医院ブログ

歯石について

こんにちは、名古屋市千種区たなか歯科クリニック歯科衛生士の関谷です。
明けましておめでとうございます!今年も新しい一年が始まりましたね。今年もみなさんのお口の健康をサポートしていきます!
今日は歯石についてお話していきます。
歯の汚れはプラークと歯石の2種類に分けることができます。プラークは歯の表面や歯と歯茎の境目、歯と歯の間に付着している白いねばねばした塊をいいます。プラークは水に溶けにくく、歯にしっかりと付着しているためうがいなどでは簡単に落ちず、歯ブラシや歯間ブラシでなければ綺麗に落とすことができません。プラークには、口の中で繁殖した沢山の細菌が住み着いておりこの細菌の中に虫歯菌や歯周病菌の原因になる菌が生息しています。
歯石はプラークが唾液に含まれるリン酸やカルシウムと結びついて歯と歯の間や歯と歯茎の間で石灰化した硬い塊のことをいいます。歯石が付着すると歯茎が炎症を起こし腫れてきてしまいます。また、歯石の表面はザラザラしているため、その上にさらにプラークが付着しやすくなります。なので、歯石になる前のプラークの段階で正しい歯磨きの方法や歯間ブラシなどのセルフケアによって、しっかり取り除くことが大切です!また、歯石は歯肉より上の歯肉縁上歯石と歯肉より下の歯肉縁下歯石で分けることができます。歯肉縁上歯石は黄色みがかった白色で、クリーニングで比較的簡単に除去することができます。しかし、歯肉縁下歯石はプラークと血がついて固まって褐色や暗褐色で、歯肉縁下歯石よりも除去が難しくなります。

〇歯石がつかないようにするために
プラークをためないために普段のセルフケアが大切です。歯ブラシだけでは歯と歯の間は磨くことが出来ないので、歯ブラシをする前に歯と歯の間も、フロスや歯間ブラシを併用して磨いてくださいね!
下の前歯の裏側は大きい唾液腺の近くになるため歯石がつきやすくなります。
前歯の裏側は歯ブラシを縦にして、歯ブラシのかかとの部分で丁寧に磨いてくださいね。
当院のクリーニングでは、スケーラーと呼ばれる超音波の器具を使って歯石を落としていきます。歯茎が腫れていると、歯石を除去するときにお痛みを感じやすいので、お家での歯磨きも頑張ってください。また、歯石を長期間放置してしまうと、歯茎にも炎症が起きてしまうので4ヶ月に1回の定期検診に通ってメインテナンスしていきましょう!

千種区たなか歯科クリニック 歯科衛生士関谷

マウスウォッシュとデンタルリンスの違い

皆さんこんにちは!千種区たなか歯科クリニック、歯科衛生士の川元です。早いもので今年ももう終わりになります。来年も皆さんのお口の健康を守るお手伝いが出来るように頑張りますのでよろしくお願いします!

さて、今回はマウスウォッシュ、デンタルリンスの違いについてお話したいと思います。
マウスウォッシュとデンタルリンスは共に液体で出来ている製品ですが歯ブラシでのケアを行うか行わないかの違いがあります。
マウスウォッシュは口に含んですすぎ、吐き出します。
それに比べてデンタルリンスは歯ブラシで磨くことが必要になります。使用方法は製品に記載されていますが、例えば液体を口に含みすすいだあと歯ブラシでブラッシングする、口に液体を含んだままブラッシングをするなどです。また、『液体ハミガキ』『液体歯磨』と記載されているものもあります。

○マウスウォッシュ、デンタルリンスの効果的な使い方
就寝直前に使用する
寝ている間はお口の唾液分泌量が減り細菌が繁殖、増殖しやすくなります。なので、普段の歯磨きに加えて殺菌成分配合のマウスウォッシュやデンタルリンスを使用して細菌を増やさないことが口臭予防として効果的です。
妊娠中など歯磨きができない時にマウスウォッシュを使う
妊娠中につわりなどで口の中に歯ブラシを入れるのも難しい時はどうしてもお口の中が不衛生になりがちです。そういう時は気分の良い時に丁寧な歯磨きをして、歯磨きができない時はマウスウォッシュを使ってみるのも良いと思います。
○マウスウォッシュ、デンタルリンスの選び方
マウスウォッシュとデンタルリンスにも種類が沢山ありどれを選べばいいのか迷ってしまいますよね。そんな時のポイントをお伝えします。
1配合成分で選ぶ
マウスウォッシュやデンタルリンスを選ぶ時に自分の悩みにあった成分配合のものを選びましょう。
例えば、口臭が気になる→臭いを抑制する成分である塩化亜鉛配合のものを選ぶ
歯周病予防をしたい→抗炎症成分であるグリチルリチン酸やトラネキサムなどが配合されたものを選ぶ
歯の黄ばみが気になる→ポリリン酸ナトリウムなどは歯の着色汚れを落としたり付きにくくする効果があります
2アルコールの有無で選ぶ
マウスウォッシュにはアルコール成分の入ったものと入っていないものがあります。アルコール成分配合のものは爽快感があり使用後はお口の中がスッキリしますがぴりぴりとした刺激を感じる事があり苦手に思う方もいらっしゃるかもしれません。
そういった刺激が苦手な方やお子様はアルコール無配合のものがおすすめです。

また、虫歯予防でしたらフッ素洗口液の使用もおすすめです。使用方法はマウスウォッシュと同じでお口に液体を含んでもらい1分ほどすすいでもらいます。当院にもビーブランドというフッ素洗口液があります。ブクブクうがいのできる4歳頃のお子さんから大人の方まで使うことが出来るので是非、ご家族で使って虫歯予防をしていきましょう!

千種区たなか歯科クリニック歯科衛生士川元

逆流性食道炎と歯の関係について

こんにちは(^^)
千種区たなか歯科クリニック歯科衛生士の堀毛です。
今回のブログでは逆流性食道炎と歯の関係についてお話したいと思います。

逆流性食道炎は、胃酸や胃内容物が逆流して食道にダメージを与える病状ですが、これが歯の健康にも影響を与えることがあります。

逆流性食道炎は、大人だけでなく子供や高齢者など、さまざまな年齢層で見られます。主な症状は、胸焼けや胃もたれのような痛みや不快感です。他にも、咳、のどの違和感、吐き気、口の中の苦い味などが現れることもあります。

逆流性食道炎の原因には、食生活や生活習慣の乱れ、過度のストレス、過食や飲酒、喫煙などが挙げられます。また、妊娠や肥満、特定の薬物の使用、染色体異常などもリスク要因として考えられます。

逆流性食道炎の治療には、まず生活習慣の改善が重要です。食事の量を調節したり、食事の後に寝ることを避けるなどの対策が効果的です。また、薬物療法や手術なども考慮される場合もあるそうです。

予防のためには、健康的な食生活を心掛けることが重要です。食事の量を適切に抑え、脂肪分の高い食品や刺激物を控えることが望ましいです。また、ストレスや過労も逆流性食道炎の発症リスクを高めるため、十分な休養を心がけることも大切です。

そして逆流性食道炎による胃酸の逆流は、口腔内にも影響を与えます。胃酸は酸性の物質であり、口腔内に流れ込むと歯のエナメル質を溶かす可能性があります。特に、長期間にわたって胃酸と接触すると、歯の表面に溝やくすみが形成され、歯の感受性が増し、虫歯や歯周病のリスクも高まる可能性があります。

また、逆流性食道炎による胃酸の逆流は、口腔内の酸性環境を増加させるため、唾液の酸中和能力が低下することがあります。唾液は口腔内の酸を中和し、口腔内のpHバランスを調整する役割を果たしています。しかし、胃酸の逆流によって酸性環境が増えると、唾液の中和能力が低下し、口腔内の酸性環境が維持されることになります。この状態が長期間続くと、歯のエナメル質がより弱くなり、歯の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。

さらに、逆流性食道炎による胃酸の逆流は、口腔内の菌叢にも影響を与えます。口腔内には多くの細菌が存在し、これらの細菌が歯の表面に付着し、プラークと呼ばれる歯垢が形成されます。逆流性食道炎による胃酸の逆流は、これらの細菌のバランスを崩し、悪玉菌の増殖を促します。悪玉菌の増殖は、虫歯や歯周病の原因になる可能性があります。

逆流性食道炎と歯の関係を考えると、逆流性食道炎の治療や症状緩和が重要です。まずは、食事療法や生活習慣の改善があります。例えば、胃酸の分泌を抑える医薬品の使用や、食事の内容や摂取方法の見直し、ストレスの軽減などが有効です。また、歯科医院での歯の定期検診やクリーニングも重要です。定期的な検診によって、歯の健康状態を監視し、早期に問題を発見して対処することができます。

逆流性食道炎は、病院での適切な診断と治療により改善することができます。症状が続く場合や、痛みが激しい場合は、早めに歯科医院を受診することをおすすめします。ご自身の健康を守るためにも、適切なケアと予防策を心がけましょう。

千種区たなか歯科クリニック
歯科衛生士 堀毛南実

歯がザラザラしてる?

こんにちは!
名古屋市千種区たなか歯科クリニックの丸山です。

もうあっという間に12月ですね!少し早いけど良いお年を~と
あいさつすることも増えました☆
風邪をひかないよう温かくして過ごしてくださいね(*^_^*)

みなさん歯を舌で触った時にザラザラするとかんじたことはありませんか?
そのザラザラを放置しておくと危険かもしれません!

歯の表面がザラザラする原因とは
・歯垢(プラーク)、歯石がついている。
・歯の表面に傷がある。
・歯が欠けている。

歯垢(プラーク)・歯石がついている
歯垢は歯磨きの時に磨き残しがあると、歯の表面に付着するヌルヌルした物です。
この歯垢には細菌がたくさん繁殖しているのでむし歯や歯周病を引き起こす原因となり要注意です。
磨き残しがあるとザラザラとした感じが舌で触ると分かるのでしっかりと歯磨きすることが大切です。

歯石は歯垢が長時間、付着したままになると唾液により石灰化され硬くなった物です。
歯石は歯磨きでは落とすことが出来ませんので歯科医院でクリーニングが必要になります。

・歯の表面に傷がある
歯の表面に亀裂が入っているとザラザラと感じます。
強い圧力がかかったり、歯の表面の汚れを落とそうとして研磨剤が入っている歯磨き粉で強く継続的に
磨いたりすると傷がついてしまうことがあります。歯ブラシは優しくあてて、丁寧に磨きましょう。

・歯が欠けている
何らかの圧力で歯が欠けたり、虫歯によって小さな穴が開いたりしているとザラザラした感じになります。
初期のむし歯は削る量も少なく済むので早めに歯科医院で治療することをお勧めします。

同じ様にザラザラと感じる場合でも予防や改善方法は異なります。
誤った対処方法をしてしまう虫歯が悪化していく可能性もあるので注意が必要です。
原因は何なのか判断して、適切な対応をしていきましょう。

・頑張って歯磨きをしても歯ブラシが届かない場所や少しの磨き残しにより歯石が付着してしまいます。
普段の歯磨きと並行して定期的に歯科医院でクリーニングを受けましょう。

・歯の欠けは大きさにより変わってきますが、尖っている箇所を丸めるか
ひどく欠けている場合は欠けている箇所を補う必要があります。歯科医院へ行きましょう。

歯がザラザラする原因は様々ですが理由を突き止めて改善することが
大切なので舌で触ってザラザラすると感じたら早めに歯科医院を受診しましょう(^^)/

当院もクリスマス仕様に可愛くなっているので是非ご来院の際は
どんな飾りつけがしてあるのか見てくださいね~!

名古屋市千種区たなか歯科クリニック 丸山

CO(シーオー)を、虫歯にさせない!

こんにちは! 千種区たなか歯科クリニック 歯科医師の 満田 誠です。

ところで、歯医者さんでの定期健診の時に、「CO(シーオー)」という言葉を耳にしたことがありませんか? COとは、歯科専門用語の略語で“Caries Obsevation”の頭文字をとったもの。日本語で言えば“要経過観察歯”となります。
虫歯は、その進行具合によってC1~C4に分けられ、COはその前の“0(ゼロ)”とも解釈できる初期段階です。

虫歯は、歯にいきなり穴が開いてしまうわけではありません。
まず虫歯の原因菌が歯に付着して 歯垢(プラーク)を作り、食物含まれる糖質を使って生み出された酸によって 歯の成分であるカルシウムやリンが溶け出す現象である 『脱灰』 が始まり、内部がスカスカの状態となってしまって やがて穴があいてしまうのです。

でも、この “穴が開く一歩手前” の段階であれば、削らずに自ら修復が可能なんです!
それが 『再石灰化』 という、唾液が持つ素晴らしい自然治癒メカニズム。
脱灰が進行しても、アルカリ性である唾液が 細菌の作り出した酸を中和して洗い流したり、唾液が歯の表層から失われたカルシウムやリンを補給して 結晶を新しく形成し、元の健康な状態に戻す現象です。

再石灰化を促進するためには、気をつけなければならない事があります。
何よりも、歯垢をブラッシングなどできれいに落とすこと。酸を生み出す歯垢が歯の表面に付着し続けていたら、常に歯が溶けていってしまいますよね。
そして、唾液が充分に潤って 歯の表面に接触するようにしておくこと.
また、フッ素を配合した歯みがき剤をうまく使用することなども大切です。フッ素には、「酸の産生を抑制する」「歯質を強化する」「再石灰化を促進する」能力があります。

なお、脱灰と再石灰化は 食事をする度に私たちのお口の中で繰り返し起っている現象であるため、私たちの生活(特に食生活)に大きく左右されます。
前述のように、歯の表面は食後には酸性の脱灰の領域に入ります。その後、唾液の緩衝作用により再石灰化の領域に戻ります。間食などの少ない、規則正しい食生活ですと、脱灰と再石灰化とのバランスがとれ、むし歯になりにくい環境が守れます。しかし不規則にダラダラと食べたり飲んだりする食生活では、再石灰化に比べて脱灰の時間がほぼ同じ、あるいは長くなってしまうので、むし歯が発生しやすい状態になります。

よって、セルフコントロールやメンテナンスが上手くいっていれば、COは再石灰化によって修復できるという事になります。

COは痛みなどの自覚症状がなく、見た目も健全歯とほとんど変わりません。見た目では、よーく見ると 歯の表層が白濁していたり、茶色っぽくなっていることが多いです。レントゲン撮影してみると、歯の内部で一部密度が低いため 小さな黒い影として写ります。
そこまで判別できるようなCOだと、しっかり修復されるまでには 半年から1年程かかると言われています。きちんと虫歯に進行せずに治っていっているか、定期健診の時にチェックしましょう♪

千種区 たなか歯科クリニック
歯科医師 満田 誠

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