飲み物に潜む危険な病気

飲み物に潜む危険な病気

皆さん、まだまだ暑い日が続いていますが、体調はどうですか?

千種区にあるたなか歯科クリニックの歯科衛生士常川です。

連日、ニュースはコロナウイルスのことや猛暑日のことばかりですね・・・
今回はこの暑い時期に起きやすい、ペットボトル症候群についてお話ししていきたいと思います。
皆さんは喉が渇いた時、何を飲んでいますか?
気づかないうちにあなたもこの糖尿病になっているかもしれませんよ!
これを読んでチェックしてみてください。

まず、ペットボトル症候群とはなんでしょう。
それは、水分補給を目的に大量に清涼飲料水を繰り返し飲むことで起こる急性糖尿病です。
砂糖が多く含まれている清涼飲料水をたくさん飲むことで血糖値が上昇し、さらに喉が渇いてまた繰り返し飲んでしまうという悪循環に陥ります。

<主な症状>
・喉が乾きやすく、たくさん飲み物を飲む
・トイレに行く回数が多くなる
・体がだるい
・食べても満足感が得られない
・嘔吐、下痢
・肩こり
・腹痛
・体重の急激な減少
皆さんは大丈夫ですか?
暑いから体がだるいんだなど他のことが原因だと誤魔化していませんか?

では、どのくらいの砂糖が入っているのでしょう。
商品によってバラバラですが、スティックシュガーで換算して考えてみましょう。
(500mlの場合)
・コーラ:約10.5本
・サイダー:約8.5本
・乳酸菌飲料:約10.5本
・熱中症対策飲料:約6本
・加糖の紅茶:約3.5本
・オレンジジュース:約9.5本

このように、たった500mlの中に多くの砂糖が入っているのです。
でも暑いこの時期、ついつい飲んでしまいますよね・・・
そうすると、どんどん虫歯リスクが高まるということも忘れないでください!
ジュースなどの飲み物は食べ物よりも歯と歯の隙間まで入り込むので、虫歯のリスクが高いのです。

虫歯になりやすい条件は細菌、糖質、歯質、時間の4つあります。
清涼飲料水を水分補給代わりに何度もぐびぐびと飲んでいると、飲み物に含まれる砂糖による糖質、その砂糖にやられ弱くなる歯質、何度も飲んでしまうことによる時間、そして砂糖などの力で元気に動く細菌・・・
このように、虫歯のリスクがどんどんと高まっていくのです。
これを毎日続けていたら、糖尿病だけでなく、虫歯になりやすくなってしまいます。
たとえ、毎食後丁寧に歯を磨いていたとしても、水分補給代わりに何度も飲んでいたら変わりません。

熱中症にならないために水分を取ることはすごく重要です。
しかし、虫歯や糖尿病のリスクを下げるためにも、水やお茶にしましょう。
そして、ジュースなどの清涼飲料水はおやつの時間など決まった時だけにして、おやつの後はしっかりと歯を磨くように心がけていきましょう。

歯科衛生士 常川怜奈

今日は歯ブラシの日です

こんにちは、千種区たなか歯科クリニックの長谷川です。
大変暑い日が続いておりますが、みなさん体調などお変わりないですか?
まだまだ熱中症対策、コロナ対策等気が抜けないですね。

ところで今月8月24日は8(歯)2(ブラ)4(シ)で歯ブラシの日だそうです!
みなさんは朝昼夜しっかり歯を磨いていますか?朝は時間がなかったり、夜は疲れていて早く眠りにつきたかったり、お子様の場合は歯磨きを嫌がってしまいなかなか磨かせてくれないなど様々な事情で怠ってしまうこともあると思います。今回は毎日の歯磨きはなぜ必要なのかお話しさせていただきます。

歯磨きをする理由は人それぞれあると思いますが、虫歯にならないようにするため、健康な歯を保つために歯磨きをしている方が多いのではないでしょうか。では、どうして歯磨きが虫歯の予防や健康な歯を保つことになるのか、それは細菌を減らすことができるからです。私たちのお口の中には無数の細菌が存在しています。この細菌は毎日歯磨きをしている人でも1000〜2000億ほど、全く歯磨きをしない人には4000億から1兆ほど生息していると言われています。この細菌たちが虫歯や歯周病、口臭などのお口の中のトラブルを引き起こしているのです。こういった菌は約500から700種生息しているといわれていますが、全ての菌が悪いものというわけではありません。しかし歯を磨かなければ菌はどんどん増殖していってしまうのです。

さらに、細菌たちはお互いに共存できるようにチームを作って生息します。これが“プラーク”と呼ばれる菌の塊です。幸いなことにつきはじめのプラークは歯ブラシで落とすこともできます。しかしプラークはバイオフィルムという膜で覆われているので、きちんと磨けていないままにしておくとどんどん取れにくくなってしまうのです。歯磨きをせず増殖したプラークは歯の表面を覆うようになり、プラークがたくさんついた歯は、見た目も黄色くなり、お世辞でも美しいとは言い難くなってしまいます。こうした結果が人前で歯を見せられない、笑顔が作れないといった悩みにも繋がってきてしまうのです。そのような口内環境にならないためにも、歯磨きは大切だといえるでしょう。

今回は毎日の歯磨きの大切さをお話しさせていただきました。朝昼夕しっかり歯磨きの時間をとって、お口の中のトラブルを防いでいけると良いですね。次回は、どのような部分に注意して磨いたらよいか、どのような歯磨きが効果的かお話しさせていただきます。

たなか歯科クリニック
歯科助手 長谷川麻央

むし歯予防のために知っておくべき!子どものおやつの仕方とは?

こんにちは!千種区たなか歯科クリニックの歯科医師の島田実果です。
新型コロナウイルスの感染拡大によって食生活の乱れや、自粛生活で治療を控える子どもも少なくなく、子どものむし歯の増加が懸念されています。また、コロナ禍でストレスを抱えている子どももいます。ストレスによる口の渇きがむし歯のリスクを高めるほか、マスクで常に口を隠すことによる気の緩みも治療の放置につながりやすいので注意が必要です。
特におやつがお子さんのむし歯を増やしてしまっていると頭を悩ませている方もいらっしゃることでしょう。今回は、むし歯になりにくいようなおやつの仕方についてご紹介したいと思います。

おやつの回数が多い子どもほどむし歯になりやすい傾向がある、ということは多く報告されています。おやつはだらだらと何度も行うのがよくないのです。むし歯の原因菌である細菌(ミュータンス菌)は、まず歯に付着して歯垢(プラーク)を作り、食べ物に含まれる糖質を使って酸を作ります。この酸が、エナメル質の内部から歯の成分であるカルシウムやリンを溶かし始めます。(これを「脱灰(だっかい)」といいます)
しかし、脱灰が進行しても口の中の唾液が細菌の作り出した酸を中和して洗い流したり、溶け出したカルシウムやリンを歯の表面に戻す働きをしてくれます。これを「再石灰化」といいます。毎日の歯磨きで使っている歯磨き粉の多くには、この再石灰化を促進する「フッ素」という成分が含まれています。
ところが、おやつを頻繁にして脱灰が何度も繰り返されると、再石灰化が間に合わず、むし歯になってしまうのです。

むし歯を防ぐためには、糖分が少ないお菓子が理想です。とはいえ、お菓子のほとんどには糖分が含まれています。なので、糖分が入っていてもすぐに食べ終わって、歯にくっつきにくいものを選びましょう。例えばおせんべいやアイスなどです。その他にも砂糖を使っていないビスケットやクラッカー、プリン、ゼリー、ナッツ類のほか、お菓子ではないですが果物、さつまいも、かぼちゃ、するめなどがおすすめです。砂糖の代わりとしてキシリトールやソルビトールなどの甘味料を使っているお菓子を選ぶのも一つの方法です。

そしておやつは回数を少なく、時間を決めてなるべく短時間で食べるようにしましょう。また夜眠っている間は、唾液の分泌が低下するため、むし歯のリスクが非常に高まります。夜寝る前にはなるべく糖分を摂らないようにしましょう。また今の時期は特に、熱中症防止の観点からジュースやスポーツドリンクといった糖分を含む飲み物を飲むことも多くなります。糖分を含む飲み物もおやつと同様に、むし歯のリスクを高めるので、極力控えてなるべくお茶や水などを飲むようにしましょう。

とはいえ、甘いものを一切食べてはいけないわけではありません。甘いものを食べる喜びもあるので、楽しみのために甘いものを食べる時間を大切にしてもいいでしょう。しかし、食べさせた後にはしっかりと歯磨きをするように気をつけてください。おやつの後にすぐ歯磨きができない場合は、ブクブクうがいをするだけでもかまいません。
幼い頃からむし歯になりにくいおやつの習慣をつけていれば、お子さんも苦に感じることはないでしょう。ある程度大きくなったお子さんには、むし歯になる仕組みを説明して、おやつの食べ方を親子で一緒に考えてみてもいいですね。歯医者さんでの定期的な検診も忘れずに受けましょう。

千種区たなか歯科クリニック 島田実果

舌の汚れもチェックしましょう

こんにちは!千種区たなか歯科クリニック歯科衛生士の堀毛です(^^)
毎日暑い日が続いていますがいかがお過ごしでしょうか?
私は熱中症に気をつけて水分をたくさん摂るようにしています。みなさんも来院時は熱中症に気をつけてお越しくださいね♪

最近はマスクが生活の必需品になって、マスクの中の口臭に悩む方が増えていると感じます。なので、今回は口臭についてブログでお話しようと思います。
口臭は「生理的口臭」と「病的口臭」の2つに分類されます。生理的口臭は起床時、空腹時、運動時、緊張時、疲労時、月経時などに誰でも見られるもののことです。唾液の分泌低下やホルモンの変調によって自浄作用が低下し、口腔内常在菌が増加することによって、口臭が強くなると考えられています。これに対して、病的口臭は原因となる病気がもとで発生している状態です。病的口臭の8割は口腔に原因があり、歯周病、進行した虫歯、ドライマウス、多量のプラークや歯石の沈着、舌苔などがあります。

健康な方の口臭は舌についた汚れ(舌苔)が主な原因と言われています。口臭を防ぐためには、毎日の歯磨きで口腔内を清潔に保つことがもちろん基本ですが、舌の掃除をして『舌苔』を取り除くことも大切です。
舌苔とは細菌や食べかす、剥がれた粘膜などが舌の表面に付着してできた白い苔状のかたまりです。舌の表面には舌乳頭という細かい突起がたくさんあり、この中に食べかすや口の中で剥がれた粘膜がたまり、細菌の住み家になっています。舌苔は、口腔清掃がうまくできていなかったり、唾液の分泌が減少したり、口呼吸しているとつきやすくなります。
口腔内の常在菌が舌苔の中のタンパク成分を分解して口臭の原因物質であるVSC(揮発性硫黄化合物)を発生させるのです。主なVSCとしては、卵が腐ったようなニオイの硫化水素、野菜の腐ったようなニオイのメチルメルカプタン、ゴミ臭のジメチルサルファイドがあり、特に多量の舌苔がついていると、硫化水素などの濃度が高くなります。
舌苔を除去するには舌をブラシでお掃除することです。舌の掃除のポイントを簡単に説明したいと思います。
*起床直後に1日1回行う
食後や歯磨き後では嘔吐反射(口の奥にものを入れると「おぇ」となること)が出やすくなります。
*舌を最大限に突出させて水で濡らしたブラシで行う
少し下を向いて、呼吸を一時止めて磨きます。ブラシが上あごについてしまうと、嘔吐反射が起こるので注意です。
*ブラシは奥から手前へ優しく動かす
鏡を見ながら舌苔の取り残しがないかチェックしながら舌を傷つけないように気をつけながら行いましょう。
舌はとてもデリケートな組織です。舌の粘膜や味を感じる味蕾(みらい)を傷つけないように軽い力で行いましょう。長い期間かけて溜まった舌苔は1回では落ちないため毎日清掃することでだんだん落ちやすくなります。
舌苔を落としやすいブラシや動かし方もあるので落ちにくいなと思う方は是非衛生士に相談してくださいね(^^)/
当院では唾液と口臭検査も行うことができるので気になる方はそちらも受けていただくことができます。
歯や歯茎だけでなく息も綺麗にスッキリするようにお手伝いさせていただき、たくさんの方に口腔内に自信をもってもらえるように頑張っていきたいと思います!

千種区たなか歯科クリニック
歯科衛生士 堀毛 南実

冷たいもので歯がしみていませんか?

こんにちは!
千種区たなか歯科クリニック歯科衛生士の佐々木彩花です。

暑い日が続いていますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?
熱中症にも警戒していきたいですね。
暑さ対策として、こまめな水分補給などといわれていますが、暑い時に食べる冷たいジュースやアイス、カキ氷はなんとも最高ですよね。
そんな時キーンと歯がしみた!とそんな経験はありませんか?
また逆に熱い食べ物(熱々のチゲ鍋など)夏だからこそ食べたくなるあつあつグルメもあるのかな?!と思いますが、そんな熱い物がしみたことはありませんか?

かき氷やアイスキャンディー・冷たい水で歯が痛む場合と、おでんやお鍋など熱い食べ物で歯が痛む場合とで、何が原因か大きく2つに分けることができます。

まず冷たい食べ物で痛む場合は知覚過敏症・または虫歯が原因と考えられます。
知覚過敏の場合は痛みは一瞬で治ることが多いです。知覚過敏症には様々な理由があり、歯茎が縮んだり、歯周ポケットが深くなったりして、歯の痛みを感じる根元の部分が露出し、その部分に冷たいものや歯ブラシなどで刺激があると痛みを感じるようになる症状の事を言います。
原因は、歯周病で歯周ポケットと呼ばれる歯と歯肉の間にある隙間が深くなってしまっていたり、歯茎がやせてしまっている事などが歯肉の退縮の原因となります。
また酸性の強いものを定期的にお口にする習慣があったり、嘔吐などを繰り返す方等の歯は、酸蝕歯と言い、同じくエナメル質が溶けてしまって、同じような症状が発生することもあります。

熱い食べ物で痛む場合は歯自体が痛んでいるのではなく、神経や歯肉の中が炎症を起こして痛みが発生している可能性が高いです。
熱さで痛む場合は、失活歯(しっかつし)でよく起こります。

失活歯とは、虫歯によって神経の活動が停止してしまった歯や歯の治療をして神経を抜た歯の事を言います。

神経を抜いているから痛みは感じないのではないの?と思われるかもしれません。
歯が痛んでいるのではなく、失活歯の周辺が痛んでいるのです。

一例ですが、神経を抜くときに歯の根っこの治療を施した後、経年により、再度、歯の根っこの部分に病巣(膿など)が発生し、神経を圧迫したり炎症を起こしたりすることがあります。

痛みがひどい場合、患部を冷やせば一時的に痛みが引く事もあります。
しかし、痛みが引くのは一時的で、しばらくしてもっとひどくなる可能性もあるので、お早めに歯科医院にご来院ください。

千種区たなか歯科クリニック
歯科衛生士 佐々木彩花

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