医院ブログ

小児矯正と成人矯正

こんにちは!
名古屋市千種区たなか歯科クリニック歯科衛生士の関谷です。

みなさん矯正には、小児矯正と成人矯正があることはご存じですか?
今日は矯正についてお話します!

成人矯正は現状の骨格にあわせて歯を動かす矯正治療です。それに対して、小児矯正は将来的になるであろう骨格を予測し顎を広げる矯正治療です。

〇小児矯正について
小児矯正は、まだ成長途中の子供の歯並びや顎の発育をコントロールすることを目的としています。成長期に矯正治療を行うことで、土台となる顎の骨格自体を将来的に適切な歯並びへ促すための改善を行うことができます。そのため、小児期を終えてから歯列矯正が必要な場合でも抜歯をせずに矯正を行える骨格を獲得することできます。
小児矯正では、成長に合わせて歯並びを調整するための装置が使用されます。

〇成人矯正について
成人矯正は、成長がほぼ完了した大人の歯並びや、顎の問題を修正するために行われます。成人の歯は変動しにくいため成人矯正では、ワイヤーやブラッケットなど固定された装置が使用されることが一般的です。
歯並びの土台となる顎の骨格は定まってしまっているため、その範囲内で最適な歯並びを目指します。これにより歯の並ぶスペースが足りない場合があり、結果的に抜歯せざるを得ないこともあります。

〇矯正のメリット
矯正治療をすることで、歯並びを整えることができるので笑った時や外見の印象を向上させたり、歯並びの不正によって引き起こされる嚙み合わせの問題を改善することができます。また、歯並びが正しくないと歯磨きが難しくなり虫歯や歯周病のリスクが高まってしまいます。歯並びを整えることでお口の健康を維持することができます!

〇矯正中の歯磨きの仕方
矯正装置の周囲や、歯と装置の間にプラークや食べかすが残りやすくなります。
歯ブラシを45度の角度にして歯と歯茎の境目に当てて磨き、矯正装置の隙間やブラケットの上下にも歯ブラシを入れてしっかり磨くようにしましょう!
歯ブラシだけでは届きにくいところや装置の隙間には、フロスや歯間ブラシを使用して清掃することが大切です。
また、矯正中は歯磨きがしにくくなるため虫歯のリスクも高くなります。フッ素は歯を強くし虫歯の予防効果があるので、フッ素の含まれた歯磨き粉を使用してください!

当院では矯正の無料相談も行っているので、矯正を考えている方は是非相談してみて下さいね!

千種区たなか歯科クリニック 歯科衛生士関谷

虫歯予防

みなさんこんにちは!千種区たなか歯科クリニック歯科衛生士の川元です。2月になりましたがまだまだ寒い日が続きますね。体調の変化に気をつけてお過ごしください。

今回は虫歯予防についてお話します。虫歯予防には歯磨きは勿論ですがフッ素も効果的な事はご存知かと思います。それでは他に何があるのかお伝えしていきますね。

まず、虫歯予防法で大切なことは3つあります。
1つ目は虫歯菌を減らすことです。虫歯菌を減らすということはプラークを取り除くことです。つまり歯磨きです。プラークは虫歯菌が作るネバネバの物質(バイオフィルム)によって歯に付着します。この付着力はかなり強くうがいでは取り除けないため歯ブラシで擦りとる必要があります。歯磨きの主な目的は歯肉に近い部分のプラークを取り除くことです。その為歯と歯肉の境目に歯ブラシの毛先を当てて磨くことが大切になります。また磨くタイミングとしては「食事をしたらすぐ磨く」ということが基本です。しかし、何度も歯を磨くことは現実的に考えて難しいと思います。なので現実的に朝食後、昼食後、夕食後で十分だと思われます。特に就寝中は唾液の出る量も減り細菌が活動しやすくなり虫歯のリスクも高くなりやすいです。よって、寝る前はよく歯を磨いてお口の中の細菌を減らしておくことが大切です。
2つ目は細菌の活動を抑えることです。例えば食習慣ではよく噛むことです。よく噛むことによって唾液が多く分泌され口の中の汚れを洗い流すのに有効です。いつも柔らかい食べ物をあまり噛むことなく食べているとプラークが歯に付着したままで細菌が繁殖増殖することになります。よく噛んで食べること、そしてできれば噛みごたえのあるものを食べることは虫歯予防に効果的です。
また、おやつなど食べる時は砂糖ではなくキシリトール入のものがおすすめです。また歯の成分になるリン酸やカルシウムを含むガムも歯の再石灰化に有効です。
3つ目は歯を丈夫にする事です。歯を丈夫にする為に大切なのがフッ素です。普段お使いの歯磨剤や検診毎に塗布しているフッ素で歯をコーティングし丈夫にする事が大切になります。また、フッ素洗口液も使ってもらえるとより虫歯予防に効果的です。

さて、今回は虫歯予防についてお話させて頂きました。歯磨きや食習慣など日々の積み重ねで歯を守れるかどうかが決まります。虫歯予防していく為にも4ヶ月に1回の定期検診にも通っていただいて患者さん一人一人にあったブラッシング方法もお伝えしたいと思いますので磨き方でお困りのことがありましたらお気軽にお話下さい!

千種区たなか歯科クリニック歯科衛生士川元

お口の中の細菌について

皆さんこんにちは(^^)
千種区たなか歯科クリニック歯科衛生士の堀毛です。

今回は、口腔内の細菌についてお話ししたいと思います。口腔内には数多くの細菌が存在しており、一部は健康にとって重要な働きをする一方で、他の細菌は悪影響を及ぼすこともあります。

むし歯の病原菌としては、ミュータンス菌といわれるものがよく知られています。このミュータンス菌は、私達が食事やおやつなどで摂取する食べ物や飲み物に含まれる糖分を栄養にして増殖し、その際に菌の周囲にネバネバのグルカンというノリのような物質を放出します。これによって歯に強力に付着して、そこでたくさんの細菌の集合体が形成されます。これが増えて歯の表面の白い汚れとなったものが、プラークというものです。これらの細菌は、食事の糖分を利用して酸を生成し、歯のエナメル質を溶かしてしまいます。この酸の攻撃によって歯が弱くなり、虫歯が発生するのです。

また、歯周病菌は、歯周ポケットや歯と歯茎の間に入り込み、炎症や出血、歯茎の退縮を引き起こします。歯周病が進行すると、歯を支える骨が破壊され、最終的に歯を失うことになるかもしれません。歯周病菌のなかには、誤嚥により気管支から肺にたどり着くものもあり、高齢者の死亡原因でもある誤嚥性肺炎の原因となっています。歯周病菌のひとつP.g菌(Porphyromonas gingivalis)がもつ”ジンジパイン”というタンパク質分解酵素はアルツハイマー病悪化の引き金をもつ可能性が示唆されています。

口腔内の細菌は、個人の口腔状態や生活習慣によっても変わります。例えば、歯磨きやフロスの不十分なケア、食事の内容や喫煙などの習慣が口腔内細菌の増殖を促すことがあります。

ですが、心配しないでください!正しい口腔ケアと定期的な歯科検診によって、口腔内細菌の数やバランスを正常に保つことができます。定期的な歯石除去やプロフェッショナルなクリーニングは、口内細菌の増殖を抑え、歯や歯茎の健康を維持するのに役立ちます。

また、食事面でもバランスの取れた食事や砂糖摂取の制限、十分な水分摂取も口腔内細菌の管理に役立ちます。そして喫煙は、口腔内の細菌バランスを乱すだけでなく、口内炎などの口腔トラブルを引き起こすリスクも高めますので、避けることをおすすめします。

口腔内の細菌が正常なバランスを保つことは、口腔内の健康に直結します。定期的な歯科検診と適切な口腔ケアを心掛けることで、健康な口腔状態を保ち、細菌によるトラブルを最小限に抑えましょう。

千種区たなか歯科クリニック
歯科衛生士 堀毛南実

歯間ブラシやフロス使ってますか?

こんにちは!
名古屋市千種区たなか歯科クリニックの丸山です。

みなさん歯磨きの時間にデンタルフロスや歯間ブラシは使っていますか?
毎日使うのは面倒だなと思う方もいるのではないでしょうか。
お口のなかの細かい汚れを落とすだけでなく、口臭も除去できるので是非使ってほしいアイテムになります!

デンタルフロスは指巻きタイプや持ち手つきタイプがあります。歯に挟まったものを取り除いたり
歯と歯の隙間や歯と歯茎の隙間(歯周ポケット)の歯垢を除去したりすることができます。

歯と歯の隙間は汚れが多く残る場所なので、歯ブラシだけでは綺麗に取り除くことは難しく歯ブラシと一緒にデンタルフロスを使うことで歯と歯の間や歯肉溝内の歯垢を取り除くことができ、歯垢を除去して口臭も抑えることができます。

歯間ブラシは歯ブラシよりも小さく360度植毛されている小さなブラシです。
デンタルフロスと同様に歯と歯の隙間の汚れを取り除くための道具です。

L字型・I字型があり様々な隙間の大きさに対応できるようブラシ部分のサイズが複数あります。
どのサイズを使用したらいいか分からない時は歯科医師や歯科衛生士に相談するとご自身に合ったサイズを教えくれますので聞いてくださいね。

プラークが残りやすい場所は「歯と歯の間」と「歯の根元(歯周ポケット)」です。
歯の根元は年齢とともに歯茎が下がり、特に虫歯になりやすい場所です。

歯ブラシで一生懸命磨いても、残念ながら60%程度しか汚れが落ちず歯垢や食べかすが残ってしまいます。
この取り残した汚れをデンタルフロスや歯間ブラシを使って綺麗に取り除きましょう。

デンタルフロスや歯間ブラシは歯と歯の間に当ててゆっくりスライドさせながら隣り合った歯を
1本ずつ歯の側面に軽く押しつけるように動かしこすり取りましょう。
勢いよくいれると歯茎を傷つけてしまう場合があるので注意してください。

使い始めて数日は歯茎から出血する人が多くいます。
フロスに血がついている場合は歯周病の可能性があり、そのままにしておくと歯周病が進行してしまうかもしれません。
出血した部分はより丁寧に歯ブラシをあて毎日デンタルフロスと歯間ブラシをしましょう。
2週間ほど出血が続く場合は歯石がついていたり、歯周病へ進行したりしているかもしれないので歯科医院を受診してください。

デンタルフロスや歯間ブラシは正しく使い続ければ、むし歯や歯周病に早期に気づくことができ
口臭予防にも繋がります。まずは1日1回でもいいので寝る前の歯みがきの時間に取り入れてみてください(*^^*)

名古屋市千種区たなか歯科クリニック 丸山

CTでみる根尖病巣診断

こんにちは! 千種区たなか歯科クリニック 歯科医師の満田誠です。

歯科での病状診断において、難しいものの ひとつに 『歯の神経の疾患』 があります。 何故なら、“神経は 歯の内部にあるので、見た目でだけは病状が判断しにくい” からです。

例えば、“歯に穴があいていて痛い” などであれば、原因は「虫歯があるのかな?」と察しがつきます。 でも、「虫歯も無いように見えるけど、この辺りの歯が何となく痛い気がする。触ると、他の歯と違う感じもあるし…。」というケースもありますよね。
この場合は 『何が原因でこの症状を生じているのか?』 という事をまず調べて、それに応じた治療を進めていかなければなりません。

具体的な診断としては、
・歯周病の検査 …… 歯茎に炎症はないか? 歯槽骨は吸収していないか?
・レントゲン検査 …… 見た目で分からない虫歯・亀裂・根尖病巣はないか?
・打診痛      …… コンコン触ってみて、過度な敏感さが無いか?
・冷温熱痛    …… 温度に対して過敏ではないか?
・電気歯髄診   …… 神経が死んではいないか?
などを行い、その検査結果・反応から 痛みの原因を探っていきます。

ただ、それでも判断が難しいことが度々あるのです。
「色々調べてみたけど…。診査上は どうも歯の神経が炎症を起こしているか、死んでしまっている気がする…。 でも、歯の外見や レントゲン写真では 健全歯に思える…。 う~ん、削ってみたり、被せ物を外してみれば もっと良く分かるのだけれど、本当に健全歯だったら それをしてしまうのは勿体ないな……」、という状況。
そう、最初にお話しした 『歯の神経の疾患』 の疑いです。

この問題を 解決してくれる検査に “CT撮影による三次元的画像診断” があります。

ひとつの例をあげてみましょう。
この患者様は、上の奥歯に何となく違和感がありますが、外見上は歯に問題があるようにはみえません。
レントゲン写真は、これです。

画像上は 何となく歯根の周りに影があるように見えますが、はっきりしません。
そこで、CTを撮って 更に詳しく調べてみました。

お分かりになりますか? 三次元画像では、同歯の根尖に病巣があり、骨の吸収像がハッキリと認められます。
レントゲン写真は 二次元画像であり、歯や骨など様々な組織が重なり合って写った影絵であるため、 その画像診査だけでは判断できなかったことが、一目瞭然でわかります。

この様にCTは、実際に歯を削ったり、被せ物を除去しなくても、色々な情報をもたらしてくれます。
CT撮影は 保険外の自費診療となりますが、原因がはっきりしない症状や なかなか治りが悪い病状診断には 有効な検査方法となりますので、ご希望の方はDrやスタッフに ご相談ください。

千種区 たなか歯科クリニック
歯科医師 満田 誠

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