歯周病にかかると認知症になりやすい?

歯周病にかかると認知症になりやすい?

皆さんこんにちは!名古屋市千種区たなか歯科クリニック 歯科医師の島田 実果です。最近、歯周病と認知症の関係について、ニュースなどで耳にする機会が 増えてきました。認知症の中で最も多い、アルツハイマー型認知症。脳の委縮が特徴のアルツハイマー病によって起こる認知症のことで、症状はもの忘れなどの 記憶障害や判断力の低下などです。

なぜ歯周病になるとアルツハイマー型認知症にかかりやすくなるのでしょうか?
それは歯周病菌が出す毒素によって歯肉に炎症が起き、炎症物質「サイトカイン」が血液に運ばれて脳に流れ込むと、脳の中で「アミロイドβ」という”脳のゴミ”が増えます。それがアルツハイマー型認知症の大きな原因だと言われています。

さ らに、「脳のゴミ」がたまること以外にも、歯周病が脳に悪影響をもたらす理由がもう1つあります。それは、歯を失ってしまうということです。歯でものをか むと、ひとかみごとに脳に大量の血液が送り込まれます。歯の下には歯根膜というクッションのような器官があって、歯はそこにめり込むようにして立っていま す。そのほんのわずかな圧力で、歯根膜にある血管が圧縮されて、ポンプのように血液を脳に送り込むのです。
ところが、歯の本数が少なくなればなる ほど、歯根膜のクッションにかかる圧力が減って、脳に送り込まれる血液の量が少なくなります。脳への刺激が減って、脳機能の低下につながるわけです。脳機 能の低下は、ヤル気の喪失や、もの忘れを引き起こし、やがては認知症へとつながっていきます。
大人が歯を失う原因の第1位は、むし歯ではなく歯周病です。そして歯周病にかかっている期間が長ければ長いほど脳にたまるゴミは増えていると考えられます。

で は、すでに歯周病にかかっていたら認知症予防に関して手遅れなのでしょうか。いえ、そうではありません。歯のケアで脳のゴミを減らすメカニズムは2通りあ ります。一つは歯周病菌を減らすこと。もう一つはよくかんで歯根膜を刺激し、脳の血流を良くすること。これによりアミロイドβを減らすことができます。歯 周病やかめない状態をそのままにしていませんか。
まずはかかりつけの歯科医院で歯のケアをし、認知症を予防しましょう。

たなか歯科クリニック
歯科医師 島田 実果

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