歯ブラシではみがけない場所

歯ブラシではみがけない場所

みなさん、こんにちは!3月になり少しずつ気温も上がってきましたが、まだまだ肌寒く感じる季節ですね。
みなさんはいかがお過ごしでしょうか。

さて、今日は「歯ブラシではみがけない場所」のお話をしたいと思いますが、お口の中で歯ブラシではみがけない場所はどこだと思いますか?

答えは、“歯と歯のあいだ“と”歯の根元まわり“です。
この2箇所が歯ブラシではみがけない場所と言われています。

具体的に歯と歯のあいだというのは、歯と歯が接している場所です。このような場所をコンタクトポイントとも言いますが、この場所は歯ブラシの毛先が入らなくても細菌は入り込むことができ、プラークとなって虫歯を起こしやすいポイントです。

そして歯の根元まわりは、歯の生え際のところです。歯と歯の境目とも言うでしょうか。歯ブラシが当たりにくいため、プラークが溜まりやすく歯周病の原因になりやすいと言われています。

このように歯ブラシでみがきにくい場所はプラークが残りやすく、そのままにしておくと虫歯や歯周病になりやすいということが分かりますね。

最近では歯みがきは1日2回、いや3回以上しているかたも増えてきました。ですが、どんなに上手にみがけるかたでも歯ブラシ1本でお口の中を清潔に保つことは不可能です。

デンタルフロスや歯間ブラシを日常的に利用しているかたはまだ少ないように感じますが、歯ブラシではみがけない場所をみがくにはデンタルフロスや歯間ブラシが欠かせません。

実際にどのように使用するかというと、コンタクトポイントの清掃は、フロスを歯と歯のあいだに通せばOKです。フロスの糸をのこぎりを引くように斜めにスライドをさせながら挿入します。スライドさせることで摩擦が減って挿入しやすくなります。挿入したフロスは糸を歯の根元まわりまで沿わせることで歯の側面全体をキレイにすることができます。

続いて歯間ブラシは歯と歯のすき間から挿入してお掃除をします。挿入して何回か前後に動かして歯の側面のプラークを落とすとキレイになってきます。
歯間ブラシのポイントは挿入角度です。
誤った角度で挿入してしまうと、歯茎に歯間ブラシが刺さって痛くなってしまうので、すき間から真横に挿入するのがポイントです。

正しい使いかたができるとより清掃効果が生まれますので。担当歯科衛生士にご相談ください。お一人おひとりに合った清掃道具をご提案させていただきます。

千種区 たなか歯科クリニック 歯科衛生士 福田

子供と大人の虫歯治療

 皆さんこんにちは!千種区にあります、たなか歯科クリニック歯科医師の木方です。
今年は寒いですね。雪も多く降りますし、体調を崩さないように暖かくして過ごしてくださいね。

 さて今日は、虫歯が見つかってしまった時の対応方法について、書いていこうと思います。まずは、乳歯の場合について書いていきます。小さい虫歯やもうすぐ抜けそうな乳歯の場合様子を見る事があります。年齢的にまだ治療が難しい場合は、虫歯のところに高濃度のフッ素を塗り、虫歯の進行を抑制し経過を見ます。治療が行える場合は虫歯を取り除き、レジンを詰めます。しかし、乳歯の場合神経までの距離が近いのと永久歯に比べて、虫歯の進行が早いため、神経までやられてしまっている場合が少なくありません。その場合は、神経の治療を行い、削ったところをレジンで封鎖したり、乳歯用の金属冠を装着したりします。さらに虫歯が進行してしまっている場合は、乳歯を抜歯することになります。抜歯後は永久歯の位置により対応が変わります。もう少しで生えてきそうな場合は様子をみますがそうでない場合は、そのままだと歯が動いてきてしまい、永久歯の生えるスペースがなくなってしまう場合は、バンドループや小児用義歯などスペースを保つための装置を使います。

 次に永久歯の虫歯治療について書いていきます。虫歯になりかけの状態や小さすぎて削る量の方が多い場合は様子を見ます。神経まで虫歯がいっていない場合は削った後、レジンや被せ物で治します。レジンの場合、強度が高くはない為、虫歯の範囲が広くレジンではかけてしまう場合や歯と歯との間をレジンでしっかりと作れない場合はインレーやクラウンになります。インレーやクラウンは型取りが必要になってくるため治療回数が何回かかかります。虫歯が神経に近く、内部の神経がまだ、生きている場合は、神経を保護する材料を置いてから、上記のような治療を行います。中の神経が失活と言って、力を失ってしまっている状態や炎症を起こしてしまっている場合は、神経の治療が必要になってきます。根っこの中を綺麗にして、中に薬を入れた後は、歯に土台を立てて被せ物を作る必要があります。
 さらに虫歯が進行しており、歯の保存が困難な場合は、抜歯となります。抜歯後はブリッジや入れ歯、インプラントなどの選択肢から最善の方法を選択して、治療を進めていきます。

今回は虫歯治療について書かせていただきました。虫歯の治療は歯医者での治療の中で頻度がかなり高いものになるので経験されている方も多いと思います。
何か疑問等あればお気軽にご相談ください。

名古屋市千種区覚王山通 医療法人TDCたなか歯科クリニック 歯科医師 木方 奨

歯ブラシだけで終わらないで!

千種区の皆さん、こんにちは。
皆さんは歯磨きの際になにを使っていますか?
歯ブラシだけでおわっていませんか?
歯ブラシだけでは十分に磨けません。
フロスや歯間ブラシを併用することが必要です。
矯正をしている方や歯並びに困っている人は頑張って磨いてもどうしても磨きにくいと困っていませんか?
そういう人にはぜひタフトブラシを使っていただきたいです。
そこで今回はそんなタフトブラシについてお話ししていきます。

<どんなところにおすすめ?>
①広がった歯と歯の隙間
 歯茎が下がって、歯と歯の隙間が広がっている場所は、普通の歯ブラシではよく磨けません。
 また歯を抜いて隙間ができた部分にも効果的です。
 本当はそうした隙間は入れ歯やインプラント、矯正治療などで隙間を埋めるのが望ましいのですが、難しい場合はより丁寧なセルフケアが大切です。
 
②歯が重なっているところ
 歯並びに乱れがあり、歯が引っ込んでいたり、重なっていたりする部分は、普通の歯ブラシではどうしても届きません。
 小さいヘッドがピンポイントで当たるようになります。

③歯の根元が見えている場所
 歯茎がさがって、歯の根(根面)が見えてしまっている場所は、虫歯になりやすいところです。
 歯周病の治療後、歯茎が下がると奥歯の根が見えてきます。
 奥歯の根には分かれ目(分岐部)があるのですが、そこはプラークの残りやすい部分です。
 少しでもプラークが残っていると虫歯になってしまいます。

④一番奥の歯の裏側
 一番奥に生えている歯の裏側、特に上側の最も奥の裏側は磨き残しの多い場所です。
 見えない場所だからこそより念入りにみがくことが必要です。

⑤生えかけの奥歯
 歯の高さというのは全て同じではありません。
 特にお子様の生え変わりの時期は特に磨きにくく、汚れが残りやすいです。
 仕上げ磨きの際にタフトブラシを使用してあげましょう。

<使い方のポイント>
①持ち方は鉛筆と同じ持ち方がおすすめ。
 これは歯ブラシの時も同じです。
 鉛筆と同じ持ち方にすることで、力加減ができ、細かい動きも可能になります。
 
②密着させて揺り動かす。
 磨きたいところにぴったりと密着させて優しく動かします。
 小さな円を書きながら動かすことでよごれを吸い上げてくれます。

③みがく時はかがみを見ながら行う。
 タフトブラシはヘッドが小さい分、手の感覚だけでは磨きたいところに当てるのが難しいです。
 鏡を見ながら角度などを確認しながら磨きましょう。

当院には「プラウト」というタフトブラシを販売しています。
これは三角形のブラシヘッドとカーブしたネックをしているのが特徴です。
また毛の量も多く柔らかいので汚れを絡めとることができます。
気になる方はぜひスタッフまで!

たなか歯科クリニック 歯科衛生士 常川 怜奈

タバコと歯科の関係性

千種区覚王山の皆さん、こんにちは。たなか歯科クリニックの長谷川です。
今回はタバコと歯科の関係についてお話ししていこうと思います。
以前、喫煙者の友人に“タバコって直接歯と関係があるわけではないでしょ?”と言われて驚きました。喫煙をすると肺に悪いことは多くの方が知っていると思いますが、そのほかに細菌に壊された組織を直す力が弱まる、細菌からからだを守る免疫機能が低下する、血液循環が悪くなり組織へ十分に栄養や酸素が届かない、歯茎や歯を支えている組織や骨が破壊されやすい、酸素が苦手な歯周病菌がパワーアップするなどの歯における弊害も認められています。タバコの害と歯科の関係性では“歯周病が悪化しやすく、見逃しやすい”ということは是非知っておいていただきたいです。喫煙者の方は、プラーク(細菌のかたまり)が多いのに対し、腫れや出血が起こりにくいため自分で歯磨きをしていてもなかなか気がつきにくいです。そして、進行してから歯周病になっていることに気づき、歯を残すために一生懸命治療しても、タバコを吸っていない人に比べると残りにくいというのが現状です。歯周病を治すために、プラークまみれの歯石を除去したり、歯周外科と呼ばれる歯茎を切開して歯周ポケットの奥深くに入り込んだプラークを徹底的に除去する治療法を行ったり、治療後に再発しないようにメンテナンスをしても現喫煙者の場合は、非喫煙者にくらべて半分程度の効果しかあがりません。
歯周病になってしまう大きな要因として、タバコを吸うと血流が悪くなり、そのことで組織に栄養や酸素の修復がうまく届かないことがあげられます。これに加え、タバコの有害物質で歯周病菌などの酸素が苦手な細菌が元気になり、増殖しやすいこともわかってきました。この理由として、血中の酸素不足によって歯茎の中も酸素不足になり、歯周病菌にとって住みやすい環境ができあがるからだと考えられています。
つまりどれだけ歯医者さんに頑張って通っても、どれだけ毎日キレイに歯磨きをしてもタバコをやめない限り残念ながらいつまでも歯周病は繰り返されていくと言えるでしょう。
今回はあまり知られていないタバコと歯科の関係についてお話ししました。実際にタバコを吸っている人は歯周病が10年早く進行すると言われています。さらに歯茎への着色や口腔ガンへのリスクも懸念されています。自分は紙ではなく電子タバコだから大丈夫と思った方!油断は禁物ですよ!次回は電子タバコのリスクについてもお話しします。

ホワイトニングで歯が痛むことは無いの?

千種区の皆様こんにちは!
千種区たなか歯科クリニック歯科衛生士の佐々木彩花です。

マスク中にホワイトニングをしたい!と言ったニーズが少しずつ増えていると思います。
ホワイトニングはブリーチ(漂白)とも云い、歯に染み込んだ色素を抜くことで白くしています。そんななか「歯が傷みそうで心配」といった声を聞くことも少なくありません。では、実際にホワイトニングで歯は傷むのでしょうか?
ホワイトニングにはオフィスホワイトニングとホームホワイトニングと2種類あります。その名の通り、オフィスホワイトニングは歯科医院で行うもの、ホームホワイトニングは自宅で行うものです。
ホームホワイトニングはマウスピースを作って、ホワイトニング薬を入れて装着します。マウスピースに覆われているので唾液に邪魔されず、ジェルが歯の表面に触れ続けます。
当院で行うホワイトニングはホームホワイトニングです。

ホームホワイトニングもオフィスホワイトニングも酸性の程度が違えども同じ薬を使います。メーカー指示通りの使用方法で歯が傷むことはありませんが、知覚過敏などの症状が出ることはあります。
なぜ歯が傷まないのに歯がしみるのでしょう??
理由として5つほど考えられます。
1.虫歯がある 虫歯からホワイトニング薬が染み込むと痛みが出ます
2.元々知覚過敏がある 知覚過敏がある歯に刺激を加えた場合はしみることがあります
3.酸性の食事 柑橘系の果物、お酢、炭酸飲料など酸性のものはしみる場合があります
4.歯茎に傷がついている 歯茎に傷があれば傷口がしみます
5.表面の歯を通り越して内部の神経(歯髄)にダメージが加わった場合

1~4は対応可能です。虫歯の治療、休み休み行う、酸性のものを避ける、傷が治るまで休憩など。5についてはオフィスホワイトニングで高濃度、光のエネルギーが強く長時間行った場合が多いようです。この場合は「いつまで経ってもしみる感じが治らない」という訴えを聞きます。歯髄が知覚過敏の状態を超えて悪化し、慢性炎症を起こして治らない状態になっていることもあります。施術中でも痛みがあれば決して我慢せずに担当者に伝えましょう。

ホワイトニングにご興味がありましたらお気軽にご相談、お声かけください!

千種区たなか歯科クリニック佐々木彩花

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