今、コロナで話題の味覚障害ってどうしてなるの?

今、コロナで話題の味覚障害ってどうしてなるの?

みなさんこんにちは!名古屋市千種区 たなか歯科クリニックの歯科医師の島田実果です。

新型コロナウイルスでは味覚障害、嗅覚障害が初期によくみられる症状であることがニュースになり話題になりました。

私たちが味を認識するのは、舌の表面にある味蕾というセンサーが働いているからです。
味蕾が認識できるのは、塩味・甘味・酸味・苦味・旨味で、その組み合わせで色々な味を感じ取っています。
それぞれの味は舌の異なる部分で感じ取っています。

そして、新型コロナウイルスによる味覚障害は、その味蕾細胞のACE2受容体にコロナウイルスが付着し味蕾細胞が破壊されて起こるものではないかと言われています。その後、時間とともに喉、肺に波及する可能性があります。

しかし、味覚障害の原因はコロナウイルス以外にもさまざまあります。
亜鉛欠乏やうつ病などの心因性のもの、むし歯・歯周病・口腔乾燥(ドライマウス)などの歯科疾患によるものなどです。

口の中が汚れていると、口に入ってきたばい菌やウイルスが感染しやすくなります。
歯磨きだけでなく、舌の上の舌苔という白い汚れも舌ブラシで掃除することで、味覚障害を予防したり、口臭予防にもつながります。
朝起きた時や、疲れていたり体調が悪い時、舌苔は増えます。

コロナウイルスの感染予防には口腔衛生管理が重要です!
手洗い・うがいに加えて、毎日の丁寧な歯磨きと、歯科医院での専門的なクリーニングをぜひ心がけてください♪

千種区 たなか歯科クリニック
島田 実果

日本人成人の8割が歯周病!歯周病ってなぜ起こるの?

皆さんこんにちは!千種区 たなか歯科クリニックの島田 実果です。
皆さんは歯周病がなぜ生じるか知っていますか?今回はその原因についてお話ししたいと思います。

歯周病はさまざまな要因で起こり、主に細菌因子、宿主因子、環境因子の3つに分けられます。

1.細菌因子
歯周病は歯垢(プラーク)が主な原因となって引き起こされる感染症です。プラークは歯ぐきの上の部分だけでなく、下の部分にも沈着することもあります。口の中には500種類以上の細菌が生息していると言われています。その中でも歯周病の発症に関与している歯周病原細菌と呼ばれる特定の細菌群(バイオフィルム)が存在し、これらの産み出す細胞傷害物質や病原因子が歯周組織の破壊に作用します。

2.宿主因子
歯周病の発症・進行には細菌因子が大きく作用しています。しかし、細菌因子が存在すれば発症するというわけではなく、それに加えて生体側の感染防御機構などの宿主因子が関与しています。歯周ポケットに歯周病原細菌が定着すると、生体はさまざまな感染防御機構を働かせて細菌感染から身を守ろうとします。歯周組織には、好中球、マクロファージ、リンパ球などの生体細胞が浸潤し、歯周病原細菌の刺激に反応して炎症反応、免疫反応などの生体反応を繰り広げます。こうして引き起こされた過剰な炎症反応や免疫反応が歯ぐきや骨などの歯周組織の破壊を引き起こすことになるのです。

3.環境因子
歯周病は日常生活との関連が強い生活習慣病の1つとされていて、細菌因子、宿主因子の他にも喫煙、ストレス、食生活などの環境因子が大きく影響しています。

①喫煙
喫煙と歯周病との関連を調べた疫学研究から、喫煙者には歯石が多く、深い歯周ポケットが見られ、骨の吸収が大きいことが明らかにされています。喫煙は歯周病最大のリスクファクターであるとされています。

②ストレス
ストレスは免疫系の機能を低下させ歯周病の発症と進行に関係していると考えられます。

③肥満
肥満は多くの生活習慣病のリスクファクターとして認知されていますが、歯周病との関連も報告されています。糖尿病が歯周病を憎悪させることがあり、肥満は2型糖尿病の重要なリスクファクターでもあります。肥満では、脂肪組織から分泌されるTNF-αが過剰に分泌され、これは破骨細胞を活性化させ、骨吸収に影響しているとされています。

このように歯周病は3つの大きな因子が複雑に影響しあって発症・進行する多因子性疾患なのです。
統計によると、日本人の成人した8割以上の人が歯周病になっていると言われていますが、歯周病はある日突然なるものではありません。歯周病は磨いたつもりになっていても、ケアが難しく、自覚症状のないまま進行してしまうため、1番の歯の喪失原因となっています。
歯周病予防には歯科医院での検診をおすすめしています。ぜひ当院へ気軽にご来院ください。

千種区たなか歯科クリニック
島田 実果

2020年の締めくくりをしましょう!

千種区の皆さん、こんにちは。歯科衛生士の常川です。
もう12月になり、2020年も残り1ヶ月となりました。
今年は新型コロナウイルスが流行し、生活様式も変わり大変な1年でしたね…
皆さんはどんな1年を過ごしましたか?

医院では年末に向けて大掃除を始めています。
毎朝、スタッフ全員で掃除をしていますが、普段掃除ができていない所を整理整頓したりとより一層綺麗な医院を目指しています。
皆さんは家の大掃除はいつやる予定ですか?
家の大掃除と同じように、お口の掃除も2020年のうちにやりませんか?

そこで今回は当院のクリーニングの流れをお伝えしていきます。
そもそも、クリーニングとは何をすることなのでしょう?
それは、歯垢や歯石、着色を除去することを言います。
プラークとも呼ばれる歯垢は、丁寧なブラッシングで除去することができます。
しかし、歯石はかなり硬いため、歯ブラシでは除去することができません。
歯科医院に来ていただき、機械等を使って除去する必要があります。

では、これから流れをお伝えしていきます。
①歯周病検査
「プローブ」と言われる器具を使って、歯周病の進行具合、炎症の程度などを検査していきます。

②歯石の除去
たくさんの歯石がついていると、間の掃除ができません。
特に下の前歯の裏につくことが多いです。
「スケーラー」と言われる尖った器具で、塊ごと取っていきます。

③間の清掃
フロスや歯間ブラシを使って間の汚れを除去していきます。
家でやっているとしても十分沿わせていないと意外と汚れが残っていることがあります。
この際、歯間ブラシのサイズを確認していきます。

④機械で全体の清掃
「超音波スケーラー」という機械を使って、振動によって細かい歯石等を除去していきます。
この際、お水を出して行って行くので、常にお水を吸うだけでなく、苦しくならないようにこまめに休憩をしていきますのでご安心ください。

⑤表面の仕上げ磨き
ペーストをつけて表面がツルツルに仕上げていきます。
ペーストで磨くことで、限界はありますが多少の着色を除去することができます。
きっと終わった時には歯の表面がツルツルしてスッキリと感じることができると思います。

以上が大体のクリーニングの流れになります。
しかし、患者様の口腔内は1人1人違うようにやり方、使う器具、流れも様々です。
それぞれにあったやり方で行っていきます。

ぜひ、2021年に向けてお口の中もスッキリさせ良いスタートが切れるように準備していきましょう。

たなか歯科クリニック 歯科衛生士 常川 怜奈

食欲の秋、食べ方を見直してみませんか?

千種区のみなさんこんにちは、たなか歯科クリニックの長谷川です。
朝晩冷え込むようになってきましたね、木々も色づいて秋の深まりを感じています。
また食欲の秋とも言うように、美味しいものも沢山ありついつい食べすぎちゃうのが最近の私の悩みです。
そこで、今回は食べ物と歯の関係をお話ししたいと思います。

皆さんはお家で過ごされる時、ついつい間食していませんか?今年は感染症の影響でお家でのんびりされる方や在宅勤務になられる方が増えてきこともあり、お菓子に手が伸びてしまうなんてことあるかと思います。私自身も小腹が空いた時にチョコやクッキーをつまんでいることがあります。
甘いものでも少量なら大丈夫!と思っている方、自分の間食の頻度をもう一度思い出してください。実は食事や間食の取り方に虫歯になりやすくなる、落とし穴が潜んでいるのです。

まず、飲食後お口の中では細菌の生み出す酸や飲食物の酸により歯の成分が溶け出します(これを脱灰といいます)。その後、時間をかけて唾液が歯に成分を戻して行きます(これを再石灰化といいます)。私たちは1日にこれを何度も繰り返しており、脱灰をしている時間が再石灰化を上回る状態が長く続くことで虫歯になるのです。
下の図は上が間食が多い人、下が少ない人のお口の状態を表しています。
私たちは飲食のたびにお口の中のpHが変化します。一定のpHより低くなると、歯の成分が溶け出し(赤い状態)、砂糖を含む飲食物の摂取回数が多くなるほどそれだけ歯が溶ける時間が増えるのです。

このことから“量” 以上に “頻度や時間” が問題となってくると言えます。かなりの頻度で飲んだり食べたりすることで再石灰化をする時間が取れず、虫歯になるリスクが高くなってしまうのです。のどあめを絶えずなめていたり、ガムを噛んでいたりついついやってしまいがちですが控えた方が良いでしょう。また、野菜ジュースやスポーツドリンクなどにも砂糖が入っているものもあるので要注意です。

今回は間食の量よりも、頻度や時間が虫歯リスクに関わってくるとお話ししました。お子さんに多いのですが間食をあまりしていなくても、食事の際に時間をかけてゆっくりダラダラ食べている方は再石灰化の時間がとれなくなるので要注意です。三食しっかり食べることで間食をできるだけ防ぎ、食べた後にしっかり歯磨きをすることで虫歯対策をしていきましょう!

千種区覚王山 たなか歯科クリニック
 受付・歯科助手 長谷川麻央

歯科治療でも注意!あなたは金属アレルギーありませんか?

皆さんこんにちは!名古屋市千種区たなか歯科クリニックの歯科医師の島田実果です。

近年、アレルギー体質の人が増え続けています。その中でも歯科治療においては、特に金属アレルギーに関してご相談を受けることが多くなっています。

金属アレルギーというと、アクセサリーなどで皮膚がかゆくなったり、かぶれたりするイメージを持っている方も多いかもしれません。このような金属アレルギーは、金属が触れている部分の皮膚に分かりやすい症状が出るので、ご自身で気づきやすいのです。しかし、歯科の金属アレルギーはアレルギーを起こしても分かりやすい形で出ないこともあり、気付きにくい場合があります。

歯科では特に保険治療において、銀歯や入れ歯の金具などの材料として金属が使われていることが多いのですが、それらが原因でアレルギーを起こすことがあります。金属から溶け出した金属イオンが体内に吸収されることがきっかけで起きてしまいます。

症状としては、口内炎が頻繁にできてしまったり、舌がピリッと痛いなど、口の中に炎症が生じることが多いです。そのほか、唇や口の周りが赤く腫れただれてしまったり、顔面、さらには全身に症状が現れることもあります。また味覚異常を起こすこともあります。
歯科金属が入っていても、全く症状を起こさない場合というのはもちろん多くあります。ですが、今症状がなくても、将来的に金属アレルギーを起こすことはあり得ます。

治療法としては、銀歯が原因であれば銀歯を全て除去します。しかし症状がすぐにおさまるとは限らず、徐々に改善することが多いようです。また金属アレルギーを避けるためには、金属をなるべく使用しないというのが一番確実な方法です。例えば、金属の代わりにセラミック(ジルコニア、e-maxなど)を使う、金属を使用しない入れ歯(スマイルデンチャー)を使うなどです。

歯科金属アレルギーがあるかどうかは、皮膚科でパッチテストを受けることで調べることができますので、気になる方は一度検査を受けていただくことをおすすめします。

千種区 たなか歯科クリニック
島田実果

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