歯磨き剤をもっと知ろう!

歯磨き剤をもっと知ろう!

千種区のみなさんこんにちは、たなか歯科クリニックの長谷川です。
今回は皆さんが毎日の歯磨きで使用する歯磨き剤について詳しくみていこうと思います。
毎日使ってはいるものの自分にあっているの?有名な会社の製品だけど本当に安全なものなの?そんな疑問が解消できたら幸いです。
まず、歯磨き剤は人の体に使用されるため医薬品医療機器等法という法律で正しい使用法や適切な品質を保つように規制されています。一般市販されている歯磨き剤は、“医薬品” “医薬部外品” “化粧品” に分類されます。
歯磨き粉の基本的な成分は、歯の汚れを落とし表面を綺麗にする清掃剤(研磨剤)、細かな泡立ちによって汚れを取りやすくする発泡剤、香りや味のつく香味剤など“機能成分”とよばれているものや、歯磨き剤を安定したペーストなどん製品に仕上げるために配合される“製剤化成分“など使い心地に直接関連するものになっています。
これらの成分以外に製品によっては様々な薬効を期待した“薬用成分”と呼ばれる有効成分が含まれています。医薬部外品というのは、この薬用成分が含まれているもののことを指し、多くの歯磨き剤が医薬部外品に相当します。また、薬用成分が入っていない製品は化粧品扱いになりますが化粧品とは記載されていないことがほとんどです。
つまり、薬用の文字が書かれている製品は医薬部外品になり、承認基準を満たした成分が必ず定められた濃度で配合されています。虫歯予防でよく知られているフッ素も薬用成分ですのでフッ素入りの歯磨き剤は、医薬部外品ということになります。薬用の歯磨き剤は、フッ素、殺菌剤、抗炎症剤など各種の薬用成分を配合することで、化粧品の歯磨き剤にはない効能・効果で虫歯や歯周病を予防することを目的としています。厚生労働省の承認基準によると、薬用歯磨き剤のうちブラッシングと合わせて使用されるものの効能・効果は次の11通りだそうです。

1.歯周炎(歯槽膿漏)の予防
2.歯肉炎の予防
3.歯石の沈着を防ぐ
4.虫歯の発生および進行の予防
5.口臭の防止
6.タバコのやに除去
7.歯がしみるのを防ぐ
8.歯を白くする
9.口内を浄化する
10.口内を爽快にする
11.虫歯を防ぐ

1〜7の効能・効果があるとうたう歯磨き剤には定められた薬用成分を、必要な濃度分必ず配合することになっています。なお、この承認基準以外にもメーカーが個別に国の許可を受けた薬用成分もあります。
このほか“第3類医薬品”に分類されている歯磨き剤があります。これは副作用の可能性が比較的低い医薬品で、購入時に説明を受ける必要はありません。ただし治療薬に相当するため歯磨きの時に使う製品でもお薬と同じく使用法などが記された説明書がついています。主に、歯肉炎、歯周炎、歯槽膿漏などの症状の緩和を目的とする製品で基本的には歯科医院での治療が必要な状態が対象になっています。
皆さんも自分のお口のなかの状況をよく知って、ご自身にあった歯磨き剤を選ぶ手がかりとして配合されている薬用成分に注目してみてください!

はじめての歯磨きはいつから?

千種区の皆様、こんにちは!
千種区たなか歯科クリニック歯科衛生士の佐々木彩花です。
さて、生まれてからはじめての歯磨きはいつ頃からやったら良いのか?
気になったり実際に迷ってはいませんか?
答えは、歯磨きは歯が生え始めたら!です。

大多数の赤ちゃんは、生後6~11カ月くらいに乳歯が生え始めます。将来、美しい永久歯を手に入れるためにも、生え始めた頃からしっかりと乳歯ケアをすることが大切です。
しかし、赤ちゃんに乳歯が生え始めて間もないうちは、歯磨きを始めたくても、赤ちゃんが嫌がり、うまくいかないことがほとんどでしょう。そもそも生え始めたばかりの乳歯に歯磨きは本当に必要なのでしょうか? 赤ちゃんの歯磨きはいつから、どのように進めるべきなのか段階を追って解説します。

赤ちゃんの歯と口内のケアは「ガーゼ磨き」から始めます。ガーゼ磨きは、乳歯が生える前から始めるのが理想です。ほとんどの家庭では乳歯がうっすら見えだした頃からガーゼ磨きを始めることが多いようです。離乳食後や授乳後、就寝前をタイミングとして1日に5~6回程度行ってあげてください。ガーゼ磨きには、ぬるま湯で湿らせたガーゼを人さし指に巻き付けて、歯の表と裏を撫でるように拭いていきます。
そして慣れてきたらいよいよ歯ブラシにチェンジします。
初めは赤ちゃんの口に少し歯ブラシを入れる程度で構いません。それから乳歯に歯ブラシを当てたり、ササッと磨いたりといった工程を経て、少しずつ歯ブラシに慣れていけるとよいでしょう。しっかり磨けるようになるのが目標です。奥歯が生えてくる頃には一本あたり5秒くらいは当てて磨けるのが目安にしてください。

ここで嫌がらないためのコツですが!優しく手早くやってあげることです。
ほとんどの赤ちゃんは、口の中を長時間触られるのが嫌いです。仕上げ磨きは手早く行いましょう。
赤ちゃんを膝の上に寝かせ頭を固定し、ペンをつまむくらいの力加減で歯ブラシを持つのが理想です。磨くというより、歯ブラシを歯に当てて震わせるようなイメージで歯ブラシを前後左右に動かします。
また、赤ちゃんの口の中はとてもデリケートです。仕上げ磨きはソフトに行いましょう。赤ちゃんの上唇の裏側には小帯という粘膜のヒダがあります。歯磨きの際に歯ブラシが当たると痛みを感じるので注意しましょう。

※小帯↓

赤ちゃんの口や歯は大人が思う以上にデリケートです。赤ちゃんが苦痛を感じるような大きさや硬さの歯ブラシで歯磨きをすると、口の中を傷付けかねませし、歯磨きに苦手意識を持つ原因にもなるでしょう。できるだけ小さいヘッドで、毛先が柔らかい物を選べば、赤ちゃんの小さな口の中でも小回りが利き、磨きやすいです。

ピンクの歯茎から可愛らしい乳歯が顔を出したら、赤ちゃんの口と歯のケアを始めましょう。ガーゼ磨きから始めて、赤ちゃんの成長に合わせて歯ブラシを使い始めるのがおすすめの流れです。
ぜひ、赤ちゃんと楽しく歯磨きタイムをお過ごしくださいませ!

たなか歯科クリニック 佐々木彩花

シーラントは入れて終わりではありません!

こんにちは千種区たなか歯科クリニック歯科衛生士の堀毛です。
今日から11月がスタートですね。秋も一段と深まり、日だまり恋しい季節となってきました。皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。
私が通勤する道には銀杏の木がたくさん並んでいてだんだんと紅葉がきれいになってきました。通勤時間の朝夕はとても寒気が身にしみるようになりました。
みなさんも寒さ対策をしっかりして体調には気をつけてくださいね(^^)♪

今回のブログではシーラントについてお話しさせていただこうと思います。
生えはじめの歯の深い溝を物理的に封鎖する予防処置をシーラントと呼びます。正式には「フィッシャーシーラント」といいます。Fissure(亀裂や溝)seai(封鎖)ant(するもの)というのが名前の由来です。
溝の形は十人十色で、とても深くなっている人もいれば、すこし凹んでいるだけの人もいます。溝が浅いタイプの方は歯ブラシが十分届くためシーラントは不要です。溝が深いのは奥歯だけでなく上の前歯の裏側の溝が深い方もいます。

溝の深い部分にはブラシの毛先が届かないため食べかすや細菌が入り込まないようにシーラントをしておけると虫歯になることをさけることができます。虫歯になったところを削ってレジンで詰めるのと違い、虫歯になる前からなりそうなところをふさいでおくため歯を削らなくてすみます。シーラントは歯を削らないでできる予防処置です。いまの子どもたちに虫歯が減ってきているのもひとつはこのシーラントのおかげだと思います。
しかしシーラントは入れて終わりではありません。歯の詰め物をいれた時と同じように、その後の経過をみていく必要があります。シーラントは噛んでいるうちに一部がはがれ落ちたりすることがあり、そのままにしておくとプラークがたまりそこが虫歯になることがあります。そのため定期検診でチェックしていく必要があり、はがれ落ちてきている場合はシーラントを補充していきます。
またシーラントは溝の部分だけになるので「シーラントしたから虫歯にはもうならないから安心!」というものではありません。歯と歯のあいだにできる虫歯は非常に多いです。そのためフロスをしっかり行う必要があります。またフッ素も併用していくと予防効果がたかまります。
そしてシーラントは12歳臼歯にも溝が深いことが多いため必要となることが多いです。12歳臼歯は個人差はありますが中学1〜2年生のころに生えてきます。中学生になると部活動や勉強が忙しく歯医者の受診が極端に減ってきてしまいます。そのため1番奥の歯が虫歯にやられてきてしまう方が多いです。ぜひ続けて検診の受診をして、必要な時にシーラントをして虫歯を予防していきましょう♪
シーラントは乳歯からできるので小さいころから一緒に予防に取り組んでいきましょう(^^)

千種区たなか歯科クリニック
歯科衛生士 堀毛南実

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