ダラダラ食べのリスクについて
こんにちは、名古屋市千種区たなか歯科クリニック歯科衛生士の関谷です。
もうすぐ年末ですね!当院は、12月28日~1月4日まで休診日となります。
また来年お会いできるのを楽しみにしております。
「少しずつなら大丈夫」「お菓子を長時間つまんでいるだけ」このようなダラダラ食べは実はお口の中にとって大きなリスクになることをご存じでしょうか。
その理由の一つが、お口の中のpHの変化にあります。
今回は、ダラダラ食べのリスクについてお話します!
ダラダラ食べとは、食事や間食を短時間で終えず、長時間にわたって食べ続ける習慣のことをいいます。特に、お菓子や甘い飲み物を少しずつ食べるケースが多く、気付かないうちに歯や歯茎に負担をかけています。
お口の中は通常㏗6.8~7.2程度の中性に保たれています。
しかし、食べ物や飲み物を口にするとお口の中の細菌が糖分を分解して酸を作り出し、お口の中は酸性に傾きます。
特に砂糖を含むお菓子や甘い飲み物では、㏗は5.5以下まで下がることがあります。
この㏗5.5は、歯の表面(エナメル質)が溶け始める「臨界㏗」と呼ばれる値です。
通常であれば、唾液の働きによって時間とともに㏗は中性に戻り、歯は再石灰化されます。
しかし、ダラダラ食べを続けると、酸性状態が長時間維持され歯が修復される時間がなくなります。
その結果、虫歯のリスクが大幅に高まり虫歯ができやすく、進行も早くなります。
食べかすが長時間口の中に残ると、細菌が増殖しやすくなります。
細菌は歯垢(プラーク)を形成し、歯茎に炎症を起こします。
これが続くと歯周病が進行し、歯茎の腫れや出血、口臭の原因になります。特に大人の方は虫歯よりも歯周病のリスクが高まるため注意が必要です。
ダラダラ食べを防ぐためには、食事と間食の時間をしっかり区切ることが大切です。
間食は時間を決め、短時間で終えるように意識しましょう!
また、間食後は水やお茶でうがいするだけでもお口の中の㏗を中性に戻す効果があります。すぐに歯磨きができない場合でも有効な方法です!
また、よく噛むことで唾液の分泌が促進され㏗の回復が早まります。就寝前のダラダラ食べは特に虫歯のリスクが高いため避けるようにしましょう。
一番大切なことは、食後は丁寧に歯磨きをすることです!
ダラダラ食べは、虫歯や歯周病、口臭などさまざまなお口のトラブルを引き起こします。
毎日のちょっとした意識でお口の健康は大きく変わります。
食べる時間を決める、食後は歯磨きをする、定期検診を受けることでお口の健康を守りましょう!

千種区たなか歯科クリニック 歯科衛生士関谷
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