れを洗い流す作用もあるので、唾液の量が減ることでお口の中がネバネバした感じになってしまいます。
では、唾液の分泌を促すにはどのような方法があるでしょう?
① 唾液腺マッサージ
耳の下にある耳下腺をやさしくマッサージすると唾液が分泌されてきます。
② よく噛む
しっかりと噛むことで刺激されて、唾液が分泌されます。ガムなどで唾液が分泌されやすくすることも有効でしょう。
③ 口の中を潤す
口の中を潤すために水分を意識して摂るようにしたり、うがいしたりするのもよいでしょう。
また、ドライマウスの場合は、その原因を調べることも重要です。ドライマウスの原因は、薬の副作用やストレス、筋力低下や老化といわれています。ドライマウスが疑われる場合は専門機関を受診し、正確に原因を検査することが必要です。気管支炎や肺炎の原因となったりすることもあるため、専門医のもと、お薬の変更や、人工唾液を使用する、唾液腺のマッサージなど、お口の中の環境を変えていくことが重要となります。
また、口の中のネバネバは、歯周病や磨き残しが原因となることが多いです。歯科医院を受診して、適切なブラッシング方法やデンタルフロスなどの使用方法を身につけましょう。また舌苔がネバネバの原因にもなりうるので舌ブラシの併用も良いでしょう。
そして歯周病が原因であれば、適切な診査と診断を行い、歯周病治療を行うことが必要です。歯ぐきの炎症がなくなってくると、お口の中のネバネバが少なくなってきます。適切なブラッシングを行うことが必要ですが、残ってしまったプラークは歯石へと変化していってしまいます。歯石になってしまうと、ブラッシングでは除去することは出来ません。3・4ヶ月に一度は歯科医院を受診し、プラークや歯石の徹底的なクリーニングを行いましょう。
たなか歯科クリニック
歯科医師 島田実果