むし歯などで早く乳歯を失ってしまったらどうしたらいいの?

むし歯などで早く乳歯を失ってしまったらどうしたらいいの?

こんにちは!名古屋市千種区 たなか歯科クリニック歯科医師の島田実果です。
みなさんは「保隙装置」って聞いたことありますか?
例えばむし歯や外傷などで乳歯を失ってしまった時に、抜けたままで放置しておくと隣の歯がスペースに合わせて倒れてきてしまいます。そうなると、大人の歯がはえてくるスペースがなくなり、なかなかはえてこなくなり歯並びに影響してきてしまいます。

保隙装置とは、早期に乳歯がなくなってしまったスペースを確保し、大人の歯がまっすぐスペースに合わせてはえてこれるようにする装置です。

上の写真は「バンドループ」という保隙装置で歯にバンドを巻き、そこにループを取り付けます。
ループ部分でスペースを確保します。

バンドループ以外にも保隙装置は色々あります。

◯ クラウンループ
失ってしまった乳歯の隣の歯に冠をかぶせてループでスペースを確保します。

◯ リンガルアーチ
下の左右の6才臼歯にバンドを取り付けてそこから歯の内側にアーチ状の金属線が入ることにより、6歳臼歯がスペースがあいている手前の方に移動してこないようにします。

◯ Nanceのホールディングアーチ
リンガルアーチと同じような形ですが、上顎につけるものになります。

◯可撤保隙装置
前歯や2本以上の奥の乳歯がなくなってしまったときに使う取り外しのできる入れ歯です。前歯の見た目の回復だったり、多く歯を早く失ってしまったときに応用できます。
ただ取り外しできる反面、使ってもらえるようにお子さんの協力が得られないと、効果が不確実になってしまいます。また装置の清掃が不十分だと、装置が接している歯にむし歯ができやすくなってしまいます。また慎重に扱わないと落として破損してしまうこともあります。

保隙装置を使用するにあたって気をつけなければいけないポイントがいくつかあります。

装置の周りには汚れがたまりやすく、歯磨きがしづらくなります。なので定期的に歯科医院でメンテナンスに来ていただき、むし歯や歯ぐきの炎症になってないかチェックする必要があります。
また、まれですがかたいもの、粘着性のある食べ物などで装置が外れてしまうこともあるのでその時は必ず歯科医院でつけ直してもらいましょう。
保隙装置は矯正装置ではないので、今の歯並びは改善しません。大人の歯が見えてきたら歯科医院ですぐ取り外してもらいましょう。

将来の歯並びのことを考えて早めに予防していくことが大切なので一度当院にご相談下さいね。

千種区 たなか歯科クリニック
歯科医師 島田実果

人間の歯と猫の歯は似てる?似てない?

千種区の皆様こんにちは!
千種区たなか歯科クリニック歯科衛生士の佐々木彩花です!
ここ数日はすっかり暖かくなりましたね!
4月になり新生活を迎えている方も多いのではないかと思います。
さて千種区の皆さん、人の大人の歯って何本か知っていますか? 答えは乳歯だと20本、永久歯だと32本です。では猫の歯ってどうなのか知っていますか?(犬派の方はすみません!)
この子はうちの愛猫ちゃんなのですが、ご覧のとおりあくびをすると歯が生えているのがよく見えて気になったので猫の歯ってどうなの?と調べてみました。

猫の歯は乳歯だと26本、永久歯だと30本だそうです。人間の歯は、親知らずも含めると32本なので、人間の歯の数とあまり変わらないことに驚きです。あんなに小さな顔に、人間と変わらない歯がついているなんて…。驚きでした!

猫は、生後2週間の間に乳歯が生え始め、生後1か月から2カ月までには乳歯が生え揃うそうです。人間の赤ちゃんよりも早いんですね。乳歯が生え揃うまでは、子猫ちゃんの口の中は違和感があるようで、いろんなものに噛みつきます。逆にいうと、噛みつくことで違和感を解消し、乳歯を強くすることができるそうです。
永久歯が生えるのは、生後4~6か月なのだそうです。そして猫の乳歯は幸運のお守りといわれているのをご存知でしょうか。抜けた乳歯は飲み込んでしまっていたりするので抜けた乳歯を見つけた人はラッキーなんだそう。見つけた方はぜひ、大切に保管しておくと、いい思い出になるかもしれませんね。
猫は、基本的に丸飲みする動物、と言われています。なので、食べかすがそれほど歯つきません。
でも、柔らかいウェットフードばかり与えていると歯に付着し歯垢や歯石の原因になるそうです。
そのせいで、人間と同じく虫歯や歯周病になる猫も少なくないそうです。対策としては、ドライフードをあげることで、歯垢や歯石予防になると言われています。猫の歯垢・歯石はガーゼなどで取り除くのも簡単なようです。市販の猫用の歯磨きセットも販売されているので、上手に活用してケアをしてあげたいですね。
猫によっては、永久歯でも抜けてしまうことがあるようです。猫は、歯がなくても食べ物を食べることができるそうなので、栄養摂取という意味では問題がないかもしれませんが、歯が抜ける理由に健康上の問題が潜んでいる可能性もあるそうです。永久歯に生え変わってから、猫の歯が抜けるようなことがあったら、動物病院に相談をお願いします。(たなか歯科クリニックは人間の歯医者なので猫の治療はしていません)
千種区たなか歯科クリニック歯科衛生士 佐々木彩花

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