歯にできた白い部分の正体は?
千種区の皆様こんにちは!
千種区たなか歯科クリニック歯科衛生士の佐々木彩花です。
だんだんと秋が近づいてきたのか涼しくなってきましたね!
2021年の十五夜の日は9月21日だそうですね。十五夜といえばお月見団子を食べるよという方もいらっしゃるかと思います。お月見団子って白くてまんまるで可愛らしいですよね。
さて、皆様の中には歯医者で検診を受けた際に初期虫歯を指摘されたことはありませんか?
この写真の歯に出来た白い斑点や帯状の白濁、穴はあいていないけどこの白くなった部分は何なのでしょうか?
この白濁はホワイトスポットといいその原因は二つ、初期虫歯かエナメル質形成不全によるものです。この写真のお月見団子のように歯の表面が白くなっているところ、ここは初期の虫歯の状態です。
むし歯といえば黒くて穴が空いている状態を想像しますがその始まりが、初期虫歯によるホワイトスポットであることがあります。歯の表面からカルシウムやリンなどのミネラル分が溶けだす脱灰という状態が進むと歯は光沢を失い白濁し始めます。これが初期のむし歯の状態でどんどん脱灰が進んでくると歯に穴が空いて黒くなっていきます。まさに虫歯になるかならないかの瀬戸際の状態なのですね。しかし脱灰を起こしたからといって必ずむし歯が進行するわけではなく歯には再石灰化作用という独自の修復作用が備わっています。その再石灰化作用を促すものがフッ素なのです。個人差はありますが初期虫歯による白濁はフッ素を定期的に歯科医院で塗ったりお家での歯ブラシでフッ素入りの歯磨き粉を使うことで白さが目立たなくなる場合もあります。
白濁のもう一つの原因であるエナメル質形成不全症とは主に遺伝や生まれつきの病気、胎内にいるときのなんらかの障害によって、エナメル質が正常に形成されなかった為に出来る白い斑点です。 エナメル質形成不全の場合、初期のむし歯と違って、再石灰化による治癒は期待出来ません。また、すぐに治療をしなければならないという状態ではありませんが審美的な悩みが大きくどうにかしたいという患者さんにはご希望によって白濁の部分だけ最小限に削って詰め物をする事があります。が欠点としてレジンという材料の特性上、着色や取れてしまうことは避けられないので数年後にやり変えが必要になることもあります。または被せ物を作るなどの治療になる可能性もあります。ですからお子様の場合は歯を削ることはしないで様子を見ることが多いです。現状虫歯になっていないか定期的にチェックして方針を相談できればと思います。
千種区たなか歯科クリニック 歯科衛生士 佐々木彩花
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