こんな持病をお持ちの方は、ぜひ私たちに教えてください

こんな持病をお持ちの方は、ぜひ私たちに教えてください

こんにちは! 千種区たなか歯科クリニック 歯科医師の満田誠です。

わたくし、先日 ガン健診に行ってまいりました。
「ワンコイン健診」といって、名古屋市が実施している 1項目500円でガン健診が受診できるお得な市民健診です(全国的に見ても、名古屋市はメニューが充実しているみたいですよ。名古屋市民って、お得ですね!)。
対象となる条件が決まっていて いつでも誰でも ワンコイン健診クーポンが使える訳ではないですが、現在46歳の私は 胃ガン・大腸ガン・肺ガン 健診の対象年齢だったので、「この際 まとめて受けてしまえ!!」 ということで、お休みの日に受診してきました。
初めてのバリウム体験に悩まされたり、小学生以来の検便に戸惑ったり、先生から「胃が大きいね~!」と言われたりと、色々ありましたが楽しい経験でした♪

私自身が不健康では、皆さまの お口の中の健康に貢献することができません。体のチェックやメンテナンスは 大切ですよね! いつも3~4ケ月毎の歯科定期健診にいらっしゃっている皆さまもご存じとおりです。

……ところで、病気と言えば、歯科治療を受けるにあたって 気をつけたほうが良い病気や服用薬があるのをご存知ですか? その病気に配慮した治療を行わなければ、体調に影響を及ぼしたり、治癒状況を損ねたりする場合があります。
初診時の問診などで全身疾患に関しても ご質問し、その内容を把握するようにしていますが、大切なことですので お心当たりの方は改めて私たちに教えてください。
以下に、代表的な例をあげますね。

 高血圧
血圧のコントロール状態が良好であれば問題ないのですが、あまり血圧が高すぎる状況ですと心配です。血圧測定値がお分かりでしたら教えてください。
麻酔や治療のストレスにより 更に血圧が上昇することがあるので、その際 収縮期血圧180mmHg以上 拡張期血圧110mmHg以上となると、歯科治療をただちに中止し 医師の対診を求めなければなりません。
また、体調や服用中の降圧剤によっては、麻酔薬の種類に配慮しなければならない事があります(血圧上昇の誘因になるため)。

 糖尿病
体の抵抗力が低下し、細菌に感染しやすくなっています。血糖値のコントロールが不良ですと、創傷治癒の遅延があったり、歯周病などの炎症性の疾患を引き起こしやすく その進行も早くて治り方もあまり良くありません。
血糖値やHbA1Cなど、糖尿病のコントロール状態がわかる検査値を教えてください。数値によっては、抜歯などの外科処置、麻酔薬の種類、低血糖発作などに配慮しなければなりません。

 骨粗鬆症
骨粗鬆症治療のために服用している 薬を教えてください。その種類や服用期間によっては、外科的処置に注意したり、顎骨への細菌感染のリスクに気を付けなければなりません。

 「血液がサラサラになる薬」を服用中の方
出血しやすい、止血しにくい状況のため、外科処置や口腔内メンテナンスにあたっての配慮が必要です。服用役の種類によって対応が変わりますので、教えてください。

その他 ここでは詳しく述べませんが、歯科治療にあたり注意すべき病気として、
心臓疾患・甲状腺疾患・肝臓疾患・腎臓疾患・自己免疫疾患・喘息・感染症・薬剤アレルギー など
があります。何でもお気軽にご相談ください。

千種区 たなか歯科クリニック
歯科医師 満田 誠

いろいろな麻酔

皆様こんにちは。たなか歯科クリニック歯科医師の三輪万里子です。
先週に引き続き、本日も私がブログを書かせてもらいますね♪

さて今日は歯医者さんで治療をされた方ならほとんどのかたが経験されたことがある麻酔についてのお話をしようと思います。
当院では3つの種類の麻酔の方法を行っています。
表面麻酔、局所麻酔、伝達麻酔です。
では1つづつ説明していきますね。
(表面麻酔)
表面麻酔は歯ぐきの粘膜に塗り、麻酔の針を刺す時のチクっとした痛みを和らげるためのものになります。
またお口の型取りを行う時の嘔吐反射を防ぐために、口蓋やのどにつける場合もあります。
これははじめのうちはピリピリした痛みがすこしありますが1分くらいしたらおさまってきます。
(局所麻酔)
治療をするところにだけ効かせる麻酔になります。
基本的には歯ぐきに打ちますが症例によっては、歯の周りを覆っている膜(歯根膜)や骨(歯槽骨)に打つ場合もあります。
歯医者さんで一番よく使われている麻酔ですね。
(伝達麻酔)
この麻酔は顎の奥に注射をし、広範囲にしっかり効かせるための麻酔です。
顎の骨のなかを通っている太い神経に麻酔を効かせるようにします。
この太い神経は口のなかを広範囲に司っているので、歯だけでなく唇や舌までしびれてきます。
また麻酔の効いている時間も5〜6時間くらいと長めにしびれが続きます。
これは下の奥歯の治療に使われることが多いですね。

そしてどの種類の麻酔でも共通の注意事項があります。
それは麻酔を打ったあと唇や舌がしびれながらの帰宅になるので、その時に謝って口腔内を噛んでしまうことです。
麻酔が効いている間はお口の中の感覚がないため噛んでしまっても気づかないのですが、消えてから痛みがでたり口の中が血だらけになっていることに気づくということがあるので注意が必要です。
またお子様の場合は、お口の中が麻痺していてゴムのような感覚になっているのでおもしろがって、触ったり、わざと噛んだり吸ったりする子がいます。
麻酔が切れたあとに腫れて痛んだりするので、保護者のかたが麻酔が切れるまでしっかり見てていただく必要があります。

当院ではなるべく痛みの少ない麻酔の打ち方を行っていますが、もし不安なことなどがあったらなんでも聞いてきださいね♪

たなか歯科クリニック 歯科医師 三輪万里子

年齢に応じたブラッシング

皆様こんにちは。たなか歯科クリニック歯科医師の三輪万里子です。
もうすぐ4月ですね。入社式や入学式など新しい場所での生活をスタートさせる方が多くいる季節ですね。
たなか歯科クリニックにも4月から新しいスタッフが入社するので楽しみです!

さて今日はお子様への歯ブラシの仕方についてのお話をしたいと思います。
歯ブラシは3歳をすぎるとお子様自身でおこなえるようになりますが、奥歯まで届いていなかったり、同じところに当てているだけだったりと十分には磨けていないんです。。
そこでお父様、お母様に行っていただく仕上げ磨きが大切になってきます。
まず歯ブラシの選択についてです。
ちいさなお子様は歯ブラシを噛んで毛先を開かせてしまうことが多いため、仕上げ磨き用の歯ブラシは別で用意するのがよいでしょう。
大きさは小さめで、柄が長いものが使いやすいです。
仕上げ磨きの仕方はお子様の年齢、口腔内状態によって変えていく必要があります。
(0~1歳)
保護者の方がガーゼを指に巻き、ぬるま湯に浸して乳前歯をふきます。
ガーゼでなく綿棒でも大丈夫です。また徐々に歯ブラシの使用にも慣れされるようにするとよいでしょう。
(1~3歳)
保護者の方が正座をし。お子様の頭を膝の上に置き、歯ブラシで磨くようにします。
この体制だとお子様の上の歯も下の歯もよく見ることができます。
(3~5歳)
お子様自身で歯磨きをさせる習慣を身に着けさせます。
夜寝る前の歯ブラシが効果的で仕上げ磨きもこの時に行うとよいでしょう。
(5~8歳)
萌出中の永久歯、特に第一大臼歯(6歳臼歯)の磨き方を重視するようにします。
完全に生えきっていない第一大臼歯は、歯ブラシを口角が広がるように斜め45度の角度でいれ、ヘッド先端の毛先でかき出すように磨くとよいです。
(8~15歳)
お子様自身に任せることが多いですが、まだ管理は必要です。
歯だけでなく歯肉に対するブラッシングも行うとよいでしょう。

また歯磨き粉についてですが、フッ素が入っているものは虫歯予防効果が高いので、歯ブラシをするときに併用するのがよいでしょう。
ただし付けすぎると、泡立ちだけよくなり磨けた気になってしまうので、付けすぎには注意です。
このようにお子様の年齢によって、仕上げ磨きの仕方を変えていき、虫歯のないお口にしてあげましょう♪


たなか歯科クリニック 歯科医師 三輪万里子

意外と知られていない抗生物質の意味

こんにちは、たなか歯科クリニックの歯科医師の岡島多翔幸です。

一週間ほど前、私の息子が風邪をひいてしまいました。
私も息子からうつされてしまい、症状はだいぶ落ち着いたものの、声はガラガラのままです。
ここ数日間は、薬漬けの日々でした。

薬を飲みながら、ふと思いました。今は実にたくさんの薬があるなと。
咳・痰を抑える薬に、鼻水を和らげる薬、熱を下げる薬、胃腸を整える薬、細菌を殺す薬。
風邪にかかっただけでも、何種類も薬があり、諸症状に対応してくれます。

本日のブログでは、それらの薬の一つ、歯科でもよく使われる「細菌を殺す薬」である抗菌薬についてお話ししたいと思います。

まず、抗菌薬と抗生物質の違いについてお話ししたいと思います。この二つは、概ね同じものではありますが、正確には異なるものです。

抗菌薬は、病原微生物に対して強い親和性を持つ薬剤を投与して、細菌を死滅または増殖を抑えるものです。
抗菌薬には、化学合成によるもの、微生物が産生するもの、微生物が産生したものに化学的に色をつけたものがあります。
このうち、微生物が産生したものを特に抗生物質と呼びます。

つまり、抗生物質は抗菌薬の一部でしかないわけです。
江戸時代にタイムスリップした脳外科医の南方仁を主人公にしていたドラマ「JIN-仁-」の中でもフォーカスされたペニシリンは、微生物が作るので抗生物質であり、また勿論、抗菌薬でもあります。
がしかし、人工的に作られた抗菌薬の場合、抗生物質ではないので、抗菌薬と抗生物質は使い分ける必要があるのです。

抗菌薬には、非常にたくさんの種類があります。βラクタム系、マクロライド系、ニューキノロン系、グリコペプチド系、テトラサイクリン系、アミノグリコシド系。
ざっとあげるだけでもこんなにあります。

上三つがよく使われる抗菌薬とされますが、歯科では、βラクタム系のフロモックス、マクロライド系のアジスロマイシンがよく使われます。

抗菌薬は、作用機序が異なり、また肝臓で排出されるか、腎臓で排出されるかといった違いもあるので、これらを考えた上で私たちは処方をしています。

また、抗菌薬は、ウイルス感染には全く効きません。
ウイルス感染には、抗ウイルス薬で対応するのですが、全てのウイルスを制覇しているわけではなく、これからも開発が必要です。

現在、非常にたくさんの薬があります。
薬は有意義なものである一方、使い方を間違えれば毒にもなります。
用法容量は守って正しく使いましょう。

たなか歯科クリニック
岡島多翔幸

口の中にできものができた!

こんにちは、たなか歯科クリニックの歯科医師の岡島多翔幸です。

先日、私の身内から突然連絡がありました。朝起きたら、口の中にできものができており、悪いものではないか不安なので診て欲しいという内容でした。

できものができた経緯と症状を聞き、実際に診てみると、悪性のものではなく、粘液嚢胞と呼ばれる唾液が溜まってできた袋である可能性が高いように思われました。

経過をみるように伝え、また口腔外科を紹介することにしました。

最近、メディアでも口腔癌に注目が浴びるようになり、口の中のできものについて、関心が増しつつあるように思われます。

そこで本日のブログでは、口腔癌のことについてお話ししたいと思います。

突然ではありますが、皆様は、口腔癌って、全ての癌のどのくらいの割合を占めると思いますか。

実は、全癌に対する口腔癌の割合は、1〜3%と言われています。この数字を聞くと意外にも少ないなと感じる方がみえるのではないでしょうか。

また、部位別の口腔癌の中で、一番多いとされるのは、舌癌(約60%)であり、次に歯肉癌(約20%)と続きます。唇にできる癌は非常に少なく、約1%と言われます。

年齢層としては、40代〜70代に好発する傾向があり、若年者の口腔癌は珍しいとされます。

それでは、もし口の中にできものを見つけた時、癌か癌じゃないかはどのように判断すれば良いのでしょうか。

まず、癌の場合は、病変の境目が分かりづらく、表面がえぐれるような見た目であることが多いです。さらに病変の周囲が硬くなっていることもあるため、これも診断の一助となります。
加えて、癌は大きくなるスピードが良性のものに比べて早いので、どんどん大きくなってきていたら、少し注意すべきかもしれません。

一方、良性のできものである場合は、病変の境目がはっきり分かり、膨らんでいることが多いです。また、急に大きくなることは珍しいです。

しかし、あくまでこれらの所見は、判断材料の一部です。できものを見つけたら、一度医療機関を受診することをお勧めします。

必要以上に不安に思う必要はありませんが、「悪いものではないですね」と評価を受けることは、有意義であると私は思います。
この意味でも歯科の定期検診は、重要なのかもしれませんね。

その際は、見つけた日にちと大きさをメモっておき、受診した際に、痛みがあるかなどの症状とともに伝えると良いでしょう。

たなか歯科クリニック
岡島多翔幸

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