口がカラカラになると
こんにちは、たなか歯科クリニックの歯科医師の岡島多翔幸です。
最近、患者様の中に、お口の乾きをご相談された方がみえました。
本日のブログでは、口腔乾燥症についてお話ししたいと思います。
口腔乾燥症は、文字通り、様々な原因により唾液の量が減ってしまい、お口の中が乾燥してしまう疾患です。
症状としては、お口の中の乾燥感の他に、粘膜の萎縮や舌・粘膜の痛み、味覚障害、口臭、虫歯の多発などが挙げられます。
お口が乾くだけで、痛みや味の変化、口臭につながることもあるんですね。
また、口腔乾燥症は、口腔カンジダ症を引き起こすこともあり、普段、お口の中に住んでいる真菌のカンジダが増えてしまうこともあるんです。
口腔乾燥症は、唾液腺の機能が低下することによるもの、薬物性のもの、神経性によるもの、全身性・代謝性のものに分けられます。
薬物性のものは特に多いので、毎日お薬を飲まれている方は少し注意が必要ですね。多くの薬には、副作用として口渇があるのですが、
歯科ではよく処方するロキソニンも副作用に口渇があります。
唾液腺の機能が低下することによるものの要因としては、加齢によるもの、また癌治療などで放射線を浴びることによって生じるもの、またはシェーグレン症候群が挙げられます。
シェーグレン症候群は女性に多い自己免疫疾患で、関節リウマチ症の方に多い疾患です。
糖尿病の方や尿崩症の方も口が乾くことがあるので、要注意です。
では、唾液の量の低下は、私たちはどのように判断してるのでしょうか。
まず、上の奥歯の近くと、下の前歯の近くに唾液腺の出入り口があるので、ここから唾液がちゃんと出ているかを確認します。
ここからしっかり唾液が出ていない場合は、ガムやガーゼを噛んでもらい唾液の量を調べます。
ガムを10分間噛んでもらい10mlの唾液がでていない、ガーゼを2分(120回)噛んでもらい2gの増加が見られない場合は、唾液の出が悪いと判断できます。
もしお口の唾液の量が減ってしまい、お困りの方は一度ご相談くださいね。
たなか歯科クリニック
岡島多翔幸
よく噛んで食べるといい事がたくさん
みなさんこんにちは!
千種区 たなか歯科クリニック 受付・管理栄養士の水野友梨です。
愛知県で生産量が多い食材に何があるかご存じですか?
その中のひとつに、「れんこん」があります・
木曽川下流の尾張西部地方の泥質土壌はれんこん栽培に適している愛知県は、全国4位の出荷量を誇ります。
れんこんは、スーパーでも泥つきのまま売っていますよね。
その理由は、出荷後の褐色防止として、泥のついたまま出荷し、光や空気に触れることを防ぐためなのです。
れんこんには、どんな栄養があるのでしょうか?
ナトリウムの排泄を促すカリウムをはじめとして、ミネラル類(カルシウム・鉄・銅)を多く含んでいます。
ビタミン類では、風邪予防や美肌効果が期待できるビタミンCや貧血予防になるビタミンB1、B2などが含まれます。
他にも、抗酸化、消炎作用などがあるタンニン、便秘改善、整腸作用のある食物繊維、粘膜や胃を保護してくれるムチンも含まれます。
良いれんこんの選び方は、色ムラがなく、自然な淡橙色のもの。切り口が褐色していない、穴の中が黒ずんでいないもの。ふっくらと厚みがあり、重みがあるもの を見ると良いです。
私は先日、れんこんとにんじんのきんぴらを作りました。
れんこんのシャキシャキとした食感がとても美味しく、食事の際には、味だけでなく音も楽しんで食べられるように、歯を大切にしていきたいなと感じました。
よく噛むことで、食べ物を細かく噛み砕いて消化酵素を含んだ唾液と混ぜ合わせることによって、消化を助けるのはもちろんですが、唾液がたくさん出ることによって虫歯を予防する効果も得られます。
虫歯は、ミュータンス菌などの虫歯菌によって起きますが、唾液には虫歯菌が作る酸を薄める働きがあるのです。
よく噛むといいことばかりですね!
千種区 たなか歯科クリニック
受付・管理栄養士 水野友梨
よくあるご質問について
みなさんこんにちは。
千種区たなか歯科クリニック歯科医師の飯嶋晴弥です。
もう4月ですが、朝と夜はまだ外が寒いですね。
4月の初めに、1週間ほどスイスに家族と行ってまいりました。
向こうは雪が積もるくらい寒くて、日本に帰ってきたときは暑いと思ったくらいです。
今日は、よくある患者様からの質問について書いていきたいと思います。
まず一つ目は「治療した歯がなぜまた虫歯になるのか?」という質問です。
虫歯になり削った後、詰め物や被せものをします。しかし、これらの修復物は経年的に劣化変化してしまうため、修復物と歯の間には段差や隙間ができてしまいます。その隙間から虫歯の細菌が入り込み、中で虫歯になってしまいます。少しでも長持ちさせるためには定期的なメンテナンスやご自身でのケアが必要になってきます。
二つ目は「詰め物が大きく感じる」など削る量に関する質問です。
一番削る量が少ないのは、コンポジットレジンという歯科用の樹脂です。なぜ削る量が少ないかというと、歯と直接くっつかせることができるからです。金属やセラミックになってくると、セメントで固定する方法になります。割れにくくするためやしっかりとはまるような穴の形にしなくてはならず削る量が大きくなります。また二次的に虫歯になりやすい場所や傷みやすい場所をあえて修復物で覆うこともあるため、少し大きめに削ることもあります。
写真は金属の被せ物を入れるときに削った歯を型取りして、模型にしたものです。銀色になっている部分が滑らかになっていなかったり、適度な凹凸などがないと外れやすくなってしまいます。
また歯の構造上、表面のエナメル質は固く、虫歯は中の象牙質で広がりやすいです。そのため、見た目は黒い点でも中で広がっていることが多いため削る量が大きく感じます。
三つ目は「治療した歯がしみる」などの質問です。
歯の構造は表層から、エナメル質→象牙質→歯髄となっています。歯髄というのが歯の神経や血管が通っている場所であり、痛みを感じる組織です。表層のエナメル質は歯髄とはつながっておらず虫歯もこの範囲でとどまっていれば痛みを感じにくいです。しかし象牙質の中は細い管が無数に走っており、その管は象牙細管と呼ばれ、歯髄とつながっています。金属やセラミックを入れるような虫歯は象牙質まで達しており、虫歯の深さが深いほど歯髄までの距離も近くなり、刺激も伝わりやすくなります。特に金属などの場合は、熱の伝導性が良いため、冷たいものなどでしみやすくなる傾向にあります。
他にも治療後のしみる症状や痛みの原因になることはありますが、それらに関しては次に機会に書いていきたいと思います。
千種区たなか歯科クリニック
歯科医師 飯嶋晴弥
初めての歯医者さんっていつ頃から通えばいいの?
皆様こんにちは!
千種区たなか歯科クリニックの歯科衛生士の佐々木彩花です。
最近私の友人に赤ちゃんが生まれました。とってもとっても可愛いかったです。
さて、たなか歯科クリニックでもお父さん、お母さんが赤ちゃんを一緒に連れてきてくれたり、歯科検診に来てくれたりします。
赤ちゃんは生まれてからすくすく成長する中でなんでもいろんな初めての経験をお母さんと一緒にしていきます。では、初めて通う歯医者さんってどうでしょうか?
「うちの子はいつから歯科医院に通わせたらいいにかしら?」
「市の歯科検診では定期的にフッ素塗布を勧められたが塗ってもらえるのかな?どのくらいで塗ってもらえばいいのかな?」
「先生にお口をあーん、ちゃんとできるかな?」などなど・・・
赤ちゃんにとっての初めての歯医者さんは赤ちゃんよりも一緒に連れて来てくださるお父さん、お母さんの方がもしかしたらどうしたらよいか、上手に泣かずにできるかなどドキドキしているのかもしれませんね。
それでは、いつ頃から歯科医院に通わせたらよいかといいますと『前歯が生えてきたら』一度来てみてください。
個人差もありますが、下の前歯は生後6ヶ月くらいで、上の前歯が生後10ヶ月くらいで生えてくるといわれています。
ですから生後半年のお祝いのハーフバースデーを迎えてから一歳のお誕生日くらいに通わせるイメージでよいかと思います。
定期検診ではお口の中のチェックとご希望があればフッ素塗布ができます。
生えてきたばかりの歯にフッ素は効果的ですし、お口の中の状況をみて日常のアドバイスや磨き方のコツやアドバイスがとても参考になるかと思います。気になることや困っていることもご相談ください。
また、初めての歯医者さんで泣いてしまっても大丈夫です。(みんなそうですから!)
大人でもやっぱり苦手な方いらっしゃいますよね。小さな子にしても何をしているか理解できないうちは不安をより感じてしまうのかもしれません。
だだ、泣いてしまう子でも成長するうちに必ずできるようになっていきます。特に0歳から通っている子は大きくなってからも歯科医院を怖がる子は少ないんじゃないかと思います。むしろ通うのが大好きと言ってくれたりします。
当院ではキッズクラブもあり、ワクワク楽しみながら通えるような工夫もあります。
ぜひぜひ、お父さんやお母さんと一緒に定期検診にお越しいただけたらと思います。
スタッフ一同お待ちしております!!
千種区たなか歯科クリニック
歯科衛生士 佐々木彩花
肺炎は死因3位!
みなさんこんにちは(^^)♪
千種区のたなか歯科クリニック歯科衛生士の堀毛南実です。
4月ですがまだ朝晩は寒い日が続いていますね。
みなさんお花見にはいかれましたか?私は先日山崎川の桜を見に行ってきました。山崎川は千種区の平和公園内にある猫ヶ洞池などに源を発し、昭和区、瑞穂区、南区へと流れ、港区で名古屋港へ注ぐ。名古屋市瑞穂公園のある中流域までの川沿いには広範囲に渉って桜の木が植えられており、「山崎川四季の道」として日本さくら100選にも選ばれているそうです。
たくさんの方が川沿いを歩いており、とても賑わっていました。
橋の上から見る景色はとても綺麗でした。
さて、今回は「誤嚥性肺炎」につついてお話したいと思います。誤嚥性肺炎とは口腔内の食べ物や唾液などが気管に流入する誤嚥によって引き起こされる肺炎のことです。高齢者に多く見られ、要介護高齢者の場合は、不良な口腔衛生状態によって口腔内の微生物を不顕性誤嚥し、発症することが多いです。高齢者の死因の上位に肺炎があるが、そのうちの多くを占めると言われています。
全ての誤嚥が肺炎に繋がるわけではなく、誤嚥に引き続き肺炎が生じるかどうかは、侵襲と抵抗のバランスで決まります。侵襲が大きくなるか、もしくは抵抗が小さくなった時に誤嚥が肺炎へと繋がるのです。この場合の侵襲とは、誤嚥物の量、性質(気道への為害性)であり、抵抗とは、呼吸機能、免疫機能です。このバランスが肺炎発症へと繋がらないように口腔ケアや嚥下訓練を行うことが大切になります。
嚥下訓練として簡単にできることをご紹介しようと思います。
⑴マッサージ、ROM(可動域)訓練
① 唇、頬、舌
実際に触って見て硬い感覚があれば、それをほぐし、伸ばすようにマッサージをすると、口腔内の刺激は脳を活性化させるとも言われています。食事前の準備運動としての効果も期待できます。舌のマッサージは指が難しいときは歯ブラシを用いると良いです。舌の可動域の訓練は舌を左右に大きく口動かしたり前に出したりします。
② 頸
嚥下の筋肉は、頸の筋肉でもあり、頸のしなやかさは嚥下機能に大きく影響します。活動性の低下した高齢者では頸の可動域も著しく減少しており、肩を含めた頸部のマッサージが重要です。頸を下に向けたり、横に向けたりして、頸から肩にかけての背中を中心に行うと効果的です。
よかったら簡単にできることなので試してみてください(^^)
また口腔内を清潔に保つために口腔ケアも一緒にがんばっていきましょう!
千種区たなか歯科クリニック
歯科衛生士 堀毛南実